お釈迦様の超マジック?「上から火、下から水」のヒミツをさぐろう!

今からずっと昔、お釈迦様(ブッダ)がとても不思議なことをやってのけたというお話が残っています。

それは、自分の「上半身から燃える火」を出して、それと同時に「下半身から冷たい水」を勢いよく出した、というものです。さらに、お釈迦様はその火と水を、上と下、右と左で一瞬のうちに入れ替えてみせました。

まるでアニメや映画のワンシーンのようですが、実はこれ、ただの「魔法」ではないんです。いったいどういう仕組みで、なんのためにこんなことをしたのか、そのヒミツをさぐってみましょう!

1. 魔法じゃない? どうやってやったの?

杖を振って呪文を唱えたわけではありません。このヒミツは、お釈迦様の「超・集中力」「心と体のコントロール」にあります。

まず、お釈迦様は頭の中をからっぽにして、他の音や景色をすべてシャットアウトします。 そして、頭の中で「火のあつさ」だけを100%思い描きます。次に、それとは反対の「水のつめたさ」だけを100%思い描きます。

「でも、火と水が同時に出るのはおかしいよ?」と思いますよね。

実はこれ、本当に「同時」だったわけではないんです。お釈迦様は、「火を出す」ことと「水を出す」ことを、見ている人の目が追いつかないくらい、ものすごいスピードで交互に切り替えていたのです。 ノートのすみに絵を描いてパラパラめくると、絵が動いて見える「パラパラ漫画」と同じ仕組みです。あまりに切り替えが速すぎたため、見ている人には火と水が同時に出ているように見えました。

2. なぜ、こんなことをしたの?

お釈迦様は、「俺ってすごいでしょ!」と自慢するためにこのマジックを見せたわけではありません。

当時、お釈迦様の周りには「自分の考えが絶対に正しい!他の人の意見なんて聞かない!」と、頭がカチカチに固まっているライバルたちがいました。こういう人たちに言葉で「あなたは間違っているよ」と説明しても、まったく聞いてくれません。

そこで、お釈迦様は作戦を立てました。 彼らの目の前で「上から火、下から水」という、絶対にありえないこと(矛盾)をドカン!と見せつけたのです。 すると、ライバルたちは「えっ!? ありえない! どうなってるの!?」とパニックになり、カチカチだった頭の働きが一時停止(フリーズ)してしまいました。

3. 「なるほど!」の瞬間(ニャン=気づき)

お釈迦様の本当の狙いは、ここからでした。 ライバルたちの頭が真っ白になり、間違った思い込みが壊れた「一瞬のスキ」が生まれました。そのとき初めて、彼らの心に「本当のこと」がスッと入っていったのです。

仏教の世界では、この「あっ、なるほど! そういうことだったのか!」と深く理解して賢くなることを「Nyan(ニャン=智恵・気づき)」と呼びます。

お釈迦様は、嫌な記憶や間違った考えをただ「消す」ために奇跡を見せたのではありません。相手の思い込みを壊して頭をリセットさせ、自分の力で「Nyan(気づき)」を手に入れさせるために、この超マジックを使ったのです。

4. ぼくたちの生活にどう使える?

もちろん、ぼくたちは手から火を出したり、足から水を出したりすることはできません。でも、このお話から学べる「心の使い方」があります。

友達とケンカして「絶対に自分が正しい!」と意地を張っているとき。それは、頭がカチカチに固まっているサインです。 そんなときは、お釈迦様の作戦を思い出してみてください。一度深呼吸をして、自分の思い込みをストップさせてみる。そして、「もしかしたら、違う考え方もあるかも?」と頭を切り替えてみるのです。

そうやって自分の中で「あっ、なるほど!」というNyan(気づき)を見つけられたら、それはあなたが自分自身にかけた、素晴らしい魔法になります。

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