三有とはなに?

三有とはなに

三界のことです。梵語では trayo bhavāḥ、迷いの生存の全体を三つに分けたものです。

三有の内容

欲有(欲界)
食欲・性欲などの欲望がある領域。地獄から人間、六欲天までを含みます。

色有(色界)
欲は離れているが、物質的な身体と世界がある領域。禅定に応じた天の世界です。

無色有(無色界)
物質性も離れ、精神的な境地のみがある領域。空無辺処から非想非非想処までの四つです。

「有」(bhava)は、業によって生じ、次の生を引き起こす生存のあり方を指します。十二縁起の第十支も有です。

重要なのは無色界も迷いだという点

無色界は、深い禅定に入って物質性を離れた境地です。世俗の感覚では相当な高みに見えます。それでも仏教はこれを迷いの中に数えます。

理由は、寿命が尽きれば再び下の世界に生まれ変わるからです。定に入っている間は苦を感じなくても、輪廻からは出ていません。釈迦が出家後に二人の師のもとで無色界定を修めながら、それでは足りないとして離れた、という伝承もこれに対応します。

つまり三有とは、どれほど高い境地であっても、それが迷いの生存である限り含まれるという括り方です。

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