Document ID: SPEC-DHUTANGA-05 Source: 解脱道論 巻第二 頭陀品第三(梁・僧伽婆羅訳) Category: 02. Kernel Source Batch: 05 / 29 — 食糧セッション管理(一坐食・節量食・時後不食)
目次
MODULE 1:一坐食の定義
| 項目 | 内容 |
|---|
| 反対の行為 | 二坐の処に於いて数々坐し、数々食を受け、数々鉢を洗う |
| 定義 | 此れと相違するを一坐食と名づく |
| 核心 | 食事のセッションは一回のみ |
MODULE 2:一坐食の功徳
| # | 功徳 | 原文 |
|---|
| 1 | 多からず少なからず | 過不足がない |
| 2 | 貪らず浄施せず | 貪りもなく、見せびらかしの布施もない |
| 3 | 諸の病悩無く | 病や悩みが生じない |
| 4 | 起居妨げ無し | 日常の動作に支障がない |
| 5 | 自事安楽なり | 自分の修行が安楽である |
MODULE 3:一坐食の三辺(三つの終了ポイント)
| 辺 | 名称 | 定義 | 効果 |
|---|
| 1 | 坐辺 | 食し已りて猶お坐す | 食べ終えてもなお坐している状態 |
| 2 | 水辺 | 水を受けて鉢を洗う | 鉢を洗った時点で、更に食するを得ず |
| 3 | 食辺 | 揣食に於いて最後の想を生ず。若し呑めば更に食せず | 最後の一口を飲み込んだ時点で終了 |
受: 一坐のみにて食す 失: 二坐を経れば則ち一食を失う 例外: 水薬等を除く。諸仏の歎ずる所なり。
MODULE 4:節量食の起動理由
| 項目 | 内容 |
|---|
| 過患① | 飡飲に度無し(飲食に限度がない) |
| 過患② | 身に睡重を増す(身体の重さと眠気が増す) |
| 過患③ | 常に貪楽を生ず(常に貪りの楽しみが生じる) |
| 過患④ | 腹の為に厭くこと無し(腹のために飽くことがない) |
| 実行 | 貪恣せざるを断じて節量食を受く |
MODULE 5:節量食の功徳
| # | 功徳 | 原文 |
|---|
| 1 | 籌量する | 食する所を籌量して腹に恣にせず |
| 2 | 多食の害を知る | 多く食すれば羸を増す。知りて楽わず |
| 3 | 貪を除く | 貪を除く |
| 4 | 病を滅す | 病を滅す |
| 5 | 懈怠を断ず | 諸の懈怠を断ず |
MODULE 6:節量食の受と失
| 項目 | 内容 |
|---|
| 受の手順① | 飯食を受くれば、応に自ら思惟すべし |
| 受の手順② | 須むる所の多少、常准と為す |
| 受の手順③ | 長食を取らず |
| 受の核心 | 善く籌量を知りて期度無きを断ず |
| 受 | 自ら必要量を計り、それを常の基準とし、超過分を取らない |
| 失 | 是の如くならざれば、此れ則ち失と為す |
MODULE 7:時後不食の起動理由
| 項目 | 内容 |
|---|
| 過患 | 望想を断じて長食を離る(食後の望みが続き、追加の食事に繋がる) |
| 実行 | 長食を断じて、時後不食を受く |
MODULE 8:時後不食の功徳
| # | 功徳 | 原文 |
|---|
| 1 | 貪楽を断ず | 貪楽する所を断じて其の身を節護す |
| 2 | 宿食を離る | 前の食事の残りへの執着を離れる |
| 3 | 営求を息む | 食を求め回ることを止める |
| 4 | 他に告げず | 他者に食事を要求しない |
| 5 | 心欲に随わず | 心の欲望に従わない |
MODULE 9:時後不食の二辺と受・失
| 辺 | 名称 | 定義 |
|---|
| 1 | 不節の辺 | 長食を受くれば、別請の罪を得て更に食すべからず |
| 2 | 受持の辺 | 已に二十一揣の食を食す。当に更に受くべからず |
| 項目 | 内容 |
|---|
| 上限 | 二十一揣の食 |
| 規則 | 時後不食は則ち長を断ず |
| 受 | 食事セッション終了後の追加を断つ |
| 失 | 長食を受くれば時後不食を失う |
MODULE 10:食糧五パラメータの全体構造
| パラメータ | 規定する要素 | 断つもの | バッチ |
|---|
| 乞食 | 誰から 受け取るか | 他の請(Push型入力) | Batch 04 |
| 次第乞食 | どこで 受け取るか | 超越の乞(スキップ巡回) | Batch 04 |
| 一坐食 | 何回 食べるか | 再坐(セッションの多重化) | 本バッチ |
| 節量食 | いくら 食べるか | 貪恣(入力バッファの無制限受容) | 本バッチ |
| 時後不食 | いつまで 食べるか | 後の望(セッション後の追加リクエスト) | 本バッチ |
五つで食糧I/Oの全入力チャネルが規定される。Who → Where → How many → How much → Until when。
三層クロスリファレンス
| 本バッチの項目 | 大安般守意経 | Kernel 4.x(無碍解道論) |
|---|
| 一坐食の三辺(三つの終了ポイント) | MODULE 5:止の4フェーズ(数止→相随止→鼻頭止→息心止) | Vol.3:信号サンプリング(9段階のフィードバックループ) |
| 節量食の「籌量」(自己計量) | MODULE 4:数息の最適値=快息(10カウントの正確な保持) | Vol.2:18のノイズ除去(過剰・不足の両方がエラー) |
| 時後不食の「二十一揣」(上限値) | MODULE 4:上限エラー=10息を超える(バッファオーバーラン) | Vol.5:喜楽管理(エネルギーの過剰も不足もエラー) |
| 五パラメータの完全規定 | MODULE 2:前3つ(数随止)=外部I/Oの遮断 | Vol.1〜2:障害検知+ノイズ除去(座る前の環境整備) |
STATUS: Kernel Source / 実践者参照用 NOTE: 一坐食の三辺は「いつセッションが終了するか」の判定基準。坐辺→水辺→食辺の順に厳格になる。節量食の核心は「籌量」(自分で計ること)。時後不食の上限は二十一揣。五パラメータで食糧I/Oの全チャネルが閉じる。
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