Document ID: SPEC-DHUTANGA-01 Source: 解脱道論 巻第二 頭陀品第三(梁・僧伽婆羅訳) Category: 02. Kernel Source Batch: 01 / 29 — 頭陀モジュールの起動理由と13パラメータ宣言
目次
MODULE 1:起動条件
| 項目 | 内容 |
|---|
| 対象者 | 浄戒の坐禅人 |
| 目的① | 勝善の功徳を成就せんと欲す |
| 目的② | 頭陀の功徳を得んと欲す |
前提: 戒が浄められていること。戒なき者は対象外。
MODULE 2:八つの起動理由
| # | 原典用語 | 内容 |
|---|
| 1 | 少欲に於いてする | 欲求を少なくするため |
| 2 | 知足に於いてする | 足るを知るため |
| 3 | 無疑に於いてする | 疑いを無くすため |
| 4 | 愛を滅するに於いてする | 愛着を滅するため |
| 5 | 勇猛精進を増長せんと欲する | 精進を増すため |
| 6 | 自ら少しく営みて外施を受けざる | 自営し、外部の施しに頼らないため |
| 7 | 安住に於いてする | 安定して住するため |
| 8 | 著する所を断じて戒善を守護する | 執着を断ち、戒を守護するため |
MODULE 3:頭陀の位置づけ
| 原文 | 定義 |
|---|
| 是の諸定の衆具なり | 諸々の禅定の前提条件・装備一式 |
| 是れ初の聖種なり | 聖者の系譜に連なる最初の種 |
| 是れ勝功徳の観なり | 勝れた功徳を観る基盤 |
核心: 頭陀は禅定そのものではない。禅定が安定動作するための前提環境である。
MODULE 4:十三法の宣言
衣に相応する二法
| # | パラメータ | 内容 |
|---|
| 1 | 糞掃衣 | 捨てられた布から衣を自作する |
| 2 | 三衣 | 保有する衣を三枚に限定する |
乞食に相応する五法
| # | パラメータ | 内容 |
|---|
| 3 | 乞食 | 自ら托鉢して食を得る |
| 4 | 次第乞食 | 家を飛ばさず順番に巡る |
| 5 | 一坐食 | 一度の着座で食事を終える |
| 6 | 節量食 | 食べる量を自分で計って制限する |
| 7 | 時後不食 | 食事の時間が過ぎたら食べない |
坐臥に相応する五法
| # | パラメータ | 内容 |
|---|
| 8 | 無事処坐 | 人里を離れた静かな場所に住す |
| 9 | 樹下坐 | 樹の下に住す |
| 10 | 露地坐 | 覆いのない露天に住す |
| 11 | 塚間坐 | 墓場に住す |
| 12 | 遇得処坐 | 偶然得た場所に住す |
勇猛に相応する一法
MODULE 5:四カテゴリの構成
| カテゴリ | 法数 | パラメータ |
|---|
| 衣 | 2 | 糞掃衣・三衣 |
| 食 | 5 | 乞食・次第乞食・一坐食・節量食・時後不食 |
| 住 | 5 | 無事処坐・樹下坐・露地坐・塚間坐・遇得処坐 |
| 精進 | 1 | 常坐不臥 |
| 合計 | 13 | |
三層クロスリファレンス
| 本バッチの項目 | 大安般守意経 | Kernel 4.x(無碍解道論) |
|---|
| 「浄戒の坐禅人」(起動の前提条件) | MODULE 1:守意=マスターデーモンによる常駐管理 | Vol.1:障害検知(座る前に除去すべき障害の特定) |
| 「少欲」「知足」(起動理由1・2) | MODULE 4:数息の最適値=快息(多すぎず少なすぎず) | Vol.2:18のノイズ除去(過剰も不足もエラー) |
| 「愛を滅する」(起動理由4) | MODULE 5:十二因縁の「愛」=🟢最重要介入点 | Vol.6:離欲(依存関係の削除) |
| 「諸定の衆具」(頭陀の位置づけ) | MODULE 2:六事コマンド全体が定に至る手順 | Vol.0(本インデックス):8記事全体が定の内部仕様 |
STATUS: Kernel Source / 実践者参照用 NOTE: 頭陀13法は衣2・食5・住5・精進1の四カテゴリ。全てが禅定の前提条件(衆具)であり、頭陀それ自体は禅定ではない。「初の聖種」──聖者の道に入る最初の種はここに蒔かれる。
次バッチ → SPEC-DHUTANGA-02(13パラメータのON/OFF仕様)
関連記事
【Batch 01】なぜ、持ち物を減らすことから始まるのか
コメント