『小品般若波羅蜜經』卷第六(読誦用テキスト)

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『小しょう品ほん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ經きょう』卷かん第だい六ろく(読どく誦じゅ用ようテてキきスすトと)
後ご秦しん龜き茲じ國こく三さん藏ぞう 鳩く摩ま羅ら什じゅう譯やく

大だい如にょ品ほん 第だい十じゅう五ご

爾に時じ須す菩ぼ提だい白びゃく佛ぶつ言ごん。
世せ尊そん。新しん發ほっ意い菩ぼ薩さつ。
云うん何が應おう學がく般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。

佛ぶつ告ごう須す菩ぼ提だい。
新しん發ほっ意い菩ぼ薩さつ若にゃく欲よく學がく般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。先せん當とう親しん近ごん善ぜん知ち識しき能のう説せつ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ者しゃ。
是ぜ人にん如にょ是ぜ教きょう。
善ぜん男なん子し來らい。汝にょ所しょ有う布ふ施せ。皆かい應おう迴え向こう阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
汝にょ善ぜん男なん子し。亦やく莫まく貪とん著じゃく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
若にゃく色しき是ぜ。若にゃく受じゅ想そう行ぎょう識しき是ぜ。
何が以い故こ。是ぜ薩さつ婆ば若にゃ非ひ可か著じゃく者しゃ。
善ぜん男なん子し。汝にょ所しょ有う持じ戒かい忍にん辱にく精しょう進じん禪ぜん定じょう智ち慧え。皆かい應おう迴え向こう阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。勿もつ生しょう貪とん著じゃく。
若にゃく色しき是ぜ。若にゃく受じゅ想そう行ぎょう識しき是ぜ。
何が以い故こ。善ぜん男なん子し。是ぜ薩さつ婆ば若にゃ非ひ可か著じゃく者しゃ。
汝にょ善ぜん男なん子し。亦やく勿もつ貪とん著じゃく聲しょう聞もん辟びゃく支し佛ぶつ道どう。
須す菩ぼ提だい。如にょ是ぜ新しん發ほっ意い菩ぼ薩さつ。應おう漸ぜん教きょう令りょう入にゅう深じん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。

世せ尊そん。諸しょ菩ぼ薩さつ發ほつ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい心しん。
欲よく得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。所しょ爲い甚じん難なん。

如にょ是ぜ如にょ是ぜ。須す菩ぼ提だい。
如にょ諸しょ菩ぼ薩さつ發ほつ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい心しん。欲よく得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。所しょ爲い甚じん難なん。
是ぜ人にん爲い安あん隱おん世せ間けん故こ發ほっ心しん。爲い安あん樂らく世せ間けん故こ發ほっ心しん。
我が當とう得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
爲い世せ間けん作さく救ぐ。爲い世せ間けん作さく歸き。爲い世せ間けん作さく舍しゃ。爲い世せ間けん作さく究く竟きょう道どう。爲い世せ間けん作さく洲しゅう。爲い世せ間けん作さく導どう師し。爲い世せ間けん作さく趣しゅ。

須す菩ぼ提だい。云うん何が菩ぼ薩さつ得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ。爲い世せ間けん作さく救ぐ。
菩ぼ薩さつ爲い斷だん生しょう死じ中ちゅう諸しょ苦く惱のう故こ。説せつ法ほう救ぐ衆しゅ生じょう於お苦く惱のう。
須す菩ぼ提だい。是ぜ名みょう菩ぼ薩さつ得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ爲い世せ間けん作さく救ぐ。

云うん何が菩ぼ薩さつ得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ。爲い世せ間けん作さく歸き。
衆しゅ生じょう生しょう法ほう老ろう病びょう死し法ほう。憂う悲ひ苦く惱のう法ほう。是ぜ菩ぼ薩さつ能のう度ど衆しゅ生じょう於お此し生しょう法ほう老ろう病びょう死し法ほう憂う悲ひ苦く惱のう法ほう。
須す菩ぼ提だい。是ぜ名みょう菩ぼ薩さつ得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ爲い世せ間けん作さく歸き。

云うん何が菩ぼ薩さつ得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ。爲い世せ間けん作さく舍しゃ。
須す菩ぼ提だい。菩ぼ薩さつ得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ。爲い不ふ著じゃく故こ説せつ法ほう。

世せ尊そん。云うん何が名みょう不ふ著じゃく。

須す菩ぼ提だい。若にゃく色しき不ふ縛ばく不ふ解げ不ふ生しょう不ふ滅めつ。是ぜ名みょう色しき不ふ著じゃく。若にゃく受じゅ想そう行ぎょう識しき不ふ縛ばく不ふ解げ不ふ生しょう不ふ滅めつ。是ぜ名みょう識しき不ふ著じゃく。
如にょ是ぜ須す菩ぼ提だい。一いち切さい法ほう不ふ縛ばく不ふ解げ故こ不ふ著じゃく。
菩ぼ薩さつ得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ。能のう爲い衆しゅ生じょう説せつ如にょ是ぜ法ほう。是ぜ名みょう菩ぼ薩さつ爲い世せ間けん作さく舍しゃ。

云うん何が菩ぼ薩さつ得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ。爲い世せ間けん作さく究く竟きょう道どう。
須す菩ぼ提だい。色しき究く竟きょう不ふ名みょう色しき。受じゅ想そう行ぎょう識しき究く竟きょう不ふ名みょう識しき。如にょ究く竟きょう相そう。一いち切さい法ほう亦やく如にょ是ぜ。

世せ尊そん。若にゃく究く竟きょう相そう一いち切さい法ほう亦やく爾に者しゃ。菩ぼ薩さつ皆かい應おう得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
何が以い故こ。是ぜ中ちゅう無む有う分ふん別べつ故こ。

如にょ是ぜ如にょ是ぜ。須す菩ぼ提だい。是ぜ中ちゅう無む有う分ふん別べつ。
諸しょ菩ぼ薩さつ如にょ是ぜ觀かん如にょ是ぜ知ち。其ご心しん不ふ沒もつ。
作さく是ぜ念ねん。我が得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ。應おう爲い衆しゅ生じょう説せつ如にょ是ぜ法ほう。
須す菩ぼ提だい。是ぜ名みょう菩ぼ薩さつ得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ爲い世せ間けん作さく究く竟きょう道どう。

云うん何が菩ぼ薩さつ得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ。爲い世せ間けん作さく洲しゅう。
譬ひ如にょ水すい中ちゅう陸ろく地じ斷だん流る之し處しょ名みょう之し爲い洲しゅう。
如にょ是ぜ須す菩ぼ提だい。色しき前ぜん際さい後ご際さい斷だん。受じゅ想そう行ぎょう識しき前ぜん際さい後ご際さい斷だん。以い前ぜん際さい後ご際さい斷だん故こ。一いち切さい法ほう都つ斷だん。
若にゃく一いち切さい法ほう都つ斷だん。是ぜ名みょう寂じゃく滅めつ微み妙みょう如にょ實じつ不ふ顛てん倒どう涅ね槃はん。
須す菩ぼ提だい。是ぜ名みょう菩ぼ薩さつ得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ爲い世せ間けん作さく洲しゅう。

云うん何が菩ぼ薩さつ得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ。爲い世せ間けん作さく導どう師し。
須す菩ぼ提だい。菩ぼ薩さつ得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ。不ふ爲い色しき生しょう滅めつ故こ説せつ法ほう。但たん爲い實じつ相そう故こ説せつ法ほう。不ふ爲い受じゅ想そう行ぎょう識しき生しょう滅めつ故こ説せつ法ほう。但たん爲い實じつ相そう故こ説せつ法ほう。不ふ爲い須す陀だ洹おん果か斯し陀だ含ごん果か阿あ那な含ごん果か阿あ羅ら漢かん果か辟びゃく支し佛ぶつ道どう薩さつ婆ば若にゃ生しょう滅めつ故こ説せつ法ほう。但たん爲い實じつ相そう故こ説せつ法ほう。
須す菩ぼ提だい。是ぜ名みょう菩ぼ薩さつ得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ爲い世せ間けん作さく導どう師し。

云うん何が菩ぼ薩さつ得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ。爲い世せ間けん作さく趣しゅ。
須す菩ぼ提だい。菩ぼ薩さつ得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ。爲い衆しゅ生じょう説せつ色しき趣しゅ空くう。説せつ受じゅ想そう行ぎょう識しき趣しゅ空くう。一いち切さい法ほう皆かい趣しゅ空くう不ふ來らい不ふ去こ。
何が以い故こ。色しき空くう不ふ來らい不ふ去こ。受じゅ想そう行ぎょう識しき空くう不ふ來らい不ふ去こ。乃ない至し一いち切さい法ほう空くう不ふ來らい不ふ去こ故こ。一いち切さい法ほう趣しゅ空くう不ふ過か是ぜ趣しゅ。
一いち切さい法ほう趣しゅ。無む相そう趣しゅ無む作さく趣しゅ。無む起き趣しゅ無む生しょう趣しゅ。無む所しょ有う趣しゅ夢む趣しゅ。無む量りょう趣しゅ無む邊へん趣しゅ。無む我が寂じゃく滅めつ趣しゅ。涅ね槃はん趣しゅ。不ふ還げん趣しゅ不ふ趣しゅ。一いち切さい法ほう不ふ過か是ぜ趣しゅ。

世せ尊そん。如にょ是ぜ法ほう者しゃ。誰すい能のう信しん解げ。

須す菩ぼ提だい。若にゃく菩ぼ薩さつ於お先せん佛ぶつ所しょ久く修しゅ道どう行ぎょう。成じょう就じゅ善ぜん根ごん乃ない能のう信しん解げ。

世せ尊そん。能のう信しん解げ者しゃ何が相そう。

須す菩ぼ提だい。離り滅めつ欲よく恚い癡ち性しょう。是ぜ信しん解げ相そう。如にょ是ぜ人にん能のう知ち深じん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。

世せ尊そん。是ぜ菩ぼ薩さつ能のう解げ深じん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。亦やく如にょ是ぜ趣しゅ得とく是ぜ趣しゅ相そう。能のう爲い無む量りょう衆しゅ生じょう作さく趣しゅ。

如にょ是ぜ如にょ是ぜ。須す菩ぼ提だい。是ぜ菩ぼ薩さつ如にょ是ぜ趣しゅ。能のう爲い無む量りょう衆しゅ生じょう作さく趣しゅ。
須す菩ぼ提だい。是ぜ名みょう菩ぼ薩さつ得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ能のう爲い無む量りょう衆しゅ生じょう作さく趣しゅ。

世せ尊そん。是ぜ菩ぼ薩さつ所しょ爲い甚じん難なん。能のう作さく如にょ是ぜ大だい莊しょう嚴ごん。爲い滅めつ度ど無む量りょう無む邊へん衆しゅ生じょう。而に衆しゅ生じょう不ふ可か得とく。

如にょ是ぜ如にょ是ぜ。須す菩ぼ提だい。菩ぼ薩さつ所しょ爲い甚じん難なん。爲い滅めつ度ど無む量りょう無む邊へん衆しゅ生じょう故こ發ほつ大だい莊しょう嚴ごん。而に衆しゅ生じょう不ふ可か得とく。
須す菩ぼ提だい。是ぜ爲い菩ぼ薩さつ大だい莊しょう嚴ごん。
不ふ爲い色しき。不ふ爲い受じゅ想そう行ぎょう識しき。不ふ爲い聲しょう聞もん辟びゃく支し佛ぶつ地じ。不ふ爲い薩さつ婆ば若にゃ故こ。發ほつ大だい莊しょう嚴ごん。不ふ爲い莊しょう嚴ごん一いち切さい法ほう故こ。是ぜ菩ぼ薩さつ發ほつ大だい莊しょう嚴ごん。

世せ尊そん。菩ぼ薩さつ能のう如にょ是ぜ行ぎょう深じん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。則そく不ふ墮だ二に地じ。若にゃく聲しょう聞もん地じ辟びゃく支し佛ぶつ地じ。

須す菩ぼ提だい。汝にょ見けん何が義ぎ説せつ如にょ是ぜ事じ。若にゃく菩ぼ薩さつ如にょ是ぜ行ぎょう深じん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。則そく不ふ墮だ二に地じ。若にゃく聲しょう聞もん辟びゃく支し佛ぶつ地じ。

世せ尊そん。是ぜ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ甚じん深じん。此し中ちゅう無む修しゅ法ほう無む所しょ修しゅ無む修しゅ者しゃ。
何が以い故こ。世せ尊そん。是ぜ深じん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ中ちゅう無む決けつ定じょう法ほう。
修しゅ虚こ空くう是ぜ修しゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。世せ尊そん。不ふ修しゅ一いち切さい法ほう是ぜ修しゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。修しゅ無む邊へん是ぜ修しゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。修しゅ無む著じゃく是ぜ修しゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。

須す菩ぼ提だい。應おう以い深じん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ試し阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。
若にゃく不ふ貪とん著じゃく般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。不ふ隨ずい他た言ごん論ろん有う所しょ悕け望もう。
若にゃく聞もん説せつ深じん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ時じ。不ふ驚きょう不ふ怖ふ不ふ沒もつ不ふ退たい。其ご心しん喜き樂ぎょう。當とう知ち是ぜ阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。先せん世せ已い曾ぞう聞もん深じん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
何が以い故こ。聞もん説せつ深じん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。不ふ驚きょう不ふ怖ふ不ふ沒もつ不ふ退たい。當とう知ち是ぜ阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。

世せ尊そん。若にゃく菩ぼ薩さつ聞もん説せつ深じん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。不ふ驚きょう不ふ怖ふ不ふ沒もつ不ふ退たい。應おう云うん何が觀かん。

須す菩ぼ提だい。是ぜ菩ぼ薩さつ應おう隨ずい薩さつ婆ば若にゃ心しん觀かん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。

世せ尊そん。云うん何が名みょう爲い隨ずい薩さつ婆ば若にゃ心しん觀かん。
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須す菩ぼ提だい。隨ずい虚こ空くう觀かん。名みょう爲い隨ずい薩さつ婆ば若にゃ心しん觀かん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
須す菩ぼ提だい。隨ずい薩さつ婆ば若にゃ心しん觀かん。即そく非ひ觀かん。
何が以い故こ。無む量りょう是ぜ薩さつ婆ば若にゃ。無む量りょう即そく無む色しき無む受じゅ想そう行ぎょう識しき。無む智ち無む慧え無む道どう。無む得とく無む果か無む生しょう無む滅めつ。無む作さ無む作さく者しゃ。無む方ほう無む趣しゅ無む住じゅう無む量りょう。即そく墮だ無む量りょう數じゅ。
須す菩ぼ提だい。如にょ虚こ空くう無む量りょう。薩さつ婆ば若にゃ亦やく無む量りょう。無む法ほう可か得とく亦やく無む得とく者しゃ。不ふ可か以い色しき得とく。不ふ可か以い受じゅ想そう行ぎょう識しき得とく。不ふ可か以い檀だん波は羅ら蜜みつ得とく。不ふ可か以い尸し羅ら波は羅ら蜜みつ得とく羼せん提だい波は羅ら蜜みつ毘び梨り耶や波は羅ら蜜みつ禪ぜん那な波は羅ら蜜みつ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ得とく。
何が以い故こ。色しき即そく是ぜ薩さつ婆ば若にゃ。受じゅ想そう行ぎょう識しき即そく是ぜ薩さつ婆ば若にゃ。檀だん波は羅ら蜜みつ即そく是ぜ薩さつ婆ば若にゃ。尸し羅ら波は羅ら蜜みつ羼せん提だい波は羅ら蜜みつ毘び梨り耶や波は羅ら蜜みつ禪ぜん波は羅ら蜜みつ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。即そく是ぜ薩さつ婆ば若にゃ。

爾に時じ欲よく色しき界かい諸しょ天てん子し白びゃく佛ぶつ言ごん。
世せ尊そん。般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ甚じん深じん難なん解げ難なん知ち。

佛ぶつ言ごん。
如にょ是ぜ如にょ是ぜ。諸しょ天てん子し。般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ甚じん深じん難なん解げ難なん知ち。
以い是ぜ義ぎ故こ。我が欲よく默もく然ねん而じ不ふ説せつ法ほう。作さく是ぜ念ねん。我が所しょ得とく法ほう。是ぜ法ほう中ちゅう無む有う得とく者しゃ。無む法ほう可か得とく。無む所しょ用よう法ほう可か得とく。諸しょ法ほう相そう如にょ是ぜ甚じん深じん。如にょ虚こ空くう甚じん深じん故こ是ぜ法ほう甚じん深じん。我が甚じん深じん故こ一いち切さい法ほう甚じん深じん。不ふ來らい不ふ去こ甚じん深じん故こ一いち切さい法ほう甚じん深じん。

欲よく色しき界かい諸しょ天てん子し白びゃく佛ぶつ言ごん。
希け有う世せ尊そん。是ぜ所しょ説せつ法ほう。一いち切さい世せ間けん難なん可か得とく信しん。世せ間けん行ぎょう貪とん著じゃく。是ぜ法ほう爲い無む貪とん著じゃく故こ説せつ。

爾に時じ須す菩ぼ提だい白びゃく佛ぶつ言ごん。
世せ尊そん。是ぜ法ほう隨ずい順じゅん一いち切さい法ほう。何が以い故こ。世せ尊そん。是ぜ法ほう無む障しょう礙げ處しょ無む障しょう礙げ相そう如にょ虚こ空くう。
世せ尊そん。是ぜ法ほう無む生しょう。一いち切さい法ほう不ふ可か得とく故こ。
世せ尊そん。是ぜ法ほう無む處しょ。一いち切さい處しょ不ふ可か得とく故こ。

爾に時じ欲よく色しき界かい諸しょ天てん子し白びゃく佛ぶつ言ごん。
世せ尊そん。是ぜ長ちょう老ろう須す菩ぼ提だい。爲い隨ずい佛ぶっ生しょう。有う所しょ説せつ法ほう皆かい爲い空くう故こ。

須す菩ぼ提だい語ご欲よく色しき界かい諸しょ天てん子し言ごん。
汝にょ等とう所しょ説せつ長ちょう老ろう須す菩ぼ提だい爲い隨ずい佛ぶっ生しょう。隨ずい何が法ほう生しょう故こ名みょう隨ずい佛ぶっ生しょう。諸しょ天てん子し。隨ずい如にょ行ぎょう故こ。
須す菩ぼ提だい隨ずい如にょ來らい生しょう。如にょ如にょ來らい如にょ不ふ來らい不ふ去こ。須す菩ぼ提だい隨ずい如にょ從じゅう本ほん已い來らい。亦やく不ふ來らい不ふ去こ。是ぜ故こ須す菩ぼ提だい隨ずい如にょ來らい生しょう。
又う如にょ來らい如にょ即そく是ぜ一いち切さい法ほう如にょ。一いち切さい法ほう如にょ即そく是ぜ如にょ來らい如にょ。如にょ來らい如にょ者しゃ即そく非ひ如にょ。是ぜ故こ須す菩ぼ提だい隨ずい如にょ來らい生しょう。
如にょ如にょ來らい如にょ。一いち切さい處しょ一いち切さい處しょ常じょう不ふ壞え不ふ分ふん別べつ。是ぜ故こ須す菩ぼ提だい隨ずい如にょ來らい生しょう如にょ如にょ來らい如にょ非ひ住じゅう非ひ不ふ住じゅう。須す菩ぼ提だい如にょ亦やく如にょ是ぜ。是ぜ故こ須す菩ぼ提だい隨ずい如にょ來らい生しょう。
如にょ如にょ來らい如にょ無む障しょう礙げ處しょ。一いち切さい法ほう如にょ亦やく無む障しょう礙げ處しょ。是ぜ故こ須す菩ぼ提だい隨ずい如にょ來らい生しょう。
又う如にょ來らい如にょ一いち切さい法ほう如にょ。皆かい是ぜ一いち如にょ無む二に無む別べつ。是ぜ如にょ無む作さ無む非ひ如にょ者しゃ。若にゃく是ぜ如にょ無む非ひ如にょ者しゃ。是ぜ故こ是ぜ如にょ無む二に無む別べつ。是ぜ故こ須す菩ぼ提だい隨ずい如にょ來らい生しょう。
又う如にょ來らい如にょ一いち切さい處しょ不ふ壞え不ふ分ふん別べつ。一いち切さい法ほう如にょ亦やく不ふ壞え不ふ分ふん別べつ。如にょ是ぜ如にょ來らい如にょ不ふ可か分ふん別べつ故こ無む壞え無む別べつ。是ぜ故こ須す菩ぼ提だい隨ずい如にょ來らい生しょう。
如にょ如にょ來らい如にょ不ふ離り諸しょ法ほう。如にょ是ぜ如にょ不ふ異い諸しょ法ほう。是ぜ如にょ無む非ひ如にょ時じ常じょう是ぜ如にょ。如にょ是ぜ如にょ是ぜ。須す菩ぼ提だい如にょ不ふ異い是ぜ如にょ故こ。如にょ實じつ隨ずい如にょ行ぎょう亦やく無む所しょ行ぎょう。是ぜ故こ須す菩ぼ提だい隨ずい如にょ來らい生しょう。
如にょ如にょ來らい如にょ非ひ過か去こ非ひ未み來らい非ひ現げん在ざい。一いち切さい法ほう如にょ亦やく如にょ是ぜ。非ひ過か去こ非ひ未み來らい非ひ現げん在ざい。是ぜ故こ須す菩ぼ提だい隨ずい如にょ行ぎょう生しょう故こ名みょう爲い隨ずい如にょ來らい生しょう。
又う如にょ來らい即そく是ぜ如にょ來らい如にょ。如にょ來らい如にょ即そく是ぜ過か去こ如にょ。過か去こ如にょ即そく是ぜ如にょ來らい如にょ。如にょ來らい如にょ即そく是ぜ未み來らい如にょ。未み來らい如にょ即そく是ぜ如にょ來らい如にょ。如にょ來らい如にょ即そく是ぜ現げん在ざい如にょ。現げん在ざい如にょ即そく是ぜ如にょ來らい如にょ。過か去こ未み來らい現げん在ざい如にょ如にょ來らい如にょ無む二に無む別べつ。一いち切さい法ほう如にょ須す菩ぼ提だい如にょ亦やく無む二に無む別べつ。是ぜ故こ須す菩ぼ提だい隨ずい如にょ來らい生しょう。
菩ぼ薩さつ如にょ即そく是ぜ得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ如にょ。菩ぼ薩さつ以い是ぜ如にょ得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。名みょう爲い如にょ來らい。

佛ぶつ説せつ是ぜ如にょ時じ。地じ六ろく種しゅ震しん動どう。以い是ぜ如にょ故こ。須す菩ぼ提だい隨ずい如にょ來らい生しょう。
又う須す菩ぼ提だい不ふ隨ずい色しき生しょう。不ふ隨ずい受じゅ想そう行ぎょう識しき生しょう。不ふ隨ずい須しゅ陀だ洹おん果か生しょう。不ふ隨ずい斯し陀だ含ごん果か生しょう。不ふ隨ずい阿あ那な含ごん果か生しょう。不ふ隨ずい阿あ羅ら漢かん果か生しょう。不ふ隨ずい辟びゃく支し佛ぶつ道どう生しょう。是ぜ故こ須す菩ぼ提だい如にょ來らい生しょう。

爾に時じ舍しゃ利り弗ほつ白びゃく佛ぶつ言ごん。
世せ尊そん。是ぜ如にょ甚じん深じん。

佛ぶつ言ごん。
如にょ是ぜ如にょ是ぜ。舍しゃ利り弗ほつ。是ぜ如にょ甚じん深じん。今こん説せつ是ぜ如にょ。三さん千ぜん比び丘く不ふ受じゅ諸しょ法ほう故こ。漏ろ盡じん心しん得とく解げ脱だつ。
舍しゃ利り弗ほつ。五ご百ひゃく比び丘く尼に於お諸しょ法ほう中ちゅう。遠おん塵じん離り垢く得とく法ほう眼がん淨じょう。五ご千せん天てん人にん得とく無む生しょう法ほう忍にん。六ろく千せん菩ぼ薩さつ不ふ受じゅ諸しょ法ほう漏ろ盡じん心しん得とく解げ脱だつ。
舍しゃ利り弗ほつ。是ぜ六ろく千せん菩ぼ薩さつ已い曾ぞう供く養よう親しん近ごん五ご百ひゃく諸しょ佛ぶつ。於お諸しょ佛ぶっ所しょ。布ふ施せ持じ戒かい忍にん辱にく精しょう進じん禪ぜん定じょう。不ふ爲い般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ方ほう便べん所しょ護ご故こ。今こん不ふ受じゅ諸しょ法ほう漏ろ盡じん心しん得とく解げ脱だつ。
舍しゃ利り弗ほつ。菩ぼ薩さつ雖すい行ぎょう空くう無む相そう無む作さ道どう。不ふ爲い般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ方ほう便べん所しょ護ご故こ。證しょう於お實じっ際さい作さく聲しょう聞もん乘じょう。

舍しゃ利り弗ほつ。譬ひ如にょ有う鳥ちょう。身しん長ちょう百ひゃく由ゆ旬じゅん若にゃく二に三さん四し五ご百ひゃく由ゆ旬じゅん。翅し未み成じょう就じゅ欲よく從じゅう忉とう利り天てん上じょう來らい至し閻えん浮ぶ提だい。便べん自じ投とう來らい下げ。
舍しゃ利り弗ほつ。於お意い云うん何が。是ぜ鳥ちょう中ちゅう道どう作さく是ぜ念ねん。我が欲よく還げん忉とう利り天てん上じょう。寧にょう得とく還げん不ふ。

不ふ也や世せ尊そん。

舍しゃ利り弗ほつ。是ぜ鳥ちょう復ぶ作さく是ぜ願がん。至し閻えん浮ぶ提だい身しん不ふ傷しょう損そん。得とく如にょ願がん不ふ。

不ふ也や世せ尊そん。是ぜ鳥ちょう至し閻えん浮ぶ提だい身しん必ひつ傷しょう損そん。若にゃく死し若にゃく近ごん死し苦く。
何が以い故こ。世せ尊そん。法ほう應おう爾に。其ご身しん既き大だい翅し未み成じょう就じゅ故こ。

舍しゃ利り弗ほつ。菩ぼ薩さつ亦やく如にょ是ぜ。雖すい於お恒ごう河が沙しゃ劫ごう布ふ施せ持じ戒かい忍にん辱にく精しょう進じん禪ぜん定じょう。發ほつ大だい心しん大だい願がん受じゅ無む量りょう事じ。欲よく得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。而に不ふ爲い般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ方ほう便べん所しょ護ご故こ。則そく墮だ聲しょう聞もん辟びゃく支し佛ぶつ地じ。
舍しゃ利り弗ほつ。菩ぼ薩さつ雖すい念ねん於お過か去こ未み來らい現げん在ざい諸しょ佛ぶつ所しょ行ぎょう戒かい品ほん定じょう品ほん慧え品ほん解げ脱だつ品ほん解げ脱だつ知ち見けん品ほん。而に心しん取しゅ相そう。是ぜ菩ぼ薩さつ取しゅ相そう念ねん故こ。不ふ知ち諸しょ佛ぶつ戒かい品ほん定じょう品ほん慧え品ほん解げ脱だつ品ほん解げ脱だつ知ち見けん品ほん。不ふ知ち不ふ見けん故こ。聞もん諸しょ法ほう空くう名みょう字じ。取しゅ是ぜ音おん聲じょう相そう。迴え向こう阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。當とう知ち是ぜ菩ぼ薩さつ墮だ於お聲しょう聞もん辟びゃく支し佛ぶつ地じ。
何が以い故こ。舍しゃ利り弗ほつ。菩ぼ薩さつ離り般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ故こ法ほう應おう當とう爾に。

世せ尊そん。如にょ我が解げ佛ぶっ所しょ説せつ義ぎ。若にゃく菩ぼ薩さつ離り般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。則そく於お阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。狐こ疑ぎ未み了りょう。是ぜ故こ菩ぼ薩さつ摩ま訶か薩さつ欲よく得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。當とう善ぜん行ぎょう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ方ほう便べん。

爾に時じ欲よく色しき界かい諸しょ天てん子し白びゃく佛ぶつ言ごん。
世せ尊そん。般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ甚じん深じん。阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい難なん得とく。

佛ぶつ言ごん。
如にょ是ぜ如にょ是ぜ。諸しょ天てん子し。般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ甚じん深じん。阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい難なん得とく。

須す菩ぼ提だい白びゃく佛ぶつ言ごん。
世せ尊そん。如にょ佛ぶっ所しょ説せつ。般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ甚じん深じん。阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい難なん得とく。如にょ我が解げ佛ぶっ所しょ説せつ義ぎ。阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい易い得とく。
何が以い故こ。無む法ほう可か得とく。諸しょ法ほう空くう中ちゅう無む有う得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい者しゃ。無む法ほう可か得とく。無む所しょ用よう法ほう可か得とく。一いち切さい法ほう皆かい空くう故こ。諸しょ所しょ説せつ法ほう爲い有う所しょ斷だん。是ぜ法ほう亦やく空くう。
世せ尊そん。阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい法ほう。得とく者しゃ所しょ用よう法ほう。得とく知ち者しゃ所しょ用よう法ほう。如にょ是ぜ法ほう皆かい空くう。
世せ尊そん。以い是ぜ因いん縁ねん故こ。阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。則そく爲い易い得とく。諸しょ可か得とく者しゃ皆かい同どう虚こ空くう。

舍しゃ利り弗ほつ語ご須す菩ぼ提だい。
若にゃく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい易い得とく者しゃ。恒ごう河が沙しゃ等とう諸しょ菩ぼ薩さつ不ふ應おう退たい轉でん。以い是ぜ因いん縁ねん故こ。當とう知ち阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい難なん得とく。
舍しゃ利り弗ほつ。於お意い云うん何が。色しき於お阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい退たい轉でん不ふ。
不ふ也や須す菩ぼ提だい。
舍しゃ利り弗ほつ。受じゅ想そう行ぎょう識しき於お阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい退たい轉でん不ふ。
不ふ也や須す菩ぼ提だい。
舍しゃ利り弗ほつ。離り色しき有う法ほう可か得とく於お阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい退たい轉でん不ふ。
不ふ也や須す菩ぼ提だい。
舍しゃ利り弗ほつ。離り受じゅ想そう行ぎょう識しき有う法ほう可か得とく於お阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい退たい轉でん不ふ。
不ふ也や須す菩ぼ提だい。
舍しゃ利り弗ほつ。色しき如にょ於お阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい退たい轉でん不ふ。
不ふ也や須す菩ぼ提だい。
舍しゃ利り弗ほつ。受じゅ想そう行ぎょう識しき如にょ於お阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい退たい轉でん不ふ。
不ふ也や須す菩ぼ提だい。
舍しゃ利り弗ほつ。離り色しき如にょ有う法ほう可か得とく於お阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい退たい轉でん不ふ。
不ふ也や須す菩ぼ提だい。
舍しゃ利り弗ほつ。離り受じゅ想そう行ぎょう識しき如にょ有う法ほう可か得とく於お阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい退たい轉でん不ふ。
不ふ也や須す菩ぼ提だい。
舍しゃ利り弗ほつ。離り諸しょ法ほう如にょ有う法ほう可か得とく於お阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい退たい轉でん不ふ。
不ふ也や須す菩ぼ提だい。
舍しゃ利り弗ほつ。如にょ是ぜ實じつ求ぐ不ふ可か得とく。爲い何が等とう法ほう於お阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい退たい轉でん者しゃ。舍しゃ利り弗ほつ。無む法ほう於お阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい退たい轉でん。

舍しゃ利り弗ほつ言ごん。
如にょ須す菩ぼ提だい所しょ説せつ義ぎ。則そく爲い無む有う菩ぼ薩さつ退たい轉でん。若にゃく爾に者しゃ。佛ぶっ説せつ三さん乘じょう人にん則そく無む差しゃ別べつ。

爾に時じ富ふ樓る那な彌み多た羅ら尼に子し語ご舍しゃ利り弗ほつ。
應おう問もん須す菩ぼ提だい。汝にょ欲よく令りょう有う一いち菩ぼ薩さつ乘じょう不ふ。

舍しゃ利り弗ほつ即そく問もん須す菩ぼ提だい。
汝にょ欲よく令りょう有う一いち菩ぼ薩さつ乘じょう耶や。

須す菩ぼ提だい言ごん。
如にょ中ちゅう可か有う三さん乘じょう人にん不ふ。若にゃく聲しょう聞もん辟びゃく支し佛ぶつ佛ぶつ乘じょう。須す菩ぼ提だい。如にょ中ちゅう無む有う三さん相そう差しゃ別べつ。
舍しゃ利り弗ほつ。如にょ有う一いち相そう不ふ。
不ふ也や須す菩ぼ提だい。
舍しゃ利り弗ほつ。如にょ中ちゅう乃ない至し見けん有う一いち乘じょう人にん不ふ。
不ふ也や須す菩ぼ提だい。
舍しゃ利り弗ほつ。如にょ是ぜ實じつ求ぐ是ぜ法ほう不ふ可か得とく。汝にょ云うん何が作さく是ぜ念ねん。是ぜ聲しょう聞もん乘じょう是ぜ辟びゃく支し佛ぶつ乘じょう是ぜ佛ぶつ乘じょう者しゃ。如にょ是ぜ三さん乘じょう如にょ中ちゅう無む差しゃ別べつ。若にゃく菩ぼ薩さつ聞もん是ぜ事じ。不ふ驚きょう不ふ怖ふ不ふ沒もつ不ふ退たい。當とう知ち是ぜ菩ぼ薩さつ則そく能のう成じょう就じゅ菩ぼ提だい。

爾に時じ佛ぶっ讃さん須す菩ぼ提だい言ごん。
善ぜん哉ざい善ぜん哉ざい。須す菩ぼ提だい。汝にょ所しょ樂ぎょう説せつ皆かい是ぜ佛ぶつ力りき。所しょ謂い如にょ中ちゅう求ぐ三さん乘じょう人にん無む有う差しゃ別べつ。若にゃく菩ぼ薩さつ聞もん是ぜ事じ。不ふ驚きょう不ふ怖ふ不ふ沒もつ不ふ退たい。當とう知ち是ぜ菩ぼ薩さつ能のう成じょう就じゅ菩ぼ提だい。

爾に時じ舍しゃ利り弗ほつ白びゃく佛ぶつ言ごん。
世せ尊そん。是ぜ菩ぼ薩さつ成じょう就じゅ何が等とう菩ぼ提だい。

舍しゃ利り弗ほつ。是ぜ菩ぼ薩さつ成じょう就じゅ無む上じょう菩ぼ提だい。

舍しゃ利り弗ほつ白びゃく佛ぶつ言ごん。
世せ尊そん。若にゃく菩ぼ薩さつ欲よく成じょう就じゅ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。應おう云うん何が行ぎょう。

佛ぶつ言ごん。
於お一いち切さい衆しゅ生じょう。應おう行ぎょう等とう心しん慈じ心しん不ふ異い心しん謙けん下げ心しん安あん隱おん心しん不ふ瞋しん心しん不ふ惱のう心しん不ふ戲け弄ろう心しん父ぶ母も心しん兄きょう弟だい心しん與よ共ぐ語ご言ごん。
舍しゃ利り弗ほつ。若にゃく菩ぼ薩さつ欲よく成じょう就じゅ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。應おう如にょ是ぜ學がく。應おう如にょ是ぜ行ぎょう。

摩ま訶か般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ阿あ惟ゆい越おつ致ち相そう品ほん 第だい十じゅう六ろく
爾に時じ須す菩ぼ提だい白びゃく佛ぶつ言ごん。
世せ尊そん。何が等とう是ぜ阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ相そう貌みょう。我が當とう云うん何が知ち是ぜ阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。

佛ぶつ告ごう須す菩ぼ提だい。
所しょ有う凡ぼん夫ぶ地じ聲しょう聞もん地じ辟びゃく支し佛ぶつ地じ。如にょ來らい地じ。是ぜ諸しょ地じ於お如にょ中ちゅう不ふ壞え不ふ二に不ふ別べつ。
菩ぼ薩さつ以い是ぜ如にょ入にゅう諸しょ法ほう實じっ相そう。亦やく不ふ分ふん別べつ。是ぜ如にょ此し是ぜ如にょ相そう。隨ずい是ぜ如にょ入にゅう諸しょ法ほう實じっ相そう。
出しゅつ是ぜ如にょ已い更こう聞もん餘よ法ほう。不ふ疑ぎ不ふ悔け不ふ言ごん是ぜ非ひ。見けん一いち切さい法ほう皆かい入にゅう於お如にょ。
是ぜ菩ぼ薩さつ凡ぼん有う所しょ説せつ。終じゅう不ふ説せつ無む益やく事じ。言ごん必ひつ有う益やく。不ふ觀かん他た人にん長ちょう短たん。
須す菩ぼ提だい。以い是ぜ相そう貌みょう當とう知ち是ぜ阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。

復ぶ次じ須す菩ぼ提だい。阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。不ふ觀かん外げ道どう沙しゃ門もん婆ば羅ら門もん言ごん説せつ。實じっ知ち實じっ見けん。
又う阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ不ふ禮らい事じ餘よ天てん。不ふ用よう華け香こう供く養よう。
須す菩ぼ提だい。以い是ぜ相そう貌みょう當とう知ち是ぜ阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。

復ぶ次じ須す菩ぼ提だい。阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ終じゅう不ふ墮だ三さん惡なく道どう。不ふ受じゅ女にょ人にん身しん。
須す菩ぼ提だい。以い是ぜ相そう貌みょう當とう知ち是ぜ阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。

復ぶ次じ須す菩ぼ提だい。阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ自じ不ふ殺せっ生しょう。亦やく不ふ教きょう他た殺せっ生しょう。自じ不ふ偸ちゅう劫ごう。不ふ邪じゃ婬いん不ふ妄もう語ご不ふ兩りょう舌ぜつ不ふ惡あっ口く不ふ無む益やく語ご。不ふ貪とん嫉しつ不ふ瞋しん惱のう不ふ邪じゃ見けん。亦やく不ふ教きょう他た令りょう行ぎょう邪じゃ見けん。
是ぜ十じゅう善ぜん道どう身しん常じょう自じ行ぎょう。亦やく教きょう他た行ぎょう。是ぜ菩ぼ薩さつ乃ない至し夢む中ちゅう不ふ行ぎょう十じゅう不ふ善ぜん道どう。乃ない至し夢む中ちゅう亦やく常じょう行ぎょう十じゅう善ぜん道どう。
須す菩ぼ提だい。以い是ぜ相そう貌みょう當とう知ち是ぜ阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。

復ぶ次じ須す菩ぼ提だい。所しょ可か誦じゅ讀どく經きょう典てん。作さく如にょ是ぜ念ねん。我が欲よく令りょう衆しゅ生じょう得とく安あん樂らく故こ。當とう爲い説せつ法ほう。以い是ぜ法ほう施せ如にょ法ほう滿まん願がん。以い是ぜ法ほう施せ與よ一いち切さい衆しゅ生じょう共ぐ之し。
須す菩ぼ提だい。以い是ぜ相そう貌みょう當とう知ち是ぜ阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。

復ぶ次じ須す菩ぼ提だい。阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。聞もん深じん法ほう時じ心しん無む疑ぎ悔け。節せつ言ごん軟なん語ご。少しょう於お眠みん臥が。若にゃく來らい若にゃく去こ心しん常じょう不ふ亂らん。行ぎょう不ふ卒そつ疾しつ常じょう一いつ其ご心しん。安あん詳じょう徐じょ歩ほ視し地じ而に行ぎょう。
須す菩ぼ提だい。如にょ是ぜ相そう貌みょう當とう知ち是ぜ阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。

復ぶ次じ須す菩ぼ提だい。阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ衣え服ぶく臥が具ぐ無む有う垢く穢え。常じょう樂ぎょう清しょう淨じょう威い儀ぎ具ぐ足そく。身しん常じょう安あん隱おん少しょう於お疾しっ病ぺい。
須す菩ぼ提だい。凡ぼん夫ぶ身しん中ちゅう八はち萬まん戸こ虫ちゅう。是ぜ阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ身しん中ちゅう無む有う如にょ是ぜ諸しょ虫ちゅう。何が以い故こ。須す菩ぼ提だい。是ぜ菩ぼ薩さつ善ぜん根ごん超ちょう出しゅつ世せ間けん。隨ずい善ぜん根ごん増ぞう長ちょう故こ。得とく心しん清しょう淨じょう身しん清しょう淨じょう。

須す菩ぼ提だい白びゃく佛ぶつ言ごん。
世せ尊そん。何が等とう爲い菩ぼ薩さつ心しん清しょう淨じょう。
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須す菩ぼ提だい。隨ずい菩ぼ薩さつ善ぜん根ごん増ぞう長ちょう。諂てん曲ごく欺ご誑おう漸ぜん漸ぜん自じ滅めつ。以い滅めつ故こ心しん清しょう淨じょう。以い心しん清しょう淨じょう故こ能のう過か聲しょう聞もん辟びゃく支し佛ぶつ地じ。是ぜ名みょう菩ぼ薩さつ心しん清しょう淨じょう。
須す菩ぼ提だい。以い是ぜ相そう貌みょう當とう知ち是ぜ阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。

復ぶ次じ須す菩ぼ提だい。阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ不ふ貪とん利り養よう少しょう於お慳けん嫉しつ。聞もん深じん法ほう時じ其ご心しん不ふ沒もつ。智ち慧え深じん故こ一いっ心しん聽ちょう法ほう。所しょ可か聞もん法ほう。皆かい應おう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。是ぜ菩ぼ薩さつ因いん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。世せ間けん諸しょ事じ皆かい同どう實じっ相そう。不ふ見けん資し生しょう之し事じ不ふ應おう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ者しゃ。
須す菩ぼ提だい。以い是ぜ相そう貌みょう當とう知ち是ぜ阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。

復ぶ次じ須す菩ぼ提だい。若にゃく惡あく魔ま至し菩ぼ薩さつ所しょ。化け作さく八はち大だい地じ獄ごく。一いち一いち地じ獄ごく化け作さく若にゃっ干かん百ひゃく千せん萬まん菩ぼ薩さつ。作さく是ぜ言ごん。是ぜ諸しょ菩ぼ薩さつ。佛ぶつ皆かい與よ授じゅ阿あ惟ゆい越おつ致ち記き。而に今こん墮だ此し大だい地じ獄ごく中ちゅう。汝にょ若にゃく受じゅ阿あ惟ゆい越おつ致ち記き者しゃ。即そく受じゅ地じ獄ごく記き。汝にょ今こん若にゃく能のう悔け是ぜ心しん者しゃ。不ふ墮だ地じ獄ごく當とう生しょう天てん上じょう。
是ぜ菩ぼ薩さつ若にゃく聞もん是ぜ語ご心しん不ふ動どう恚い。而に作さく是ぜ念ねん。阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。若にゃく墮だ惡あく道どう無む有う是ぜ處しょ。
須す菩ぼ提だい。以い是ぜ相そう貌みょう當とう知ち是ぜ阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。

復ぶ次じ須す菩ぼ提だい。若にゃく惡あく魔ま化け作さく沙しゃ門もん。至し菩ぼ薩さつ所しょ作さく是ぜ言ごん。汝にょ先せん所しょ聞もん讀どく誦じゅ。宜ぎ應おう悔け捨しゃ。汝にょ若にゃく捨しゃ離り不ふ復ぶ聽ちょう受じゅ。我が當とう常じょう至し汝にょ所しょ。汝にょ所しょ聞もん者しゃ非ひ佛ぶっ所しょ説せつ。皆かい是ぜ文もん飾じき莊しょう校きょう之し辭じ。我が所しょ説せつ經きょう眞しん是ぜ佛ぶつ語ご。
若にゃく聞もん是ぜ事じ心しん有う動どう恚い。當とう知ち是ぜ菩ぼ薩さつ未み從じゅう諸しょ佛ぶつ受じゅ記き。非ひ是ぜ必ひつ定じょう菩ぼ薩さつ。未み住じゅう阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ性しょう中ちゅう。
須す菩ぼ提だい。聞もん是ぜ事じ心しん不ふ動どう恚い。但たん依え諸しょ法ほう相そう無む生しょう無む作さく無む起き。不ふ隨ずい他た語ご。如にょ漏ろ盡じん阿あ羅ら漢かん現げん前ぜん證しょう諸しょ法ほう相そう。不ふ生しょう不ふ起き法ほう故こ。不ふ爲い惡あく魔ま所しょ制せい。
須す菩ぼ提だい。菩ぼ薩さつ亦やく如にょ是ぜ。求ぐ聲しょう聞もん辟びゃく支し佛ぶつ者しゃ所しょ不ふ能のう破は。不ふ復ぶ退たい轉てん必ひつ至し薩さつ婆ば若にゃ。住じゅう阿あ惟ゆい越おつ致ち性しょう中ちゅう不ふ隨ずい他た語ご。
須す菩ぼ提だい。以い是ぜ相そう貌みょう當とう知ち是ぜ阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。

復ぶ次じ須す菩ぼ提だい。若にゃく惡あく魔ま至し菩ぼ薩さつ所しょ作さく是ぜ言ごん。汝にょ所しょ行ぎょう者しゃ是ぜ生しょう死じ行ぎょう。非ひ薩さつ婆ば若にゃ行ぎょう。汝にょ今こん可か於お此し身しん盡じん苦く取しゅ涅ね槃はん。若にゃく能のう如にょ是ぜ則そく不ふ復ぶ受じゅ生しょう死じ諸しょ苦く。是ぜ身しん生しょう尚じょう不ふ可か得とく。何が況きょう欲よく受じゅ後ご身しん。
是ぜ菩ぼ薩さつ若にゃく聞もん是ぜ事じ心しん不ふ動どう恚い。

惡あく魔ま復ぶ作さく是ぜ言ごん。
汝にょ今こん欲よく見けん諸しょ菩ぼ薩さつ供く養よう恒ごう河が沙しゃ等とう諸しょ佛ぶつ衣え服ぶく飮おん食じき臥が具ぐ醫い藥やく。皆かい於お恒ごう河が沙しゃ等とう諸しょ佛ぶっ所しょ。修す行ぎょう梵ぼん行ぎょう親しん近ごん諮し請しょう。爲い菩ぼ薩さつ乘じょう故こ多た所しょ問もん難なん。菩ぼ薩さつ云うん何が應おう住じゅう。云うん何が應おう行ぎょう。是ぜ諸しょ菩ぼ薩さつ於お諸しょ佛ぶっ所しょ。隨ずい所しょ聞もん事じ皆かい能のう修す行ぎょう。如にょ是ぜ教きょう如にょ是ぜ學がく如にょ是ぜ行ぎょう。猶ゆ尚じょう不ふ能のう得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。不ふ住じゅう薩さつ婆ば若にゃ。何が況きょう汝にょ當とう得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
是ぜ菩ぼ薩さつ若にゃく聞もん是ぜ事じ心しん不ふ動どう恚い。

惡あく魔ま即そく時じ復ぶ化け作さく諸しょ比び丘く作さく是ぜ言ごん。
是ぜ諸しょ比び丘く皆かい漏ろ盡じん阿あ羅ら漢かん。先せん皆かい發ほっ心しん欲よく求ぐ佛ぶつ道どう。而に今こん皆かい住じゅう阿あ羅ら漢かん地じ。何が況きょう於お汝にょ當とう得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。

菩ぼ薩さつ若にゃく作さく是ぜ念ねん。我が從じゅう他た聞もん爲い無む所しょ失しつ。若にゃく心しん不ふ轉てん不ふ生しょう異い念ねん。如にょ是ぜ魔ま事じ。若にゃく菩ぼ薩さつ如にょ是ぜ行ぎょう諸しょ波は羅ら蜜みつ如にょ是ぜ學がく諸しょ波は羅ら蜜みつ不ふ得とく薩さつ婆ば若にゃ。無む有う是ぜ處しょ。
須す菩ぼ提だい。若にゃく菩ぼ薩さつ如にょ諸しょ佛ぶっ説せつ隨ずい所しょ聞もん學がく。隨ずい所しょ聞もん行ぎょう不ふ離り是ぜ道どう。不ふ離り薩さつ婆ば若にゃ念ねん。不ふ得とく薩さつ婆ば若にゃ。無む有う是ぜ處しょ。
須す菩ぼ提だい。以い是ぜ相そう貌みょう當とう知ち是ぜ阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。

復ぶ次じ須す菩ぼ提だい。阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ若にゃく惡あく魔ま來らい作さく是ぜ言ごん。
薩さつ婆ば若にゃ同どう於お虚こ空くう。是ぜ法ほう無む所しょ有う。無む人にん用よう是ぜ法ほう得とく道どう者しゃ。何が以い故こ。若にゃく得とく道どう者しゃ。得とく道どう法ほう所しょ用よう得とく法ほう皆かい如にょ虚こ空くう。知ち者しゃ知ち法ほう所しょ用よう法ほう無む所しょ有う皆かい同どう虚こ空くう。汝にょ唐とう受じゅ苦く惱のう。若にゃく言ごん得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。即そく是ぜ魔ま事じ非ひ佛ぶっ所しょ説せつ。

菩ぼ薩さつ於お此し應おう如にょ是ぜ念ねん。
若にゃく訶か我が令りょう離り薩さつ婆ば若にゃ爾に者しゃ是ぜ爲い魔ま事じ。於お是ぜ事じ中ちゅう。應おう生しょう堅けん固ご心しん不ふ動どう心しん不ふ轉てん心しん。
須す菩ぼ提だい。以い是ぜ相そう貌みょう當とう知ち是ぜ阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。

復ぶ次じ須す菩ぼ提だい。阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ若にゃく欲よく入にゅう禪ぜん第だい二に第だい三さん第だい四し禪ぜん。心しん轉てん調じょう習しゅう。是ぜ菩ぼ薩さつ雖すい入にゅう諸しょ禪ぜん。還げん取しゅ欲よく界かい法ほう不ふ隨ずい禪ぜん生しょう。
須す菩ぼ提だい。以い是ぜ相そう貌みょう當とう知ち是ぜ阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。

復ぶ次じ須す菩ぼ提だい。阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。心しん不ふ貪とん好こう名みょう聞もん稱しょう讃さん。於お諸しょ衆しゅ生じょう心しん無む恚い礙げ。常じょう生しょう安あん隱おん利り益やく之し心しん。進しん止し來らい去こ心しん不ふ散さん亂らん。常じょう一いつ其ご心しん不ふ失しつ威い儀ぎ。
須す菩ぼ提だい。是ぜ菩ぼ薩さつ若にゃく在ざい居こ家け不ふ染ぜん著じゃく諸しょ欲よく。所しょ受じゅ諸しょ欲よく心しん生しょう厭おん離り常じょう懷え怖ふ畏い。譬ひ如にょ險けん道どう多た諸しょ賊ぞく難なん。雖すい有う所しょ食じき厭おん離り怖ふ畏い心しん不ふ自じ安あん。但たん念ねん何が時じ過か此し險けん道どう。
阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。雖すい在ざい家け居こ所しょ受じゅ諸しょ欲よく。皆かい見けん過か惡あく心しん不ふ貪とん惜しゃく。不ふ以い邪じゃ命みょう非ひ法ほう自じ活かつ。寧にょう失しつ身しん命みょう不ふ侵しん於お人にん。
何が以い故こ。菩ぼ薩さつ在ざい家け應おう安あん樂らく衆しゅ生じょう。雖すい復ぶ在ざい家け而に能のう成じょう就じゅ如にょ是ぜ功く徳どく。何が以い故こ。得とく般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ力りき故こ。
須す菩ぼ提だい。以い是ぜ相そう貌みょう当とう知ち是ぜ阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。

復ぶ次じ須す菩ぼ提だい。阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ執しゅう金こん剛ごう神じん常じょう隨ずい侍じ衞え。不ふ令りょう非ひ人にん近ごん之し。是ぜ菩ぼ薩さつ心しん無む狂きょう亂らん。諸しょ根こん具ぐ足そく無む所しょ缺けつ減げん。修す賢けん善ぜん行ぎょう非ひ不ふ賢けん善ぜん。不ふ以い呪じゅ術じゅつ藥やく草そう引いん接しょう女にょ人にん。身しん不ふ自じ爲い亦やく不ふ教きょう他た。是ぜ菩ぼ薩さつ常じょう修す淨じょう命みょう。不ふ占せん吉きっ凶きょう亦やく不ふ相そう人にん生しょう男なん生しょう女にょ。如にょ是ぜ等とう事じ皆かい不ふ爲い之し。
須す菩ぼ提だい。以い是ぜ相そう貌みょう當とう知ち是ぜ阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。

復ぶ次じ須す菩ぼ提だい。阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ復ぶ有う相そう貌みょう。今こん當とう説せつ之し。
須す菩ぼ提だい。阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。不ふ樂ぎょう説せつ世せ間けん雜ぞう事じ官かん事じ戰せん鬪とう事じ寇く賊ぞく事じ城じょう邑おう聚じゅ落らく事じ象ぞう馬め車しゃ乘じょう衣え服ぶく飮おん食じき臥が具ぐ事じ。不ふ樂ぎょう説せつ華け香こう女にょ人にん婬いん女にょ事じ。不ふ樂ぎょう説せつ神じん龜き事じ。不ふ樂ぎょう説せつ大だい海かい事じ。不ふ樂ぎょう説せつ惱のう他た事じ。不ふ樂ぎょう説せつ種しゅ種じゅ事じ。但たん樂ぎょう説せつ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。常じょう不ふ離り應おう薩さつ婆ば若にゃ心しん。不ふ樂ぎょう鬪とう訟しょう。心しん常じょう樂ぎょう於お法ほう不ふ樂ぎょう非ひ法ほう。樂ぎょう善ぜん知ち識しき不ふ樂ぎょう冤おん家け。樂ぎょう和わ諍じょう訟しょう不ふ樂ぎょう讒ざん謗ぼう。樂ぎょう佛ぶっ法ぽう中ちゅう而に得とく出しゅっ家け。常じょう樂ぎょう欲よく生しょう他た方ほう清しょう淨じょう佛ぶっ國こく。隨ずい意い自じ在ざい。其ご所しょ生しょう處しょ常じょう得とく供く養よう諸しょ佛ぶつ。
須す菩ぼ提だい。阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ多た於お欲よく界かい色しき界かい命みょう終じゅう。來らい生しょう中ちゅう國こく。善ぜん於お伎ぎ藝げい。明みょう解げ經きょう書しょ呪じゅ術じゅつ占せん相そう。悉しつ能のう了りょう知ち。少しょう生しょう邊へん地じ。若にゃく生しょう邊へん地じ必ひつ在ざい大だい國こく。有う如にょ是ぜ功く徳どく相そう貌みょう。當とう知ち是ぜ阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。

復ぶ次じ須す菩ぼ提だい。阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ不ふ作さく是ぜ念ねん。我が是ぜ阿あ惟ゆい越おつ致ち非ひ阿あ惟ゆい越おつ致ち。不ふ生しょう是ぜ疑ぎ。
須す菩ぼ提だい。自じ證しょう阿あ惟ゆい越おつ致ち地じ者しゃ終じゅう不ふ復ぶ疑ぎ。譬ひ如にょ須しゅ陀だ洹おん所しょ證しょう法ほう中ちゅう心しん無む所しょ疑ぎ。種しゅ種じゅ魔ま事じ皆かい能のう覺かく之し。覺かく已い不ふ隨ずい。菩ぼ薩さつ亦やく如にょ是ぜ。於お阿あ惟ゆい越おつ致ち地じ中ちゅう。心しん無む所しょ疑ぎ。種しゅ種じゅ魔ま事じ皆かい能のう覺かく之し。覺かく已い不ふ隨ずい。
須す菩ぼ提だい。譬ひ如にょ人にん有う逆ぎゃく罪ざい心しん常じょう悔け懼ぐ至し死し不ふ捨しゃ不ふ能のう遠おん離り。如にょ是ぜ罪ざい心しん常じょう隨ずい是ぜ心しん乃ない至し命みょう終じゅう。
須す菩ぼ提だい。阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ亦やく復ぶ如にょ是ぜ。阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。心しん常じょう安あん住じゅう阿あ惟ゆい越おつ致ち地じ中ちゅう。不ふ可か動どう轉てん。一いっ切さい世せ間けん天てん人にん阿あ修しゅ羅ら所しょ壞え種しゅ種じゅ魔ま事じ能のう覺かく之し。覺かく已い不ふ隨ずい。所しょ證しょう法ほう中ちゅう其ご心しん決けつ定じょう無む所しょ疑ぎ惑わく。乃ない至し轉てん身しん不ふ生しょう聲しょう聞もん辟びゃく支し佛ぶつ心しん。轉てん身しん亦やく復ぶ不ふ疑ぎ。我が不ふ得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。自じ證しょう所しょ得とく法ほう中ちゅう不ふ隨ずい他た人にん。自じ住じゅう證しょう地じ無む能のう破は壞え。何が以い故こ。成じょう就じゅ不ふ可か壞え智ち慧え故こ。安あん住じゅう阿あ惟ゆい越おつ致ち性しょう。

須す菩ぼ提だい。若にゃく惡あく魔ま化け作さく佛ぶっ身しん。至し阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ所しょ作さく是ぜ言ごん。
善ぜん男なん子し。汝にょ於お此し身しん可か證しょう阿あ羅ら漢かん。何が用よう阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい爲い。何が以い故こ。菩ぼ薩さつ成じょう就じゅ得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい相そう貌みょう。汝にょ無む是ぜ相そう。

須す菩ぼ提だい。菩ぼ薩さつ聞もん是ぜ語ご心しん不ふ動どう異い。即そく作さく是ぜ念ねん。若にゃく是ぜ惡あく魔ま若にゃく魔ま所しょ使し。非ひ佛ぶっ所しょ説せつ。若にゃく佛ぶっ所しょ説せつ不ふ應おう有う異い。若にゃく菩ぼ薩さつ能のう如にょ是ぜ念ねん。是ぜ魔ま變へん身しん作さく佛ぶつ。欲よく令りょう我が遠おん離り般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。魔ま若にゃく還げん隱おん沒もつ。當とう知ち是ぜ菩ぼ薩さつ已い於お先せん佛ぶつ得とく受じゅ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい記き。安あん住じゅう阿あ惟ゆい越おつ致ち地じ中ちゅう。何が以い故こ。是ぜ人にん有う阿あ惟ゆい越おつ致ち相そう貌みょう。
須す菩ぼ提だい。以い是ぜ相そう貌みょう當とう知ち是ぜ阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。

復ぶ次じ須す菩ぼ提だい。阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ爲い護ご法ほう不ふ惜しゃく身しん命みょう。爲い正しょう法ほう故こ行ぎょう精しょう進じん。
作さく是ぜ念ねん。我が不ふ但たん護ご過か去こ現げん在ざい諸しょ佛ぶつ正しょう法ほう。亦やく復ぶ當とう護ご未み來らい世せ中ちゅう諸しょ佛ぶつ正しょう法ほう。我が亦やく當とう在ざい未み來らい數しゅ中ちゅう而に得とく受じゅ記き。我が則そく自じ守しゅ護ご法ほう。
是ぜ菩ぼ薩さつ見けん是ぜ利り故こ守しゅ護ご正しょう法ほう。乃ない至し不ふ惜しゃく身しん命みょう。其ご心しん不ふ沒もつ不ふ悔け。
須す菩ぼ提だい。以い是ぜ相そう貌みょう當とう知ち是ぜ阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。

復ぶ次じ須す菩ぼ提だい。阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。若にゃく從じゅう如にょ來らい聞もん説せつ法ほう時じ。心しん無む所しょ疑ぎ。

須す菩ぼ提だい白びゃく佛ぶつ言ごん。
世せ尊そん。是ぜ菩ぼ薩さつ但たん聞もん如にょ來らい説せつ法ほう時じ。心しん無む所しょ疑ぎ。聞もん聲しょう聞もん人にん説せつ法ほう時じ。亦やく無む所しょ疑ぎ耶や。

須す菩ぼ提だい。是ぜ菩ぼ薩さつ從じゅう聲しょう聞もん人にん聞もん法ほう時じ。亦やく無む所しょ疑ぎ。何が以い故こ。是ぜ菩ぼ薩さつ於お諸しょ法ほう中ちゅう得とく無む生しょう忍にん故こ。
須す菩ぼ提だい。菩ぼ薩さつ成じょう就じゅ如にょ是ぜ功く徳どく相そう貌みょう。當とう知ち是ぜ阿あ惟ゆい越おつ致ち菩ぼ薩さつ。

小しょう品ほん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ經きょう卷かん第だい六ろく
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『小品般若波羅蜜經』卷第一(読誦用テキスト)
『小品般若波羅蜜經』卷第二(読誦用テキスト)
小品般若波羅蜜經: 卷第三(読誦用テキスト)
『小品般若波羅蜜經』卷第四(読誦用テキスト)
『小品般若波羅蜜經』卷第五(読誦用テキスト)

『小品般若波羅蜜經』卷第六(読誦用テキスト)
『小品般若波羅蜜經』卷第七(読誦用テキスト)
『小品般若波羅蜜經』卷第八(読誦用テキスト)
『小品般若波羅蜜經』卷第九(読誦用テキスト)
『小品般若波羅蜜經』卷第十(読誦用テキスト)

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