2026年3月– date –
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03. Debug Logs
【新連載】第5回(最終回):東へ来た「口伝」と、現代のデバッグ法──Human OS デバッグ全史
主流派の教団が「経典の暗記」という文字の牢獄に閉じこもる中、そこから追放された実践者たちは、言葉で真理を伝えることを諦めました。 彼らは、お釈迦様が残した「息をろくろのようにダイナミックに回す」という生きた体感(口伝)を、文字ではなく**「... -
03. Debug Logs
【新連載】第4回:追い出された者たち(大乗仏教)の反撃──Human OS デバッグ全史
前回、お釈迦様が教えた呼吸の観察(アーナーパーナサティ)は、ただ静かに息を眺めることではなく、「弓でろくろを回すように、息をダイナミックに駆動させ続ける」という生々しい身体操作であったことを解説しました。 しかし、歴史の中でこの「体感の口... -
03. Debug Logs
【新連載】第3回:「ろくろを回す」とは何か? 経典に隠された身体操作──Human OS デバッグ全史
前回、口伝(生きた体験)を失った教団が「経典の文字を暗記すること」に逃げ込み、仏教が単なる学問に成り下がってしまった歴史をお話ししました。 では、文字に縛られた彼らは、お釈迦様が残した「具体的な実践マニュアル」をどう誤読してしまったのでし... -
03. Debug Logs
【新連載】第2回:「暗記」に逃げた教団と、失われた実行コード──Human OS デバッグ全史
前回、お釈迦様が「無記(沈黙)」を貫いたのは、言葉による定義(バグの増殖)を避け、呼吸という「生きた体験(ライブ)」に直接アクセスさせるためだったとお伝えしました。 しかし、お釈迦様がこの世を去った後、教団(システムを管理する組織)にはあ... -
03. Debug Logs
【新連載】第1回:お釈迦様が「沈黙」した本当の理由と、偽物のアートマン──Human OS デバッグ全史
仏教の教えを学ぼうとすると、必ず「無我(私という固定された実体はない)」という言葉にぶつかります。 「私がないなら、今ここで苦しんでいるのは誰なのか?」 「輪廻転生するなら、生まれ変わる『主体』があるはずではないか?」 真面目に学ぼうとする... -
02. Kernel Source
【第4回】1800年間「意味不明」だった仏教の論理が、たった三つの質問になった話
「不生・不滅・不常・不断」──何を言っているのかわからなかった 仏教に「八不」という教えがあります。 2世紀のインドの哲学者ナーガールジュナ(龍樹)が書いた『中論』という本の冒頭に置かれた、八つの否定です。 「生じない、滅しない、常ではない、... -
02. Kernel Source
【第3回】追放されたハッカーたちの逆襲 ──最強のアンチウイルスソフト『中論』
巨大な寺院を持ち、王の権威を背景に分厚いマニュアル(論書)で世界を支配するエリート僧侶たち。 その「公式OS」に組み込まれた致命的な設計ミス(部品の実体化=自性)を見抜き、真に苦しみを終わらせる「縁起(関係性)」のコードを現場で回し続けるた... -
02. Kernel Source
【第2回】公式OSの腐敗と「大乗非仏説」の正体 ──権力者が愛したスパゲティコード
お釈迦さん(ブッダ)が提示した解決策は、極めてシンプルで美しいものだった。 「私」という固定された実体はない。すべては条件によって変化し続けるネットワーク(縁起)に過ぎない。だから、脳が勝手にでっち上げる「不変の自己(maññati=実体化)」... -
02. Kernel Source
【第1回】脳が捏造する「永遠の私」というバグ ──ハードウェアとソフトウェアの仕様のズレ
私たちはなぜ、思い通りにならない現実に直面するたびに苦しむのだろうか。 上司の理不尽な一言、失われていく若さと健康、突然断ち切られる人間関係。 2500年以上前、古代インドの思想家たちも同じ絶望に直面し、一つの結論を出した。 「このドタバタと変... -
03. Debug Logs
MN1の最深部:アートマンは思考枠に収まらない
はじめに 古代インドの四大思想(バラモン教・サーンキャ哲学・ウパニシャッド・ジャイナ教)は、それぞれ異なる立場から「アートマン(自己・真我)」を定義しようと試みました。 しかし、これら全ては**「アートマンは人間の思考枠で捉えられる」**とい...