巻第三⑦は、照明と母で閉じた。罰で終わっていない。渡す福を山に戻さず、向ける心を物にせず、拒逆の口を見たあとに、般若は照明であり、菩薩の母であると置いて、巻第三の向きは終わっている。
巻第四は、歎淨品第九と、摩訶般若波羅蜜不可思議品第十に入る。二品である。魔事品第十一は巻第五から。巻第四⑦は巻末まで。
浄を新しい所有にしない。不可思議を神秘の商品にしない。魔を脅しにも守護の商品にもしない。有料は記事の置き方である。経を売る文にしない。最初に出す本文は①だけ。
① 小品般若経 巻第四① 是の浄甚深なり 無料
歎淨品の入口。舎利弗が浄を讃え、仏が浄故と返す。須菩提に替わり、畢竟浄故。此岸に非ず、彼岸に非ず、中流に非ず。
② 小品般若経 巻第四② 知る者無し、作者不可得 有料
名相より著を生ず。分別すれば著、福徳を得ても著。心性は迴向すべからず。取相の念仏も、隨喜の迴向もまた著。知り難い。不可思議。無所作。知る主体も作る主体も立てない。
③ 小品般若経 巻第四③ 無転無還 無料
不行色即ち行般若。諸著を過ぎて無礙薩婆若。説くも増えず、説かざるも減らず。虚空を守護するが如し。彌勒の説く時。色浄故に般若浄。天子が再見法輪転と唱える。須菩提は初転にも二転にも非ず。
④ 小品般若経 巻第四④ 已に曾て諸仏を供養せり 無料
不可思議品の入口。帝釈の念。聞き得る者は、過去に既に供養している。不驚不怖。住せざるが即ち習うなり。
⑤ 小品般若経 巻第四⑤ 無處所行にして行ず 有料
舎利弗の譬喩。夢に道場に坐す、険道の本相、大海、春の樹、懷妊。色不可思議を分別しない。久行。十力も薩婆若も分別しない。
⑥ 小品般若経 巻第四⑥ 悪魔は断絶を得ず 有料
珍寶には怨賊多し。伺求すれども得ず。仏神力、十方諸仏の護念。脅しにも守護の商品にもしない。
⑦ 小品般若経 巻第四⑦ 求めずして得、法応に爾るべし 無料
仏眼の所見。南方より西方へ、西方より北方へ流布す。後の五百歳。少なきを認める。求めて得る者も、求めずして得る者も、如来は悉く知る。巻第四の結び。
得ない。住しない。離れない。福は認め、出所へ戻す。
次回は①。舎利弗と仏の口から入り、須菩提の畢竟浄故まで。
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