解脱道論 覓善知識品第五 ── シンプル版 Batch 24
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目次
MODULE 1:到着前の身体準備
核心:寺に入る前に、水場で身体を整える。声を出さない。
| 順序 | 行為 | 原文キーワード |
|---|---|---|
| 1 | 衣服を斉整する | 「彼の坐禅人、衣服を斉整し」 |
| 2 | 師の足下を礼する | 「恭敬して囲遶し、師の足下を礼す」 |
| 3 | 半路の水場に到る | 「行く所の半路、園外、諸の水地有る、彼の一処に往く」 |
| 4 | 衣鉢・禅具を高く置く | 「衣鉢・革屣・澡罐・禅具、高く一処に置きて水に近からしめず」 |
| 5 | 沐浴する(無声) | 「当に浴すべし。声せざれ」 |
| 6 | 衣服を整え直す | 「若し浴し竟り已らば、衣服を斉整す」 |
| 7 | 欝多羅僧を著ける | 「欝多羅僧を著け」 |
| 8 | 衣鉢・禅具を右肩に | 「衣鉢・禅具、右肩の上に置く」 |
| 9 | 僧伽梨を巻いて肩に | 「僧伽梨を巻きて若し肩の上に置く」 |
| 10 | 寺に入り塔を繞る | 「若し寺舎に入らば、蓋を低くして塔を繞る」 |
MODULE 2:到着後の諮問──誰に会うか
核心:最初に探すのは坐禅人。いなければ糞掃衣の人、乞食の人、律師、上座の順に降りる。
| 優先順位 | 対象 | 原文 |
|---|---|---|
| 1 | 坐禅人 | 「此の処に坐禅人有りや不や」 |
| 2 | 糞掃衣の人 | 「糞掃衣の人有りや不や」 |
| 3 | 乞食の人 | 「乞食の人有りや不や」 |
| 4 | 律師 | 「律師有りや不や」 |
| 5 | 上座 | 「誰をか上座と為す」 |
坐禅人→頭陀行者(糞掃衣・乞食)→律師→上座。修行の実践者が最優先。
MODULE 3:衣鉢の扱い
核心:上座・大僧が衣鉢を取ろうとしても与えるな。小なる者には与えてよい。
| 条件 | 行為 | 原文 |
|---|---|---|
| 上座・大僧が取る | 与えない | 「若し上座・大僧、衣鉢を取るを為すとも与うること勿れ」 |
| 余の小なる者が取る | 与えてよい | 「若し余の小なる者は応に与うべし」 |
| 取る人がいない | 下して一処に置く | 「若し取る人無くんば、下して一処に置け」 |
| 上座を見たら | 足を礼して一面に住す | 「若し上座を見れば、応当に足を礼して一面に住すべし」 |
MODULE 4:旧住比丘の受入プロトコル
核心:旧住比丘が客比丘に提供すべきものは五つ。
| # | 提供項目 | 原文 |
|---|---|---|
| 1 | 坐 | 「坐を以て」 |
| 2 | 水 | 「水」 |
| 3 | 澡洗の処 | 「澡洗の処」 |
| 4 | 消息(情報) | 「其の消息を延べ」 |
| 5 | 衣鉢の安置場所 | 「其の衣鉢を安んず」 |
加えて「便処を示す」(トイレの場所)、「僧制を訪問す」(寺の規則を伝える)。
MODULE 5:日没前の巡行──三種の師への諮問
核心:日が沈む前に寺内を回り、いる人に応じた質問をする。
| 対象 | 質問内容 | 目的 | 原文 |
|---|---|---|---|
| 律師 | 疑いの罪、犯さざる罪 | 戒の確認 | 「疑いの罪及び犯さざる罪を諮問す」 |
| 阿毘曇師 | 陰・入・界・業 | 慧の修習 | 「慧を修すべきを為す。当に陰・入・界・業を問うべし」 |
| 頭陀の人 | 頭陀の功徳 | 相応の慧 | 「相応の慧を為して、当に頭陀の功徳を問うべし」 |
MODULE 6:滞在と出発
核心:滞在中は毎日諮問に行く。出発時は臥具を整え、大僧に礼して白す。
| 行為 | 原文 |
|---|---|
| 日日に処処に諮問 | 「日日に応に往きて処処に諮問すべし」 |
| 臥具を屏し牒む | 「当に臥具を屏し牒むべし」 |
| 大僧の足を礼す | 「大僧の足を礼して」 |
| 行き去ると白す | 「白して云うべし、行き去ると」 |
「此れ是れ比丘の客法の用なり」
三層クロスリファレンス
| 解脱道論(本バッチ) | 大安般守意経 | Kernel 4.x |
|---|---|---|
| MODULE 1:到着前の身体準備(沐浴・衣服) | MODULE 4:数息のパラメータ(初期設定) | Vol.2:18のノイズ除去(環境整備) |
| MODULE 2:諮問の優先順位(坐禅人→上座) | MODULE 2:六事コマンド(順序の厳密性) | Vol.1:障害検知と出離プロトコル(対象の選定) |
| MODULE 5:三種の師への諮問 | MODULE 3:三十七道品へのマッピング(戒・定・慧) | Vol.4:全リソースマウント(多層的接続) |
| MODULE 6:出発の白す | MODULE 5:止の4フェーズ(段階の終了と移行) | Vol.7:滅・捨断・最終シーケンス(離脱手順) |
STATUS / NOTE
- 到着プロトコルは身体の準備から始まる。「声せざれ」──沐浴中に音を立てない。
- 会うべき人の優先順位:坐禅人が最上位。律師や上座より上。
- 上座に衣鉢を取らせない。客比丘は自分の荷物を自分で管理する。
- 日没前の三種の諮問は、戒・慧・頭陀の三軸。定は問わない──定は自分で座って得るもの。
- 「客法の用」──客としての作法はここで完結する。
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