hinomaru_bento– Author –
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04. System Logs
【6】言えなかったから、形にした── 密教が比喩で覆ってきたのは、存在論的無我ではなく、認識論的非我である
はじめに 密教は、仏教の中で最も「実体くさい」領域だ。大日如来という宇宙仏、阿字本不生、即身成仏、仏性、本覚。どれも、奥に何か大きな根源が据わっているように響く。だからこそ、仏教の内側から最も鋭い批判が向けられてきた。 批判仏教(袴谷憲昭... -
System Logs
【5】非我という荒野
非我という荒野 ── 五相成身観・第一重「通達菩提心」と、アートマン論への先祖返りの拒絶 「ついに、本当の自分を見つけた」── 瞑想の果てに、輝く真我に触れた。そういう体験談は、美しい。だが密教の五相成身観において、それは合格ではない。不合格で... -
04. System Logs
【4】雲を離れた月
雲を離れた月 ── 円盤観から月輪観へ。なぜ円は「我」になりえないのか はじめに 瞑想で円や光を観る、と聞くと、多くの人がこう思う。内なる光を見つける。本当の自分に出会う。 だが、少なくともこの行の系譜において、それは取り違えである。 この行で... -
04. System Logs
【3】密教は仏教なのか──空海『声字実相義』から(完結篇)
はじめに 二つの稿を経て、最後に、いちばん難しい所へ。**密教は、仏教なのか。** 真言を唱え、印を結び、本尊を観じ、現世利益を説く——仏教の中で最も「呪術的」に見える領域だ。だからこそ、ここを試すに値する。もし最も儀礼的に見える部分すら、仏教... -
04. System Logs
【2】大乗非仏説とは何だったのか:観は道の中心にある ──修行の「到達」という罠と、握りを緩める密教の視点
はじめに 前稿で、私たちはこう結んだ。正統は系譜の古さでも教団の認定でもなく、自らの灯で確かめるところにしかない——「信じるな、確かめろ」と。 では、いざ自分で確かめようと座ったとき、何に気をつければいいのか。本稿は、その実践の途中で誰もが... -
04. System Logs
【1】大乗非仏説とは何だったのか
──正統性をめぐる仏教史の再検証 はじめに 「般若心経」や「法華経」が、歴史上の釈尊その人の口から出た言葉ではないとしたら——。 この事実に触れて心が揺れたなら、その揺れを大切にしてほしい。本稿は、あなたを論争の勝ち負けに巻き込むためのものでは... -
04. System Logs
大乗非仏説とは何だったのか ──「本当の仏教」と正統性をめぐる歴史の再検証
はじめに:「本当の仏教」はどこにあるのか 「般若心経」や「法華経」など、私たちがよく知るお経の数々が、実は歴史上の釈尊(お釈迦様)の直接の言葉ではないとしたら——。 仏教の歴史や思想に少しでも踏み込んだことのある人なら、一度は「大乗非仏説(... -
03. Debug Logs
入我我入とは何か──密教における主客融合を認識論から読み解く
導入 真言宗をはじめとする密教の実践において、「入我我入」は究極の境地を表す言葉として用いられます。しかし、この言葉に対して以下のような疑問を抱く方も少なくないでしょう。 入我我入とは何か? 本当に仏と物理的・精神的に一体化するのか? それ... -
02. Kernel Source
密教経典とは?主要経典(大日経・金剛頂経・理趣経)の種類と歴史的背景
大毘盧遮那経広大儀軌 巻上(大悲胎蔵)全文と構成 ─ 密教儀礼の実践プロセス 大毘盧遮那経広大儀軌 巻中(大悲胎蔵)全文と構成 ─ 中台八葉院・曼荼羅諸尊のリファレンス 大毘盧遮那経広大儀軌 巻下(大悲胎蔵)仕様書 ─ 八葉の展開・持誦・解界シーケンス -
02. Kernel Source
大毘盧遮那経広大儀軌 巻上(大悲胎蔵)全文と構成 ─ 密教儀礼の実践プロセス
第一段:序文・実践者の心得と環境構築 稽首毘盧遮那佛 開敷淨眼如青蓮 我依大日經王説 供養所資衆儀軌 如彼當得速成就 然初自他利成就 無上智願之方便 發起悉地由信解 一切如來勝生子 彼等佛身眞言形 所住種種印威儀 殊勝眞言所行道 及方廣乘皆諦信 哀愍...