『大毘盧遮那成佛神變加持經』卷第四「密印品第九」の書き下し文

表記は次のようにしました。

  • 漢字は原文の旧字体のまま、仮名は現代仮名遣いで送りました。
  • 真言は訓読せず、梵音の音写を前回の整理のまま載せています。
  • 番号と見出しは前回の整理と対応させています。

印相を読むときは、次の対応を知っておくと分かりやすくなります。

  • 手:定手(三昧手)は左手、慧手(智慧手・般若手)は右手です。
  • 指:地輪は小指、水輪は薬指、火輪は中指、風輪は人差し指、空輪(虚空輪)は親指です。

經題

大毘盧遮那成佛神變加持經 卷第四
大唐天竺三藏 善無畏、沙門一行と共に譯す

密印品 第九

序

爾の時に薄伽梵毘盧遮那、諸の大衆會を觀察して、執金剛祕密主に告げて言わく。

「祕密主よ、如來に同じき莊嚴具、法界趣に同じき幖幟有り。菩薩は是れに由って身を嚴るが故に、生死の中に處して諸趣を巡歴し、一切如來の大會に於いて、此の大菩提幢を以て之を幖幟す。諸の天・龍・夜叉・乾達婆・阿蘇囉・掲嚕茶・緊那囉・摩睺羅伽・人非人等、敬って之を遶り、教えを受けて行ず。汝今諦かに聽き、極めて善く思念せよ。吾當に演説すべし。」

是の如く説き已りたまえば、金剛手白して言さく、「世尊、今正しく是れ時なり。世尊、今正しく是れ時なり。」

爾の時に薄伽梵、即便ち身無害力三昧に住したまう。斯の定に住したまうが故に、一切如來入三昧耶遍一切無能障礙力無等三昧力明妃を説いて曰わく、


一 如來の諸印

1. 入佛三昧耶印
眞言:南麼三曼多勃馱喃 阿三迷 呾履(二合)三迷 三麼曳 莎訶

祕密主よ、是の如きの明妃は、一切如來の地を示現し、三法道界を越えず、地波羅蜜を圓滿す。是れ密印の相なり。當に定慧の手を用いて空心合掌を作し、定慧の二つの虚空輪を以て、並べ合わせて之を建立すべし。頌に曰わく、
 此れは一切諸佛の 救世の大印なり 正覺の三昧耶は 此の印に於いて住す

2. 淨法界印
又、定慧の手を以て拳と爲し、虚空輪を掌中に入れて風輪を舒ぶ。是れを淨法界印と爲す。眞言に曰わく、
南麼三曼多勃陀喃 達摩馱睹 薩嚩(二合)婆嚩句痕

3. 吉祥法輪印
復た定慧の手を以て、五輪皆等しくして、迭いに翻して相鉤し、二つの虚空輪の首を倶に相向かわしむ。頌に曰わく、
 是れを勝願と名づく 吉祥法輪印なり 世依救世者は 悉く皆此の輪を轉ず
眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 伐折囉(引二合)呾麼(二合)句痕

4. 大慧刀印
復た定慧の二手を舒べて歸命合掌を作し、風輪を相捻じ、二つの空輪を以て上に加う。形、朅伽の如し。頌に曰わく、
 此の大慧刀印は 一切佛の説きたまう所なり 能く諸見を斷ず 謂わく倶生の身見なり
眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 摩訶朅伽微囉闍 達麼珊捺囉奢(二合)迦娑訶闍 薩迦耶捺㗚(二合)瑟致(二合)掣叱曳(反)諾(入)迦 怛他(引)蘗多(引)地目訖底(丁以反・二合)儞(入)社多 微囉(引)伽達摩儞(入)社多 𤙖

5. 吉祥法螺印
復た定慧の二手を以て虚心合掌を作し、二風輪を屈して、二空輪を以て之を絞う。形、商佉の如し。頌に曰わく、
 此れを勝願と名づく 吉祥法螺印なり 諸佛世の師 菩薩救世者は 皆無垢の法を説きて 寂靜涅槃に至らしむ
眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 暗

6. 吉祥蓮華印
復た定慧の手を以て相合わせ、普く舒べて之を散ずること、猶お健吒の如し。二地輪・二空輪相持し、火・風輪をして和合せしむ。頌に曰わく、
 吉祥願の蓮華は 諸佛救世者の 不壞の金剛座なり 覺悟するを名づけて佛と爲す 菩提と佛子と 悉く皆是れより生ず
眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 阿(去急呼)

7. 金剛大慧印
復た定慧の手を以て、五輪を外に向けて拳と爲し、火輪を建立す。二風輪を舒べて屈して鉤の形と爲し、傍らに在って之を持す。虚空・地輪は並べて直く上げ、水輪は交え合わせて拔折囉の如くす。頌に曰わく、
 金剛大慧印は 能く無智の城を壞し 睡眠の者を曉寤せしむ 天人も壞すこと能わず
眞言に曰わく、
南麼三曼多伐折羅(二合)𧹞 𤙖

8. 如來頂印
復た定慧の手を以て、五輪を内に向けて拳と爲し、火輪を建立し、二風輪を以て傍らに置き、二虚空を屈して相並ぶ。頌に曰わく、
 此の印は摩訶印なり 所謂如來頂なり 適纔かに結び作せば 即ち世尊に同じ
眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 𤙖𤙖

9. 毫相藏印
復た智慧の手を以て拳と爲し、眉間に置く。頌に曰わく、
 此れを毫相藏と名づく 佛の常に願を滿たす印なり 纔かに此れを作すを以ての故に 即ち仁中の勝に同じ
眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 阿(去急呼)痕若(急呼)

10. 釋迦牟尼大鉢印
瑜伽座に住し、持鉢に相應して、定慧の手を以て倶に臍の間に在く。是れを釋迦牟尼大鉢印と名づく。
眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 婆(上急呼)

11. 施無畏印
復次に智慧の手を以て、上に向けて施無畏の形を作す。頌に曰わく、
 能く一切の 衆生類に無畏を施與す 若し此の大印を結べば 施無畏者と名づく
眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 薩婆他 爾娜爾娜 佩也那奢娜 莎訶

12. 與願印
復次に智慧の手を以て、下に垂れて施願の形を作す。頌に曰わく、
 是の如きの與願印は 世依の説きたまう所なり 適纔かに此れを結ぶ者は 諸佛其の願を滿たしたまう
眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 嚩囉娜伐折囉(引二合)怛麼(二合)迦 莎訶

13. 降魔の印
復た智慧の手を以て拳と爲し、風輪を舒べ、毘倶胝の形を以て等引に住す。頌に曰わく、
 是の如きの大印を以て 諸佛救世尊は 諸の障者を恐怖せしめ 意に隨って悉地を成ず 是の印を結ぶに由るが故に 大惡魔軍衆 及び餘の諸の障者は 馳散して礙うる所無し
眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 麼訶(引)沫羅嚩底(丁以反) 捺奢嚩路嗢婆(二合)吠(平) 摩訶(引)昧怛𭌆也(三合)毘𢉘(二合)嗢蘗(二合)底(丁以反) 莎訶

14. 佛眼印
復次に智慧の手を以て拳と爲し、火輪・水輪を舒べ、虚空輪を以て其の下に在く。頌に曰わく、
 此れを一切佛の 世依悲生眼と名づく 想いて眼界に置けば 智者は佛眼を成ず
眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 伽伽那嚩囉洛吃灑(二合)儜(上) 迦嚕儜麼那 怛他(引)蘗多斫吃芻(二合) 莎訶

15. 羂索印
復次に定慧の手を以て、五輪を内に向けて拳と爲し、風輪を舒べて、圓く屈して相合す。頌に曰わく、
 此の勝願索印は 諸の造惡者を壞す 眞言者之を結べば 能く諸の不善を縛す
眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 係係摩訶(引)播奢 鉢羅(二合)娑嘮那𭌆也(二合) 薩埵馱睹 微模訶迦 怛他(引)蘗多(引)地目吃底(丁以反・二合)儞(入)社多 莎訶

16. 鉤印
復次に定慧の手を以て一たび合わせて拳と爲し、智慧手の風輪を舒べて、第三節を屈すること、猶お環の相の如し。頌に曰わく、
 是の如きを鉤印と名づく 諸佛救世者は 一切の 十地の位に住する 菩提大心の者 及び惡思の衆生を招集す
眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 阿(去急呼)薩婆怛囉(引二合)鉢囉(二合)底(丁以反)訶諦 怛他(引)蘗黨矩奢 菩提浙𭌆耶(二合)鉢𭌆布邏迦 莎訶

17. 如來心印
即ち此の鉤印にて、其の火輪を舒べて少しく之を屈す。是れを如來心印と謂う。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 壤怒嗢婆(二合)嚩 莎訶

18. 如來臍印
復た此の印を以て、其の水輪を舒べて之を竪立す。如來臍印と名づく。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 阿沒㗚(二合)覩嗢婆(二合)嚩 莎訶

19. 如來腰印
即ち此の印を以て、直く水輪を舒べ、餘も亦之を竪つ。如來腰印と名づく。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 怛他(引)蘗多三婆嚩 莎訶

20. 如來藏印
復た定慧の手を以て空心合掌を作し、二風輪を以て屈して内に入れ、二水輪も亦然り。其の二地輪をして少しく屈せしめ、火輪を伸ぶ。此れは是れ如來藏印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼薩婆怛他(引)蘗帝弊(毘也反) 㘕㘕𡀩𡀩 莎嚩(二合)訶

21. 大界印
即ち此の印を以て、其の水輪を散じて、上に向けて之を置く。大界印と名づく。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 麗魯補𭌆微矩麗 莎訶

22. 無堪忍大護印
即ち此の印を以て、其の二火輪を鉤屈して相合わせ、散じて風輪を舒ぶ。無堪忍大護印と名づく。彼の眞言に曰わく、
南麼薩婆怛他(引)蘗帝弊(毘也反・下同) 薩婆佩也微蘗帝弊 微濕嚩目契弊 薩婆他(引) 唅欠 囉訖灑(二合)摩訶(引)沫麗 薩婆怛他(引)蘗多本抳也(二合)儜(入)社帝 𤙖𤙖 怛囉(引二合)吒(輕)怛囉吒(同上) 阿鉢囉(二合)底(丁以反)訶諦 莎訶

23. 普光印
復た風輪を以て散じて之を舒べ、空輪を並べて其の中に入る。普光印と名づく。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 入嚩(引二合)囉(引)摩履儞(平) 怛他(引)蘗多㗚旨(二合) 莎訶

24. 如來甲印
又、定慧の手を以て空心合掌を作し、二風輪を以て火輪の側を持す。如來甲印と名づく。

25. 如來舌相印
二水輪を屈し、二空輪を合わせて掌中に入れ、二水輪の甲の上を押す。是れ如來舌相印なり。眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 怛他(引)蘗多爾訶嚩(二合) 薩底也(二合)達摩鉢囉(二合)瑟恥(二合)多 莎訶

26. 如來語門印
此の印を以て、風・水輪をして屈して相捻ぜしめ、空輪は上に向けて少しく之を屈し、火輪は正直に相合わせ、地輪も亦是の如くす。如來語門印と名づく。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 怛他(引)蘗多摩訶(引)嚩(無各反)吃怛囉(三合) 微濕嚩(二合)壤(引)曩摩護娜也 莎訶

27. 如來牙印
前の印の如く、二風輪を以て屈して掌中に入れ、上に向く。如來牙印と名づく。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 怛他(引)蘗多能(去)瑟吒羅(三合) 囉娑囉娑(引)釳囉(二合) 參鉢囉(引二合)博迦 薩婆怛他(引)蘗多 微灑也參婆(上)嚩 莎訶

28. 如來辯説印
又、前の印相の如く、二風輪を以て上に向けて之を置き、第三節を屈す。如來辯説印と名づく。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 阿振底也(二合)娜部(二合)多 𡀔波嚩(引)摩哆(上)鉢囉(引二合)鉢多(二合) 微輸(上)馱娑嚩(二合)囉 莎訶

29. 如來持十力印
復次に定慧の手を以て和合して一相とし、空心合掌を作し、二地輪・空輪を屈して入れて相合す。此れは是れ如來持十力印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 捺奢麼浪伽(輕)達囉 𤙖參髯 莎訶

30. 如來念處印
又、前の印の如く、二空輪・風輪を以て上節を屈して相合す。是れ如來念處印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 怛他(引)蘗多娑麼㗚(三合)底 薩埵係哆弊毘𢉘(反)嗢蘗多 伽伽那糝忙(引)糝麼 莎訶

31. 一切法平等開悟印
又、前の印の如く、二空輪を以て水輪の上に在く。一切法平等開悟印と名づく。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 薩婆達摩三麼哆鉢囉(引二合)鉢多(二合) 怛他(引)蘗哆弩蘗多 莎訶


二 諸菩薩の印

32. 普賢如意珠印
復た定慧の手を以て合わせて一と爲し、二風輪を以て火輪の上に加う。餘は前の如し。是れ普賢如意珠印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 參麼哆弩蘗多 微囉若達摩儞(入)社多 摩訶(引)摩訶 莎訶

33. 慈氏印
即ち此の虚心合掌にて、二風輪を以て屈して二火輪の下に在く。餘は前の如し。是れ慈氏印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 阿爾單若也 薩婆薩埵(引)奢夜弩蘗多 莎訶

34. 虚空藏印
又、前の印の如く、二虚空輪を以て中に入る。虚空藏印と名づく。眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 阿(去)迦(引)奢參麼哆弩蘗多 微質怛㘕(二合)嚩囉達囉 莎訶

35. 除一切蓋障印
又、前の印の如く、二水輪・二地輪を以て屈して掌中に入れ、二風輪・火輪相合す。是れ除一切蓋障印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 阿(去急呼)薩埵係哆弊毘𢉘(反)嗢蘗多 怛㘕(二合) 㘕㘕 莎訶

36. 觀自在印
前の如く定慧の手を以て相合わせ、五輪を散じ舒ぶること、猶お鈴鐸の如し。虚空・地輪を以て和合して相持し、蓮華の形を作す。是れ觀自在印なり。眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 薩婆怛他(引)蘗哆嚩路吉多 羯嚕儜麼也 囉囉囉𤙖若 莎訶

37. 得大勢印
前の如く定慧の手を以て空心合掌を作すこと、猶お未だ開敷せざる蓮の如し。是れ得大勢印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 髯髯娑(急呼) 莎訶

38. 多羅尊印
前の如く定慧の手を以て、五輪を内に向けて拳と爲し、二風輪を擧ぐること猶お針鋒の如くし、二虚空輪之に加う。是れ多羅尊印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 哆囇哆𭌆抳 羯嚕拏嗢婆(上二合)吠(平) 莎訶

39. 毘倶胝印
前の印の如く二風輪を擧げ、參差して相押す。是れ毘倶胝印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 薩婆佩也怛囉(引二合)散儞(入) 𤙖娑破(二合)吒也 莎訶

40. 白處尊印
前の如く定慧の手を以て空心合掌し、水輪・空輪皆中に入る。是れ白處尊印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 怛他(引)蘗多微灑也三婆(上)吠(平) 鉢曇摩(二合)忙𭌆儞(入) 莎訶

41. 何耶掲哩嚩印
前の印の如く、二風輪を屈して虚空輪の下に置き、相去ること猶お穬麥の如し。是れ何耶掲哩嚩印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 佉娜也畔若娑破(二合)吒也 莎訶

42. 地藏菩薩印
前の印に同じくして、二水輪・風輪を申べ、餘は拳の如し。是れ地藏菩薩印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 訶訶訶 蘇(上)怛弩 莎訶

43. 聖者文殊師利印
復た定慧の手を以て空中合掌を作し、火輪・水輪を交結して相持し、二風輪を以て二虚空輪の上に置くこと、猶お鉤の形の如し。餘は前の如し。是れ聖者文殊師利印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 係係矩忙囉 微目吃底(二合)鉢他悉體(他以反・二合)多 娑麼(二合)囉娑麼(二合)囉 鉢囉(二合)底然 莎訶

44. 光網鉤印
三昧の手を以て拳と爲し、風輪を擧ぐること、猶お鉤の形の如し。是れ光網鉤印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 係係矩忙(引)囉 忙(引)耶蘗多娑嚩(二合)婆(去)嚩悉體(他以反・二合)多 莎訶

45. 無垢光印
即ち前の印の如く、一切の輪相、皆少しく之を屈す。是れ無垢光印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 係矩忙(引)囉 微質怛囉(二合)蘗底矩忙(引)囉 麼弩娑麼(二合)囉 莎訶

46. 繼室尼刀印
前の如く智慧の手を以て拳と爲し、其の風・火輪を相合わせて一と爲して之を舒ぶ。是れ繼室尼刀印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 係係矩忙(引)𭌆計 娜耶壤難娑摩(二合)囉 鉢囉(二合)底然 莎訶

47. 優波髻室尼戟印
前の如く智慧の手を以て拳と爲し、火輪を申ぶること、猶お戟の形の如し。是れ優波髻室尼戟印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 頻(去)娜夜壤難 係矩忙(引)𭌆計 莎訶

48. 地慧幢印
前の如く三昧の手を以て拳と爲し、水輪・地輪を舒ぶ。是れ地慧幢印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 係娑麼(二合)囉壤那計覩 莎訶

49. 請召童子印
慧手を以て拳と爲し、風輪を舒ぶること、猶お鉤の形の如し。是れ請召童子印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 阿(去)羯囉灑(二合)也薩鑁(引) 矩嚕阿(去)然 矩忙(引)囉寫 莎訶

50. 諸奉教者印
前の如く定慧の手を以て拳と爲し、二風輪を舒べて、節を屈して相合す。是れ諸奉教者印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 阿(去急呼)微娑麼(二合)也儜曳(平) 莎訶

51. 除疑怪金剛印
前の如く定慧の手を以て拳と爲し、火輪を舒べて第三節を屈す。是れ除疑怪金剛印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 微麼底掣鵄曳(反)諾迦 莎訶

52. 施無畏者印
毘鉢舍那の臂を擧げて、施無畏の手を作す。是れ施無畏者印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 阿佩延娜娜 莎訶

53. 除惡趣印
前の如く智手を舒べて、上に之を擧ぐ。是れ除惡趣印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 阿弊毘𢉘(反)達囉儜(上)薩埵馱敦 莎訶

54. 救護慧印
前の如く慧手を以て心を掩う。是れ救護慧印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 係摩訶(引)摩訶 娑麼(二合)囉鉢囉(二合)底然 莎訶

55. 大慈生印
前の如く慧手を以て、華を持する状を作す。是れ大慈生印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 娑嚩(二合)制妬嗢蘗(二合)多 莎訶

56. 悲念者印
前の如く慧手を以て心を覆い、稍火輪を屈す。是れ悲念者印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 羯嚕儜沒麗(二合)眤多 莎訶

57. 除一切熱惱印
前の如く慧手を以て、施願の相を作す。是れ除一切熱惱印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 係嚩囉娜 嚩囉鉢囉(引二合)鉢多(二合) 莎訶

58. 不思議慧印
前の如く智慧の手を以て、眞多摩尼寶を執持する形の如くす。是れ不思議慧印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 薩摩舍鉢𭌆布囉 莎訶

59. 地藏旗印
前の如く定慧の手を以て拳と爲し、二火輪をして開敷せしむ。是れ地藏旗印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 訶訶訶微娑麼(二合)曳(平) 莎訶

60. 寶處印
慧手を拳と爲し、三輪を舒ぶ。是れ寶處印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 係摩訶(引)摩訶 莎訶

61. 寶手菩薩印
此の慧手を以て、其の水輪を舒ぶ。是れ寶手菩薩印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 囉怛怒(二合)嗢婆(上)嚩 莎訶

62. 持地印
定慧の手を以て返を作し、相叉えて合掌す。定手の空輪と慧手の地輪と相交う。般若の三昧に於けるも、亦復是の如し。餘は跋折羅の状の如し。是れ持地印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 達囉尼尼(仁反)達囉 莎訶

63. 寶印手印
前の如く五股金剛戟の形を作す。是れ寶印手印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 囉怛娜(二合)儞(入)喇爾(二合)多 莎訶

64. 發堅固意印
即ち此の印を以て、一切の輪をして相合せしむ。是れ發堅固意印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 伐折囉(二合)三婆嚩 莎訶

65. 虚空無垢菩薩印
前の如く定慧の二手を以て刀を作す。是れ虚空無垢菩薩印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 伽伽娜(引)難多愚者囉 莎訶

66. 虚空慧印
前の輪印の如し。是れ虚空慧印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 斫吃囉(二合)嚩(入)喇底(丁以反・二合) 莎訶

67. 清淨慧印
前の商佉印の如し。是れ清淨慧印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 達磨三婆嚩 莎訶

68. 行慧印
前の蓮華印の如し。是れ行慧印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 鉢曇摩(二合)囉(上)耶 莎訶

69. 安住慧印
前の青蓮華印に同じくして、稍開敷す。是れ安住慧印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 壤弩嗢婆(二合)嚩 莎訶


三 金剛部の印

70. 執金剛印
前の如く二手を以て相合わせ、水輪を屈して相交えて掌中に入れ、二火輪・地輪は上に向けて相持し、風輪を舒べて第三節を屈し、相著けざらしむること、猶お穬麥の如し。是れ執金剛印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多伐折囉𧹞 戰拏摩訶(引)𡀔灑拏 𤙖

71. 忙莽雞印
前の印の如く、二空輪・地輪を以て屈して掌中に入る。是れ忙莽雞印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多伐折囉𧹞 怛㗚(二合)吒(輕)怛㗚吒(同上) 若衍底(丁以反) 莎訶

72. 金剛鎖印
前の如く定慧の手を以て、諸輪を返して叉え、相糺いて自體に向けて之を旋轉す。般若の空輪を三昧の虚輪に加う。是れ金剛鎖印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多伐折囉𧹞 𤙖滿馱滿馱 慕吒耶慕吒耶 伐折𡀔嗢婆(二合)吠(平) 薩婆怛囉(引二合)鉢囉(二合)底(丁以反)訶帝 莎訶

73. 忿怒月黶印
此の金剛鎖印を以て、少しく虚空輪を屈し、以て風輪を持して相至らしめず。是れ忿怒月黶印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多伐折囉(二合)𧹞 曷唎(二合急呼)𤙖發吒(輕) 莎訶

74. 金剛針印
前の如く定慧の手を以て拳と爲し、二風輪を建立して、以て相持す。是れ金剛針印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多伐折囉(二合)𧹞 薩婆達磨儞(入)吠達儞 伐折囉(引二合)素旨嚩囉泥 莎訶

75. 金剛拳印
前の如く定慧の手を以て拳と爲し、心に置く。是れ金剛拳印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多伐折囉(二合)𧹞 薩破(二合)吒也伐折囉(二合)三婆吠(平) 莎訶

76. 無能勝印
三昧の手を以て拳と爲し、翼を擧げて開敷す。智慧の手も亦拳と作し、風輪を舒べて、忿怒して相擬する形の如くす。是れ無能勝印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多伐折囉(二合)𧹞 訥達𭌆沙(二合)摩訶(引)嚧灑拏 佉(引)捺耶薩鑁(引)怛他(引)蘗單然矩嚕 莎訶

77. 阿毘目佉印
定慧の手を以て拳と爲し、相撃つ勢を作して之を持す。是れ阿毘目佉印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多伐折囉(二合)𧹞 係阿毘目佉摩訶鉢囉(二合)戰拏 佉(引)娜也緊旨囉(引)也徙 三麼耶麼弩薩麼囉(二合)囉 莎訶


四 釋迦・佛頂・明王の印

78. 釋迦鉢印
前の持鉢の相の如し。是れ釋迦鉢印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 薩嚩訖麗(二合)奢儞(入)素捺耶 薩婆達摩嚩始多(引)鉢囉(二合)鉢多 伽伽那三迷 莎訶

79. 釋迦毫相印
釋迦毫相印は上の如し。

80. 一切佛頂印
又、慧手の指峯を以て、聚めて頂上に置く。是れ一切佛頂印なり。彼の眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 鑁鑁 𤙖𤙖𤙖 發吒(輕) 莎訶

81. 不動尊印
三昧の手を以て拳と爲し、火・風輪を舒べ、虚空を以て地・水輪の上に加う。其の智慧の手は、風・火輪を申べて三昧の掌中に入れ、亦虚空を以て地・水輪の上に加うること、刀の鞘に在るが如し。是れ不動尊印なり。

82. 降三世印
前の金剛慧印の如し。是れ降三世印なり。

83. 如來頂印(佛菩薩母)
前の如く定慧の手を以て合わせて一相と爲し、其の地・水輪は皆下に向け、火輪を申べて二峯相連ね、二風輪を屈して第三節の上に置き、虚空輪を並べて三目の形の如くす。是れ如來頂印、佛菩薩母なり。

84. 白傘佛頂印
復た三昧の手を以て、覆いて之を舒べ、慧手を拳と爲して風輪を擧ぐること、猶お蓋の形の如し。是れ白傘佛頂印なり。

85. 勝佛頂印
前の刀印の如し。是れ勝佛頂印なり。

86. 最勝佛頂印
前の輪印の如し。是れ最勝佛頂印なり。

87. 除業佛頂印
前の鉤印の如く、慧手を拳と爲し、其の風輪を擧げて少しく之を屈す。是れ除業佛頂印なり。

88. 火聚佛頂印
前の佛頂印の如し。是れ火聚佛頂印なり。

89. 發生佛頂印
前の蓮華印の如し。是れ發生佛頂印なり。

90. 無量音聲佛頂印
前の商佉印の如し。是れ無量音聲佛頂印なり。

91. 眞多摩尼毫相印
智慧の手を以て拳と爲し、眉間に置在す。是れ眞多摩尼毫相印なり。

92. 佛眼印
前の佛頂印の如し。是れ佛眼印なり。復た少しく異なること有り、所謂金剛の標相なり。

93. 無能勝印
智慧の手は心に在りて、蓮華を執る像の如くし、直く奢摩他の臂を申べ、五輪を上に舒べて、外に向けて之を距す。是れ無能勝印なり。

94. 無能勝明妃印
定慧の手を内に向けて拳と爲し、二虚空輪を上に向けて之を屈すること、口の如し。是れ無能勝明妃印なり。


五 諸天・鬼神の印

95. 自在天印
智慧の手を以て頬を承く。是れ自在天印なり。

96. 普華天子印
即ち此の印を以て、風・火輪をして差い戻らしめて之を申ぶ。是れ普華天子印なり。

97. 光鬘天子印
前の印に同じくして、虚空輪を以て掌中に在く。是れ光鬘天子印なり。

98. 滿意天子印
前の印に同じくして、虚空・風輪を以て華を持する相を作す。是れ滿意天子印なり。

99. 遍音聲天印
智慧の手を以て虚空・水輪を相加え、其の風・火輪・地輪を皆散じ舒べて、以て其の耳を掩う。是れ遍音聲天印なり。

100. 地神印
定慧を相合わせ、二虚空輪を圓く屈し、其の餘の四輪も亦是の如くす。是れを地神印と名づく。

101. 請召火天印
前の如く智慧の手を以て施無畏の相を作し、空輪を以て掌中に在く。是れ請召火天印なり。

102. 一切諸仙印
即ち施無畏の形を以て、虚空輪を以て水輪の第二節を持す。是れ一切諸仙印なり。其の次第に隨って、相應じて之を用う。

103. 焔摩但茶印
前の如く定慧の手を以て相合わせ、風輪・地輪を掌中に入れ、餘は皆上に向く。是れ焔摩但茶印なり。

104. 焔摩妃鐸印
慧手を下に向くること、猶お健吒の如し。是れ焔摩妃鐸印なり。

105. 暗夜天印
三昧の手を以て拳と爲し、風・火輪を舒ぶ。是れ暗夜天印なり。

106. 嚕達羅戟印
即ち此の印を以て、又風輪を屈す。是れ嚕達羅戟印なり。

107. 梵天明妃印
前の印の如くして、蓮華を持する形を作す。是れ梵天明妃印なり。

108. 嬌末離爍底印
前の印の如くして其の風輪を屈し、火輪の背の第三節に加う。是れ嬌末離爍底印なり。

109. 那羅延后輪印
即ち此の印を以て、風輪をして虚空の上に加えしむ。是れ那羅延后輪印なり。

110. 焔魔七母鎚印
三昧の手を拳と爲し、虚空輪をして直く上げしむ。是れ焔魔七母鎚印なり。

111. 遮文茶印
其の定手を仰げて、劫鉢羅を持する相の如くす。是れ遮文茶印なり。

112. 涅哩底刀印
前の朅伽印の如し。是れ涅哩底刀印なり。

113. 那羅延輪印
前の輪印の如く、三昧の手を以て之を爲す。是れ那羅延輪印なり。

114. 難徒・拔難陀二雲印
定慧の手を轉じて、左右相加うるを以てす。是れ難徒・拔難陀の二雲印なり。

115. 商羯羅三戟印
前の如く三昧の手を申べ、虚空・地輪を相加う。是れ商羯羅三戟印なり。

116. 商羯羅后印
前の如く三昧の手を伸べ、虚空・地輪を相持す。是れ商羯羅后印なり。

117. 商羯羅妃印
即ち此の印を以て、直く三輪を舒ぶ。是れ商羯羅妃印なり。

118. 梵天印
三昧の手を以て、蓮華の相を作す。是れ梵天印なり。

119. 月天印
潔白の觀を作すに因る。是れ月天印なり。

120. 日天輿輅印
定慧の手を以て顯現合掌し、虚空輪を屈して水輪の側に置く。是れ日天輿輅印なり。

121. 社耶毘社耶印
般若・三昧の手を合わせ、地輪・風輪を内に向け、其の水・火輪を相持すること、弓の如し。是れ社耶毘社耶印なり。

122. 風天印
前の幢印の如し。是れ風天印なり。

123. 妙音天費拏印
三昧の手を仰げて臍輪に在き、智慧の手は空・風相持して、身に向けて運動すること、音樂を奏するが如し。是れ妙音天費拏印なり。

124. 諸龍印
前の羂索印の如し。是れ諸龍印なり。

125. 一切阿脩羅印
前の妙音天印の如くして風輪を屈し、空輪の上に交う。是れ一切阿脩羅印なり。眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 蘗囉邏延 莎訶

126. 乾闥婆印
内に向けて拳と爲し、水輪を舒ぶ。是れ乾闥婆印なり。眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 微輸馱薩嚩(二合)囉嚩(引)係儞(平) 莎訶

127. 一切藥叉印
即ち此の印を以て、風輪を屈す。是れ一切藥叉印なり。眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 藥乞釵(二合)濕嚩(二合)囉 莎訶

128. 藥叉女印
又、此の印を以て虚空輪・地輪を相持し、火・風を申ぶ。是れ藥叉女印なり。眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 藥乞叉(二合)尾儞耶(二合)達𭌆 莎訶

129. 諸毘舍遮印
内に向けて拳と爲し、火輪を舒ぶ。是れ諸毘舍遮印なり。眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 比舍(引)遮蘗底(丁以反) 莎訶

130. 諸毘舍支印
改めて火輪を屈す。是れ諸毘舍支印なり。眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 比旨比旨 莎訶

131. 一切執曜印
前の如く定慧の手を以て相合わせ、虚空輪を並べて之を建立す。是れ一切執曜印なり。眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 蘗囉(二合)醯濕靺(二合)𭌆耶(二合)鉢囉(引二合)鉢多(二合) 孺底(丁以反)麼耶 莎訶

132. 一切宿印
復た此の印を以て、虚空・火輪を相交う。是れ一切宿印なり。眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 娜吃灑(二合)怛囉(二合) 儞(入)嚢捺儞(平)曳 莎訶

133. 諸羅刹娑印
即ち此の印を以て、二水輪を屈して掌中に入る。是れ諸羅刹娑印なり。眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 囉(引)吃灑(二合)娑(引)地鉢多曳 莎訶

134. 諸荼吉尼印
三昧の手を申べて以て面門を覆い、爾賀嚩(舌)もて之に觸る。是れ諸荼吉尼印なり。眞言に曰わく、
南麼三曼多勃馱喃 頡𭌆(二合) 莎訶(急呼)


結び

祕密主よ、是の如きの上首の諸の如來の印は、如來の信解より生じ、即ち菩薩の幖幟に同じ。其の數無量なり。

又祕密主よ、乃至身分の擧動住止も、應に知るべし、皆是れ密印なり。舌相の轉ずる所の衆多の言説も、應に知るべし、皆是れ眞言なり。

是の故に祕密主よ、眞言門に菩薩の行を修する諸の菩薩は、已に菩提心を發さば、應當に如來地に住して漫荼羅を畫くべし。若し此れに異ならば、諸佛菩薩を謗るに同じく、三昧耶を越えて、決定して惡趣に墮せん。

大毘盧遮那成佛神變加持經 卷第四


訓読には流派や注釈によって異なる読み方があります。特に次の箇所は解釈が分かれるので、仮の読みとしてご覧ください。

  • 16番の頌の語順
  • 62番「作返」
  • 83番「佛菩薩母」の係り方
  • 134番「爾賀嚩」(舌の意)

譯密印品第九:大毘盧遮那成佛神變加持經卷第四
『大毘盧遮那成佛神變加持經』卷第四「密印品第九」の書き下し文

密印品第九之餘:大毘盧遮那成佛經疏 卷第十四

如来身会について疏がはっきり用途を述べている印

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次