『小品般若波羅蜜經』卷第二(読誦用テキスト)

目次

小しょう品ほん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ經きょう 卷けん第だい二に

後ぐ秦しん龜く茲し國こく三さん藏ぞう鳩く摩ま羅ら什じゅう譯やく

塔とう品ほん第だい三さん

爾に時じ釋しゃく提だい桓がん因いん、梵ぼん天てん王おう、自じ在ざい天てん王おう、及ぎゅう衆しゅ生しょう主しゅ諸しょ天てん子し等とう、皆かい大だい歡かん喜き。
同どう時じ三さん唱しょう、快け哉さい快け哉さい。
佛ぶつ出しゅつ世せ故こ、須す菩ぼ提だい乃ない能のう演えん説せつ是ぜ法ほう。
爾に時じ諸しょ天てん大だい衆しゅ倶く白びゃく佛ぶつ言ごん、
世せ尊そん、若にゃく菩ぼ薩さつ能のう不ふ離り般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ行ぎょう、當とう視じ是ぜ人にん如にょ佛ぶつ。

佛ぶつ告ごう諸しょ天てん子し、如にょ是ぜ如にょ是ぜ。
昔しゃく我が於お衆しゅ華け城じょう燃ねん燈とう佛ぶつ所しょ、不ふ離り般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ行ぎょう時じ、
燃ねん燈とう佛ぶつ記き我が、於お來らい世せ過か阿あ僧そう祇ぎ劫ごう、當とう得とく作さ佛ぶつ、
號ごう釋しゃく迦か牟む尼に如にょ來らい、應おう供く、正しょう遍へん知ち、明みょう行ぎょう足そく、善ぜん逝ぜい、世せ間けん解げ、無む上じょう士し、調じょう御ご丈じょう夫ぶ、天てん人にん師し、佛ぶつ、世せ尊そん。
諸しょ天てん子し白びゃく佛ぶつ言ごん、希け有う世せ尊そん。
諸しょ菩ぼ薩さつ摩ま訶か薩さつ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、能のう攝しょう取しゅ薩さつ婆ば若にゃ。

佛ぶつ因いん釋しゃく提だい桓がん因いん、告ごう欲よく色しき界かい諸しょ天てん子し及ぎゅう四し衆しゅ比ひ丘く、比ひ丘く尼に、優う婆ば塞そく、優う婆ば夷い等とう。
憍きょう尸し迦か、若にゃく有う善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん、能のう受じゅ持じ讀どく誦じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、如にょ所しょ説せつ行ぎょう、
魔ま若にゃく魔ま天てん、人にん若にゃく非ひ人にん、不ふ得とく其ご便べん、終しゅ不ふ横おう死し。
善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん、受じゅ持じ讀どく誦じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ故こ、
忉とう利り諸しょ天てん發ほつ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい心しん、未み受じゅ持じ讀どく誦じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ者しゃ、來らい至し其ご所しょ。

復ぶ次じ憍きょう尸し迦か、
善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん、受じゅ持じ讀どく誦じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ時じ、
若にゃく在ざい空くう舍しゃ、若にゃく在ざい道どう路ろ、若にゃく或わく失しつ道どう、無む有う恐く怖ぶ。

爾に時じ四し天てん王おう白びゃく佛ぶつ言ごん、
世せ尊そん、若にゃく善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん、受じゅ持じ讀どく誦じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、如にょ所しょ説せつ行ぎょう、我が等とう皆かい當とう護ご念ねん。
釋しゃく提だい桓がん因いん白びゃく佛ぶつ言ごん、
世せ尊そん、若にゃく善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん、受じゅ持じ讀どく誦じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、如にょ所しょ説せつ行ぎょう、我が當とう護ご念ねん。
梵ぼん天てん王おう及ぎゅう諸しょ梵ぼん天てん倶く白びゃく佛ぶつ言ごん、
世せ尊そん、若にゃく善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん、受じゅ持じ讀どく誦じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、如にょ所しょ説せつ行ぎょう、我が等とう亦やく當とう護ご念ねん。

釋しゃく提だい桓がん因いん白びゃく佛ぶつ言ごん、希け有う世せ尊そん。
善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん、受じゅ持じ讀どく誦じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、得とく如にょ是ぜ現げん世せ功く徳どく。
世せ尊そん、若にゃく受じゅ持じ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ者しゃ、則そく爲い受じゅ持じ諸しょ波は羅ら蜜みつ。

佛ぶつ言ごん、如にょ是ぜ如にょ是ぜ。
憍きょう尸し迦か、受じゅ持じ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ者しゃ、則そく爲い受じゅ持じ諸しょ波は羅ら蜜みつ。
復ぶ次じ憍きょう尸し迦か、善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん、受じゅ持じ讀どく誦じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、所しょ得とく功く徳どく、
汝にょ今こん善ぜん聽ちょう、當とう爲い汝にょ説せつ。
釋しゃく提だい桓がん因いん受じゅ教きょう而に聽ちょう。

佛ぶつ告ごう憍きょう尸し迦か、
若にゃく有う欲よく毀き亂らん違い逆ぎゃく我が此し法ほう者しゃ、雖すい有う是ぜ心しん、漸ぜん漸ぜん自じ滅めつ、終しゅ不ふ從じゅう願がん。
何が以い故こ。
憍きょう尸し迦か、若にゃく善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん、受じゅ持じ讀どく誦じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、種しゅ種しゅ毀き亂らん違い逆ぎゃく事じ起き、法ほう應おう皆かい滅めつ。
是ぜ故こ此し人にん終しゅ不ふ從じゅう願がん。
憍きょう尸し迦か、善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん、受じゅ持じ讀どく誦じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、得とく如にょ是ぜ現げん世せ功く徳どく。
譬ひ如にょ有う藥やく名みょう爲い摩ま醯けい、有う蛇じゃ飢き行ぎょう求ぐ食じき、見けん有う小しょう虫ちゅう而に欲よく食じき之し。
虫ちゅう赴ぶ藥やく所しょ、蛇じゃ聞もん藥やく氣け即そく迴え還げん去こ。
所しょ以い者しゃ何が。
藥やく力りき能のう消しょう蛇じゃ毒どく故こ。
憍きょう尸し迦か、善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん亦やく如にょ是ぜ。
若にゃく受じゅ持じ讀どく誦じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、種しゅ種しゅ毀き亂らん違い逆ぎゃく事じ起き、以い般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ力りき故こ、即そく自じ消しょう滅めつ。

復ぶ次じ憍きょう尸し迦か、
若にゃく受じゅ持じ讀どく誦じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、護ご世せ四し天てん王おう皆かい當とう護ご念ねん。

復ぶ次じ憍きょう尸し迦か、
是ぜ人にん終しゅ不ふ説せつ無む益やく之し語ご。
有う所しょ言ごん説せつ人にん所しょ信しん受じゅ。
少しょう於お瞋しん恚に終しゅ不ふ懷え恨こん。
不ふ爲い我が慢まん所しょ覆ふく。
不ふ爲い瞋しん恚に所しょ使し。
善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん若にゃく瞋しん恚に時じ、能のう作さ是ぜ念ねん、
若にゃく我が瞋しん者しゃ則そく壞え諸しょ根こん、顏げん色しき變へん異い。
我が欲よく求ぐ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい、云うん何が當とう隨ずい瞋しん心しん。
如にょ是ぜ思し惟ゆい、即そく得とく正しょう念ねん。
憍きょう尸し迦か、善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん、受じゅ持じ讀どく誦じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、亦やく得とく是ぜ現げん世せ功く徳どく。

釋しゃく提だい桓がん因いん白びゃく佛ぶつ言ごん、希け有う世せ尊そん。
般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ爲い迴え向こう故こ、不ふ爲い高こう心しん。

佛ぶつ告ごう憍きょう尸し迦か、
善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん、受じゅ持じ讀どく誦じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、
若にゃく入にゅう軍ぐん陣じん誦じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、若にゃく住じゅう若にゃく出しゅつ、
若にゃく失しつ壽じゅ命みょう若にゃく被ひ惱のう害がい、無む有う是ぜ處しょ。
若にゃく刀とう箭せん向こう者しゃ終しゅ不ふ能のう傷しょう。
何が以い故こ。
般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ是ぜ大だい呪じゅ術じゅつ、無む上じょう呪じゅ術じゅつ。
善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん學がく此し呪じゅ術じゅつ、
不ふ自じ念ねん惡あく、不ふ念ねん他た惡あく、不ふ兩りょう念ねん惡あく。
學がく是ぜ呪じゅ術じゅつ、得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい、
得とく薩さつ婆ば若にゃ智ち、能のう觀かん一いっ切さい衆しゅ生じょう心しん。

復ぶ次じ憍きょう尸し迦か、
若にゃく般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ經きょう卷けん住じゅう處しょ、若にゃく讀どく誦じゅ處しょ、
人にん若にゃく非ひ人にん不ふ得とく其ご便べん、唯ゆい除じょ業ごう行ぎょう必ひつ應おう受じゅ者しゃ。
憍きょう尸し迦か、譬ひ如にょ道どう場じょう四し邊へん若にゃく人にん若にゃく畜ちく生しょう無む能のう惱のう者しゃ。
何が以い故こ。
過か去こ未み來らい現げん在ざい諸しょ佛ぶつ此し中ちゅう得とく道どう、已い得とく今こん得とく當とう得とく。
是ぜ處しょ一いっ切さい衆しゅ生じょう、無む恐く無む畏い無む能のう惱のう害がい。
憍きょう尸し迦か、以い般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ故こ、
是ぜ處しょ則そく吉きち、人にん所しょ恭く敬ぎょう供く養よう禮らい拜はい。

釋しゃく提だい桓がん因いん白びゃく佛ぶつ言ごん、
世せ尊そん、若にゃく善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん書しょ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、受じゅ持じ經きょう卷けん、
供く養よう恭く敬ぎょう尊そん重じゅう讃さん歎だん、
以い好こう花け香こう、瓔よう珞らく、塗ず香こう、燒しょう香こう、末まっ香こう、雜ざっ香こう、繒そう蓋がい、幢どう幡ばん而に以い供く養よう。
若にゃく復ぶ有う人にん、以い如にょ來らい舍しゃ利り、
供く養よう恭く敬ぎょう尊そん重じゅう讃さん歎だん、
以い好こう花け香こう、瓔よう珞らく塗ず香こう、燒しょう香こう、末まっ香こう、雜ざっ香こう、繒そう蓋がい、幢どう幡ばん而に以い供く養よう、
其ご福ふく何が所しょ爲い多た。

憍きょう尸し迦か、我が還げん問もん汝にょ、隨ずい汝にょ意い答とう。
於お意い云うん何が。
如にょ來らい行ぎょう何が道どう、得とく薩さつ婆ば若にゃ所しょ依え止し身しん、得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
釋しゃく提だい桓がん因いん白びゃく佛ぶつ言ごん、
世せ尊そん、如にょ來らい學がく般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ故こ、得とく是ぜ身しん、得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。

憍きょう尸し迦か、佛ぶつ不ふ以い身しん故こ名みょう爲い如にょ來らい、以い得とく薩さつ婆ば若にゃ故こ名みょう爲い如にょ來らい。
憍きょう尸し迦か、諸しょ佛ぶつ薩さつ婆ば若にゃ從じゅう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ生しょう、是ぜ身しん薩さつ婆ば若にゃ智ち所しょ依え止し故こ。
如にょ來らい因いん是ぜ身しん得とく薩さつ婆ば若にゃ智ち、成じょう阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
是ぜ身しん薩さつ婆ば若にゃ所しょ依え止し故こ、我が滅めつ度ど後ご舍しゃ利り得とく供く養よう。
憍きょう尸し迦か、若にゃく善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん、書しょ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、受じゅ持じ讀どく誦じゅ、
供く養よう恭く敬ぎょう尊そん重じゅう讃さん歎だん、
以い好こう花け香こう、瓔よう珞らく、塗ず香こう、燒しょう香こう、末まっ香こう、雜ざっ香こう、繒そう蓋がい、幢どう幡ばん而に以い供く養よう。
是ぜ善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん、即そく是ぜ供く養よう薩さつ婆ば若にゃ智ち。
是ぜ故こ若にゃく人にん書しょ寫しゃ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、供く養よう恭く敬ぎょう尊そん重じゅう讃さん歎だん、
當とう知ち是ぜ人にん得とく大だい福ふく徳とく。
何が以い故こ、供く養よう薩さつ婆ば若にゃ智ち故こ。

釋しゃく提だい桓がん因いん白びゃく佛ぶつ言ごん、
世せ尊そん、閻えん浮ぶ提だい人にん不ふ供く養よう恭く敬ぎょう尊そん重じゅう讃さん歎だん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、
爲い不ふ知ち得とく如にょ是ぜ大だい利り益やく耶や。

佛ぶつ言ごん、憍きょう尸し迦か、於お意い云うん何が。
閻えん浮ぶ提だい有う幾き所しょ人にん於お佛ぶつ得とく不ふ壞え信しん。
幾き所しょ人にん於お法ほう於お僧そう得とく不ふ壞え信しん。
釋しゃく提だい桓がん因いん言ごん、
少しょう所しょ人にん於お佛ぶつ得とく不ふ壞え信しん、於お法ほう於お僧そう得とく不ふ壞え信しん。
世せ尊そん、閻えん浮ぶ提だい少しょう所しょ人にん、
得とく須しゅ陀だ洹おん、斯し陀だ含がん、阿あ那な含ごん、阿あ羅ら漢かん。
得とく辟ひゃく支し佛ぶつ者しゃ轉てん復ぶ減げん少しょう。
能のう行ぎょう菩ぼ薩さつ道どう者しゃ亦やく復ぶ轉てん少しょう。



如にょ是ぜ如にょ是ぜ憍きょう尸し迦か、
閻えん浮ぶ提だい少しょう所しょ人にん、於お佛ぶつ得とく不ふ壞え信しん。
乃ない至し能のう發ほつ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい心しん、行ぎょう菩ぼ薩さつ道どう者しゃ亦やく復ぶ轉てん少しょう。
憍きょう尸し迦か、
無む量りょう無む邊へん阿あ僧そう祇ぎ衆しゅ生じょう、發ほつ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい心しん、於お中ちゅう若にゃく一いち若にゃく二に住じゅう阿あ毘び跋ばっ致ち地じ。
是ぜ故こ當とう知ち善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん、發ほつ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい心しん、
乃ない至し能のう受じゅ持じ讀どく誦じゅ供く養よう恭く敬ぎょう尊そん重じゅう讃さん歎だん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
何が以い故こ。
是ぜ人にん作さ是ぜ念ねん、過か去こ諸しょ佛ぶつ行ぎょう菩ぼ薩さつ道どう時じ、從じゅう是ぜ中ちゅう學がく。
我が等とう亦やく應おう於お是ぜ中ちゅう學がく。
般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ是ぜ我が大だい師し。
憍きょう尸し迦か、若にゃく我が現げん在ざい若にゃく我が滅めつ後ご、菩ぼ薩さつ常じょう應おう依え止し般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。

若にゃく善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん於お我が滅めつ後ご、以い供く養よう如にょ來らい故こ起き七しち寶ほう塔とう、
盡じん其ご形ぎょう壽じゅ、以い好こう花け香こう、塗ず香こう、末まっ香こう、衣え服ぶく、幢どう幡ばん、供く養よう是ぜ塔とう。
於お意い云うん何が。
是ぜ善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん、以い是ぜ因いん縁ねん故こ、得とく福ふく多た不ふ。
釋しゃく提だい桓がん因いん言ごん、甚じん多た世せ尊そん。

佛ぶつ言ごん憍きょう尸し迦か、
若にゃく善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん、供く養よう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ經きょう卷けん、
恭く敬ぎょう尊そん重じゅう讃さん歎だん、以い好こう華け香こう、塗ず香こう、末まっ香こう、衣え服ぶく、幢どう幡ばん、而に以い供く養よう。
其ご福ふく甚じん多た。

憍きょう尸し迦か、置ち是ぜ一いっ塔とう。
若にゃく滿まん閻えん浮ぶ提だい七しち寶ほう塔とう、善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん盡じん其ご形ぎょう壽じゅ、
以い好こう華け香こう乃ない至し伎ぎ樂がく、供く養よう是ぜ塔とう。
於お意い云うん何が。
是ぜ人にん以い是ぜ因いん縁ねん故こ、得とく福ふく多た不ふ。
釋しゃく提だい桓がん因いん言ごん、甚じん多た世せ尊そん。
佛ぶつ告ごう憍きょう尸し迦か、
若にゃく善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん、供く養よう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ經きょう卷けん、
恭く敬ぎょう尊そん重じゅう讃さん歎だん、以い好こう華け香こう、塗ず香こう、末まっ香こう、衣え服ぶく、幢どう幡ばん、而に以い供く養よう。
其ご福ふく甚じん多た。

憍きょう尸し迦か、置ち是ぜ滿まん閻えん浮ぶ提だい七しち寶ほう塔とう。
若にゃく滿まん四し天てん下げ七しち寶ほう塔とう、若にゃく人にん盡じん形ぎょう壽じゅ、以い花け香こう供く養よう乃ない至し伎ぎ樂がく。
若にゃく復ぶ有う人にん供く養よう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
其ご福ふく甚じん多た。

憍きょう尸し迦か、置ち是ぜ滿まん四し天てん下げ七しち寶ほう塔とう。
若にゃく滿まん周しゅ梨り迦か小しょう千せん世せ界かい七しち寶ほう塔とう、若にゃく人にん盡じん形ぎょう壽じゅ、以い好こう華け香こう供く養よう乃ない至し幢どう幡ばん。
若にゃく復ぶ有う人にん供く養よう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
其ご福ふく甚じん多た。

憍きょう尸し迦か、置ち是ぜ周しゅ梨り迦か小しょう千せん世せ界かい七しち寶ほう塔とう。
若にゃく滿まん二に千せん中ちゅう世せ界かい七しち寶ほう塔とう、若にゃく人にん盡じん形ぎょう壽じゅ、以い花け香こう供く養よう乃ない至し幢どう幡ばん。
若にゃく復ぶ有う人にん供く養よう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
其ご福ふく甚じん多た。

憍きょう尸し迦か、置ち是ぜ二に千せん中ちゅう世せ界かい。
若にゃく滿まん三さん千ぜん大だい千せん世せ界かい七しち寶ほう塔とう、若にゃく善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん、盡じん其ご形ぎょう壽じゅ、
以い花け香こう供く養よう乃ない至し幢どう幡ばん。
憍きょう尸し迦か、於お意い云うん何が。
是ぜ人にん以い是ぜ因いん縁ねん故こ、得とく福ふく多た不ふ。
釋しゃく提だい桓がん因いん言ごん、甚じん多た世せ尊そん。
佛ぶつ告ごう憍きょう尸し迦か、
若にゃく復ぶ有う人にん供く養よう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ經きょう卷けん、
恭く敬ぎょう尊そん重じゅう讃さん歎だん花け香こう乃ない至し幢どう幡ばん。
其ご福ふく甚じん多た。

憍きょう尸し迦か、置ち是ぜ滿まん三さん千ぜん大だい千せん世せ界かい七しち寶ほう塔とう。
假け令りょう三さん千ぜん大だい千せん世せ界かい所しょ有う衆しゅ生じょう、一いっ時じ皆かい得とく人にん身しん。
是ぜ一いち一いち人にん起き七しち寶ほう塔とう、盡じん其ご形ぎょう壽じゅ、
以い一いっ切さい好こう華け、名みょう香こう、幢どう幡ばん、伎ぎ樂がく、歌か舞ぶ、供く養よう是ぜ塔とう。
憍きょう尸し迦か、於お意い云うん何が。
是ぜ人にん以い是ぜ因いん縁ねん故こ、得とく福ふく多た不ふ。
甚じん多た世せ尊そん。
佛ぶつ告ごう憍きょう尸し迦か、
若にゃく善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん、供く養よう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ經きょう卷けん、
恭く敬ぎょう尊そん重じゅう讃さん歎だん、花け香こう乃ない至し幢どう幡ばん、其ご福ふく甚じん多た。

釋しゃく提だい桓がん因いん言ごん、如にょ是ぜ如にょ是ぜ世せ尊そん。
若にゃく人にん供く養よう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、
即そく是ぜ供く養よう恭く敬ぎょう過か去こ未み來らい現げん在ざい諸しょ佛ぶつ薩さつ婆ば若にゃ。
世せ尊そん、置ち是ぜ三さん千ぜん大だい千せん世せ界かい一いち一いち衆しゅ生じょう所しょ起き七しち寶ほう塔とう。
若にゃく滿まん十じゅう方ほう恒ごう河が沙しゃ等とう世せ界かい衆しゅ生じょう、皆かい得とく人にん身しん一いち一いち人にん起き七しち寶ほう塔とう。
若にゃく於お一いち劫ごう若にゃく減げん一いち劫ごう、以い好こう華け香こう乃ない至し伎ぎ樂がく、供く養よう是ぜ塔とう。
若にゃく復ぶ有う人にん供く養よう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ經きょう卷けん、
恭く敬ぎょう尊そん重じゅう讃さん歎だん、華け香こう乃ない至し伎ぎ樂がく。
其ご福ふく甚じん多た。

佛ぶつ言ごん、如にょ是ぜ如にょ是ぜ憍きょう尸し迦か。
是ぜ善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん、以い是ぜ供く養よう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ經きょう卷けん因いん縁ねん故こ、
其ご福ふく甚じん多た。
無む量りょう無む邊へん不ふ可か得とく數しゅ不ふ可か思し議ぎ。
何が以い故こ。
憍きょう尸し迦か、一いっ切さい諸しょ佛ぶつ薩さつ婆ば若にゃ智ち、
皆かい從じゅう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ生しょう。
憍きょう尸し迦か、以い是ぜ因いん縁ねん故こ、
若にゃく善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん、供く養よう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ經きょう卷けん、
恭く敬ぎょう尊そん重じゅう讃さん歎だん、華け香こう乃ない至し伎ぎ樂がく供く養よう。
於お前ぜん功く徳どく、百ひゃく分ぶん不ふ及ぎゅう一いち分ぶん、
千せん分ぶん萬まん分ぶん百ひゃく千せん萬まん億おく分ぶん不ふ及ぎゅう一いち。
乃ない至し算さん數しゅ譬ひ喩ゆ所しょ不ふ能のう及ぎゅう。

摩ま訶か般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ明みょう呪じゅ品ほん第だい四し

爾に時じ釋しゃく提だい桓がん因いん、與よ四し萬まん天てん子し在ざい會え中ちゅう者しゃ、佛ぶつ語ご釋しゃく提だい桓がん因いん言ごん、
憍きょう尸し迦か、應おう受じゅ持じ讀どく誦じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。

佛ぶつ告ごう釋しゃく提だい桓がん因いん、憍きょう尸し迦か、
汝にょ受じゅ持じ讀どく誦じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
若にゃく阿あ修しゅ羅ら生しょう念ねん、欲よく與よ忉とう利り諸しょ天てん共ぐ鬪とう。
爾に時じ汝にょ當とう誦じゅ念ねん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
以い是ぜ因いん縁ねん故こ、阿あ修しゅ羅ら惡あく心しん即そく滅めつ。

釋しゃく提だい桓がん因いん白びゃく佛ぶつ言ごん、世せ尊そん、
般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ是ぜ大だい明みょう呪じゅ。
般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ是ぜ無む上じょう呪じゅ。
般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ是ぜ無む等とう等とう呪じゅ。

佛ぶつ言ごん、如にょ是ぜ如にょ是ぜ憍きょう尸し迦か。
般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ是ぜ大だい明みょう呪じゅ、
般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ是ぜ無む上じょう呪じゅ、
般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ是ぜ無む等とう等とう呪じゅ。
何が以い故こ。
憍きょう尸し迦か、過か去こ諸しょ佛ぶつ因いん是ぜ明みょう呪じゅ、得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
未み來らい諸しょ佛ぶつ亦やく因いん是ぜ呪じゅ、當とう得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
今こん十じゅう方ほう現げん在ざい諸しょ佛ぶつ亦やく因いん是ぜ呪じゅ、得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。

憍きょう尸し迦か、因いん是ぜ明みょう呪じゅ、十じゅう善ぜん道どう出しゅつ現げん於お世せ。
四し禪ぜん、四し無む量りょう心しん、四し無む色しき定じょう、五ご神じん通づう出しゅつ現げん於お世せ。
因いん菩ぼ薩さつ故こ、十じゅう善ぜん道どう出しゅつ現げん於お世せ。
四し禪ぜん、四し無む量りょう心しん、四し無む色しき定じょう、五ご神じん通づう出しゅつ現げん於お世せ。
若にゃく諸しょ佛ぶつ不ふ出しゅつ於お世せ、但たん因いん菩ぼ薩さつ故こ、
十じゅう善ぜん道どう、四し禪ぜん、四し無む量りょう心しん、四し無む色しき定じょう、五ご神じん通づう出しゅつ現げん於お世せ。
譬ひ如にょ月がつ不ふ出しゅつ時じ、星しょう宿しゅく光こう明みょう照しょう於お世せ間けん。
如にょ是ぜ憍きょう尸し迦か、世せ無む佛ぶつ時じ、
所しょ有う善ぜん行ぎょう正しょう行ぎょう皆かい從じゅう菩ぼ薩さつ出しゅつ生しょう。
菩ぼ薩さつ方ほう便べん力りき皆かい從じゅう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ生しょう。

復ぶ次じ憍きょう尸し迦か、
若にゃく善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん供く養よう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ經きょう卷けん、
恭く敬ぎょう尊そん重じゅう讃さん歎だん、得とく是ぜ現げん世せ福ふく徳どく。
釋しゃく提だい桓がん因いん白びゃく佛ぶつ言ごん、世せ尊そん、
得とく何が等とう現げん世せ福ふく徳どく。
憍きょう尸し迦か、是ぜ善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん毒どく不ふ能のう傷しょう、
火か不ふ能のう燒しょう、終しゅ不ふ横おう死し。
又う善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん若にゃく官かん事じ起き、
誦じゅ念ねん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、官かん事じ即そく滅めつ。
諸しょ求ぐ短たん者しゃ皆かい不ふ得とく便べん。
何が以い故こ。
般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ所しょ護ご故こ。

復ぶ次じ憍きょう尸し迦か、
善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん誦じゅ念ねん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、若にゃく至し國こく王おう若にゃく王おう子じ大だい臣じん所しょ、皆かい歡かん喜き問もん訊じん與よ共ぐ語ご言ごん。
何が以い故こ。
憍きょう尸し迦か、般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ爲い慈じ悲ひ一いっ切さい衆しゅ生じょう故こ出しゅつ。
是ぜ故こ憍きょう尸し迦か、諸しょ求ぐ短たん者しゃ皆かい不ふ得とく便べん。

爾に時じ外げ道どう出しゅッ家け百ひゃく人にん、欲よく求ぐ佛ぶつ短たん來らい向こう佛ぶつ所しょ。
釋しゃく提だい桓がん因いん作さ是ぜ念ねん、
是ぜ諸しょ外げ道どう出しゅッ家け百ひゃく人にん、欲よく求ぐ佛ぶつ短たん來らい向こう佛ぶつ所しょ。
我が從じゅう佛ぶつ所しょ受じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、今こん當とう誦じゅ念ねん。
是ぜ諸しょ外げ道どう來らい至し佛ぶつ所しょ、或わく能のう斷だん説せつ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
如にょ是ぜ思し惟ゆい已い、即そく誦じゅ念ねん從じゅう佛ぶつ所しょ受じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
時じ諸しょ外げ道どう遙よう遶にょう佛ぶつ復ぶ道どう而に去こ。

舍しゃ利り弗ほつ作さ是ぜ念ねん、
何が因いん縁ねん故こ是ぜ諸しょ外げ道どう遶にょう佛ぶつ而に去こ。
佛ぶつ知ち舍しゃ利り弗ほつ心しん所しょ念ねん、告ごう舍しゃ利り弗ほつ、
是ぜ釋しゃく提だい桓がん因いん誦じゅ念ねん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
如にょ是ぜ外げ道どう乃ない無む一いち人にん有う善ぜん心しん者しゃ。
皆かい持じ惡あく意い來らい求ぐ佛ぶつ短たん。
是ぜ故こ外げ道どう各かく各かく復ぶ道どう而に去こ。

爾に時じ惡あく魔ま作さ是ぜ念ねん、
今こん是ぜ四し衆しゅ及ぎゅう欲よく色しき界かい諸しょ天てん子し在ざい佛ぶつ前ぜん坐ざ。
其ご中ちゅう必ひつ有う菩ぼ薩さつ受じゅ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい記き者しゃ。
我が當とう壞え亂らん。
即そく化け作さ四し種しゅ兵へい向こう佛ぶつ所しょ。

爾に時じ釋しゃく提だい桓がん因いん作さ是ぜ念ねん、
魔ま嚴ごん四し兵へい來らい至し佛ぶつ所しょ。
四し種しゅ兵へい相そう、摩ま伽か陀だ國こく頻びん婆ば娑しゃ羅ら王おう之し所しょ無む有う。
憍きょう薩さ羅ら國こく波は斯し匿のく王おう亦やく所しょ無む有う。
諸しょ釋しゃく子し所しょ無む有う。
諸しょ黎れい車しゃ所しょ無む有う。
今こん是ぜ兵へい相そう必ひつ是ぜ惡あく魔ま所しょ作さ。
是ぜ魔ま長じょう夜や欲よく求ぐ佛ぶつ短たん惱のう亂らん衆しゅ生じょう。
我が當とう誦じゅ念ねん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
釋しゃく提だい桓がん因いん即そく默もく誦じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
隨ずい其ご所しょ誦じゅ惡あく魔ま稍しょう稍しょう復ぶ道どう而に去こ。

爾に時じ忉とう利り諸しょ天てん、化け作さ天てん華げ在ざい於お空くう中ちゅう、散さん佛ぶつ上じょう作さ是ぜ念ねん願がん。
般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ久く住じゅう閻えん浮ぶ提だい。
閻えん浮ぶ提だい人にん當とう得とく誦じゅ習しゅう。
是ぜ時じ諸しょ天てん復ぶ以い天てん花げ散さん佛ぶつ上じょう作さ是ぜ言ごん。
世せ尊そん、若にゃく有う衆しゅ生じょう行ぎょう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、
修しゅ習しゅう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、魔ま若にゃく魔ま天てん不ふ得とく其ご便べん。

爾に時じ釋しゃく提だい桓がん因いん白びゃく佛ぶつ言ごん、
世せ尊そん、若にゃく人にん得とく聞もん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ者しゃ、已い曾ぞう親しん近ごん諸しょ佛ぶつ。
不ふ從じゅう小しょう功く徳どく來らい。
何が況きょう受じゅ持じ讀どく誦じゅ、如にょ所しょ説せつ學がく、如にょ所しょ説せつ行ぎょう。
何が以い故こ。
世せ尊そん、諸しょ菩ぼ薩さつ薩さつ婆ば若にゃ當とう於お般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ中ちゅう求ぐ。
世せ尊そん、譬ひ如にょ大だい寶ほう當とう於お大だい海かい中ちゅう求ぐ。
世せ尊そん、諸しょ佛ぶつ薩さつ婆ば若にゃ大だい寶ほう、應おう於お般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ中ちゅう求ぐ。
佛ぶつ言ごん、如にょ是ぜ如にょ是ぜ。
憍きょう尸し迦か、諸しょ佛ぶつ薩さつ婆ば若にゃ皆かい於お般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ中ちゅう生しょう。

爾に時じ阿あ難なん白びゃく佛ぶつ言ごん、
世せ尊そん、世せ尊そん不ふ讃さん説せつ檀だん波は羅ら蜜みつ名みょう。
不ふ讃さん説せつ尸し羅ら波は羅ら蜜みつ、羼せん提だい波は羅ら蜜みつ、毘び梨り耶や波は羅ら蜜みつ、禪ぜん波は羅ら蜜みつ名みょう。
何が以い故こ。但たん讃さん説せつ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ名みょう。

佛ぶつ告ごう阿あ難なん、般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ導どう五ご波は羅ら蜜みつ。
阿あ難なん於お意い云うん何が。
若にゃく布ふ施せ不ふ迴え向こう薩さつ婆ば若にゃ、成じょう檀だん波は羅ら蜜みつ不ふ。
阿あ難なん言ごん、不ふ也や世せ尊そん。
若にゃく持じ戒かい、忍にん辱にく、精しょう進じん、禪ぜん定じょう、智ち慧え、不ふ迴え向こう薩さつ婆ば若にゃ、成じょう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ不ふ。
阿あ難なん言ごん、不ふ也や世せ尊そん。
阿あ難なん、是ぜ故こ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ爲い五ご波は羅ら蜜みつ導どう。
阿あ難なん、譬ひ如にょ大だい地ち種しゅ散さん其ご中ちゅう、因いん縁ねん和わ合ごう即そく得とく生しょう長ちょう。
不ふ依え此し地じ終しゅ不ふ得とく生しょう。
阿あ難なん、如にょ是ぜ五ご波は羅ら蜜みつ住じゅう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ中ちゅう而に得とく増ぞう長ちょう。
爲い般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ所しょ護ご故こ、得とく向こう薩さつ婆ば若にゃ。
是ぜ故こ阿あ難なん、般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ爲い五ご波は羅ら蜜みつ作さ導どう。

爾に時じ釋しゃく提だい桓がん因いん白びゃく佛ぶつ言ごん、
世せ尊そん、是ぜ善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん受じゅ持じ讀どく誦じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、
如にょ所しょ説せつ行ぎょう所しょ得とく功く徳どく、如にょ來らい説せつ之し猶ゆ亦やく未み盡じん。
佛ぶつ告ごう憍きょう尸し迦か、
我が不ふ但たん説せつ是ぜ人にん受じゅ持じ讀どく誦じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ如にょ所しょ説せつ行ぎょう功く徳どく。
憍きょう尸し迦か、若にゃく有う善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん、供く養よう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ經きょう卷けん、
恭く敬ぎょう尊そん重じゅう讃さん歎だん、以い好こう華け香こう乃ない至し幢どう幡ばん。
我が亦やく説せつ其ご所しょ得とく功く徳どく。

釋しゃく提だい桓がん因いん白びゃく佛ぶつ言ごん、
世せ尊そん、我が亦やく當とう護ご念ねん是ぜ善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん、
供く養よう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ經きょう卷けん恭く敬ぎょう尊そん重じゅう讃さん歎だん、以い好こう華け香こう乃ない至し幢どう幡ばん者しゃ。

佛ぶつ言ごん、憍きょう尸し迦か、
是ぜ善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん、受じゅ持じ讀どく誦じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、
若にゃっ干かん百ひゃく千せん諸しょ天てん大だい衆しゅ、爲い聽ちょう法ほう故こ來らい至し其ご所しょ。
是ぜ法ほっ師し爲い諸しょ天てん説せつ法ほう時じ、非ひ人にん益やく其ご氣き力りき。
若にゃく法ほっ師し疲ひ極ごく不ふ樂ぎょう説せっ法ぽう、諸しょ天てん恭く敬ぎょう法ほう故こ令りょう其ご樂ぎょう説せつ。
憍きょう尸し迦か、是ぜ亦やく善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん得とく是ぜ現げん世せ功く徳どく。

復ぶ次じ憍きょう尸し迦か、
是ぜ善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん於お四し衆しゅ中ちゅう説せつ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ時じ、
其ご心しん不ふ畏い有う來らい難なん問もん及ぎゅう詰きつ責しゃく者しゃ。
何が以い故こ。
是ぜ人にん爲い般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ護ご念ねん故こ。
不ふ見けん有う人にん得とく般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ短たん者しゃ。
般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ亦やく無む短たん可か得とく。
是ぜ人にん如にょ是ぜ爲い般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ護ご念ねん故こ。
無む畏い有う來らい難なん問もん詰きつ責しゃく者しゃ。
憍きょう尸し迦か、是ぜ亦やく善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん現げん世せ功く徳どく。

復ぶ次じ憍きょう尸し迦か、
是ぜ善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん讀どく誦じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ故こ。
爲い父ぶ母も所しょ愛あい。
爲い宗しゅう親しん知ち識しき沙しゃ門もん婆ば羅ら門もん所しょ敬きょう。
衰すい惱のう鬪とう訟しょう如にょ法ほう能のう度ど。
憍きょう尸し迦か、是ぜ亦やく善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん現げん世せ功く徳どく。

復ぶ次じ憍きょう尸し迦か、般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ經きょう卷けん所しょ住じゅう處しょ。
四し天てん王おう天てん上じょう諸しょ天てん發ほつ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい心しん者しゃ、
皆かい來らい至し般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ所しょ。
受じゅ持じ讀どく誦じゅ供く養よう作さ禮らい而に去こ。
忉とう利り天てん、夜や摩ま天てん、兜と率そつ陀だ天てん、化け樂らく天てん、他た化け自じ在ざい天てん上じょう諸しょ天てん。
發ほつ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい心しん者しゃ、
皆かい來らい至し般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ所しょ。
受じゅ持じ讀どく誦じゅ供く養よう作さ禮らい而に去こ。
梵ぼん天てん、梵ぼん世せ天てん、梵ぼん輔ぶ天てん、梵ぼん衆しゅ天てん、大だい梵ぼん天てん、光こう天てん、少しょう光こう天てん、無む量りょう光こう天てん、光こう音おん天てん、淨じょう天てん、少しょう淨じょう天てん、無む量りょう淨じょう天てん、遍へん淨じょう天てん、無む陰おん行ぎょう天てん、福ふく生しょう天てん、廣こう果か天てん、無む廣こう天てん、無む熱ねつ天てん、妙みょう見けん天てん、善ぜん見けん天てん、無む小しょう天てん上じょう諸しょ天てん。
發ほつ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい心しん者しゃ、
皆かい來らい至し般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ所しょ。
受じゅ持じ讀どく誦じゅ供く養よう作さ禮らい而に去こ。
憍きょう尸し迦か、汝にょ勿もつ謂い但たん有う無む小しょう天てん爲い供く養よう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ故こ來らい。
三さん千ぜん大だい千せん世せ界かい中ちゅう欲よく色しき界かい諸しょ天てん。
發ほつ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい心しん者しゃ、
皆かい來らい至し般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ所しょ。
受じゅ持じ讀どく誦じゅ供く養よう作さ禮らい而に去こ。

善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん應おう作さ是ぜ念ねん、
十じゅう方ほう無む量りょう阿あ僧そう祇ぎ國こく土ど中ちゅう。
所しょ有う諸しょ天てん龍りゅう夜や叉しゃ乾けん闥だつ婆ば阿あ修しゅ羅ら迦か樓る羅ら緊きん那な羅ら摩ま睺ご羅ら伽ぎゃ人にん非ひ人にん。
是ぜ等とう來らい至し般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ所しょ。
受じゅ持じ讀どく誦じゅ供く養よう作さ禮らい。
時じ我が當とう以い般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ法ほう施せ。
善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ經きょう卷けん所しょ住じゅう處しょ。
若にゃく殿でん堂どう若にゃく房ぼう舍しゃ無む能のう毀き壞え。
除じょ先せん行ぎょう業ごう必ひつ應おう受じゅ者しゃ。
憍きょう尸し迦か、亦やく是ぜ善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん現げん世せ功く徳どく。

釋しゃく提だい桓がん因いん白びゃく佛ぶつ言ごん、
世せ尊そん、是ぜ善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん云うん何が知ち諸しょ天てん來らい受じゅ持じ讀どく誦じゅ供く養よう禮らい敬きょう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ時じ。

佛ぶつ言ごん、憍きょう尸し迦か、
若にゃく善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん見けん大だい光こう明みょう、必ひつ知ち天てん龍りゅう夜や叉しゃ乾けん闥だつ婆ば等とう來らい至し其ご所しょ。
復ぶ次じ憍きょう尸し迦か、
善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん若にゃく聞もん殊しゅ異い之し香こう、必ひつ知ち諸しょ天てん來らい至し其ご所しょ。
復ぶ次じ憍きょう尸し迦か、
善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん所しょ住じゅう之し處しょ應おう令りょう淨じょう潔けち、
以い淨じょう潔けち故こ非ひ人にん皆かい大だい歡かん喜き來らい到とう其ご所しょ。
是ぜ中ちゅう先せん住じゅう小しょう鬼き、不ふ堪かん大だい力りき諸しょ天てん威い徳どく故こ皆かい悉しつ避ひ去こ。
隨ずい大だい力りき諸しょ天てん數さく數さく來らい故こ、其ご心しん轉てん樂ぎょう大だい法ほう。
是ぜ故こ所しょ住じゅう處しょ四し邊へん不ふ應おう令りょう有う臭しゅう穢え不ふ淨じょう。

復ぶ次じ憍きょう尸し迦か、
善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん身しん不ふ疲ひ極ごく。
臥が起き安あん隱おん不ふ見けん惡あく夢む。
若にゃく其ご夢む時じ但たん見けん諸しょ佛ぶつ諸しょ佛ぶつ塔とう廟みょう。
阿あ羅ら漢かん衆しゅ諸しょ菩ぼ薩さつ衆しゅ。
修しゅ習しゅう六ろく波は羅ら蜜みつ。
學がく薩さつ婆ば若にゃ淨じょう佛ぶつ世せ界かい。
又う聞もん佛ぶつ名みょう某ぼう甲こう佛ぶつ於お某ぼう方ほう某ぼう國こく與よ若にゃっ干かん百ひゃく千せん萬まん億おく衆しゅ恭く敬ぎょう圍い遶にょう而に爲い説せっ法ぽう。
憍きょう尸し迦か、善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん夢む中ちゅう所しょ見けん如にょ是ぜ。
覺かく已い安あん樂らく氣き力りき充じゅう足そく身しん體たい輕きょう便べん。
是ぜ善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん不ふ貪とん飮おん食じき。
譬ひ如にょ坐ざ禪ぜん比ひ丘く從じゅう三さん昧まい起き。
以い學がく禪ぜん故こ不ふ貪とん飮おん食じき。
何が以い故こ。
憍きょう尸し迦か、非ひ人にん益やく其ご氣き力りき故こ。
善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん欲よく得とく如にょ是ぜ等とう現げん世せ功く徳どく。
當とう受じゅ持じ讀どく誦じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ如にょ所しょ説せつ行ぎょう。

憍きょう尸し迦か、善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん若にゃく不ふ能のう受じゅ持じ讀どく誦じゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ如にょ所しょ説せつ行ぎょう、
當とう書しょ寫しゃ經きょう卷けん供く養よう恭く敬ぎょう尊そん重じゅう讃さん歎だん以い好こう華け香こう塗ず香こう末まっ香こう燒しょう香こう雜ざっ香こう衣え服ぶく幢どう幡ばん伎ぎ樂がく。

摩ま訶か般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ舍しゃ利り品ほん第だい五ご

爾に時じ佛ぶつ告ごう釋しゃく提だい桓がん因いん言ごん、
憍きょう尸し迦か、滿まん閻えん浮ぶ提だい舍しゃ利り以い爲い一いち分ぶん。
般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ經きょう卷けん以い爲い一いち分ぶん。
二に分ぶん之し中ちゅう爲い取しゅ何が分ぶん。

釋しゃく提だい桓がん因いん白びゃく佛ぶつ言ごん、世せ尊そん、
我が取しゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
何が以い故こ。
世せ尊そん、我が於お舍しゃ利り非ひ不ふ恭く敬ぎょう。
以い舍しゃ利り從じゅう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ生しょう故こ。
般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ所しょ熏くん故こ得とく供く養よう。
世せ尊そん、我が於お忉とう利り天てん上じょう善ぜん法ほう堂どう中ちゅう、我が有う坐ざ處しょ、忉とう利り諸しょ天てん子し來らい供く養よう我が故こ。
若にゃく我が不ふ在ざい座ざ上じょう諸しょ天てん子し爲い我が坐ざ處しょ、作さ禮らい恭く敬ぎょう遶にょう已い而に去こ。
作さ是ぜ念ねん、釋しゃく提だい桓がん因いん於お此し處しょ坐ざ爲い忉とう利り諸しょ天てん説せっ法ぽう。
諸しょ佛ぶつ舍しゃ利り亦やく如にょ是ぜ。
從じゅう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ生しょう。
薩さつ婆ば若にゃ所しょ依え止し故こ得とく供く養よう。
是ぜ故こ世せ尊そん、我が於お二に分ぶん之し中ちゅう、取しゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。

世せ尊そん、置ち滿まん閻えん浮ぶ提だい舍しゃ利り。
若にゃく滿まん三さん千ぜん大だい千せん世せ界かい舍しゃ利り以い爲い一いち分ぶん。
般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ經きょう卷けん以い爲い一いち分ぶん。
二に分ぶん之し中ちゅう我が取しゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
何が以い故こ。
諸しょ佛ぶつ舍しゃ利り、因いん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ生しょう故こ得とく供く養よう。
世せ尊そん、譬ひ如にょ負ぶ債さい人にん常じょう畏い債さい主しゅ。
以い得とく親しん近ごん奉ぶ事じ王おう故こ、債さい主しゅ反ほん更きょう恭く敬ぎょう怖ふ畏い。
何が以い故こ。
依え恃じ國こく王おう其ご力りき大だい故こ。
世せ尊そん、舍しゃ利り亦やく如にょ是ぜ。
依え止し般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ故こ得とく供く養よう。
世せ尊そん、般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ如にょ王おう。
舍しゃ利り如にょ親しん近ごん王おう人にん。
如にょ來らい舍しゃ利り依え止し一いっ切さい智ち慧え故こ得とく供く養よう。
世せ尊そん、諸しょ佛ぶつ一いっ切さい智ち慧え、亦やく從じゅう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ生しょう是ぜ故こ我が於お二に分ぶん之し中ちゅう取しゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。

世せ尊そん、譬ひ如にょ無む價け寶ほう珠しゅ有う如にょ是ぜ功く徳どく。
其ご所しょ住じゅう處しょ非ひ人にん不ふ能のう得とく其ご便べん。
若にゃく男なん若にゃく女にょ若にゃく大だい若にゃく小しょう、爲い非ひ人にん所しょ持じ寶ほう珠しゅ至し其ご處しょ非ひ人にん則そく去こ。
若にゃく有う熱ねつ病びょう珠しゅ能のう除じょ滅めつ。
若にゃく有う風ふう病びょう以い珠しゅ著じゃく身しん上じょう風ふう患げん即そく除じょ。
若にゃく有う冷れい病びょう以い珠しゅ著じゃく身しん上じょう冷れい患げん亦やく除じょ。
是ぜ珠しゅ住じゅう處しょ夜や時じ能のう爲い明みょう。
熱ねつ時じ能のう爲い涼りょう。
寒かん時じ能のう爲い温おん。
珠しゅ所しょ住じゅう處しょ蛇じゃ毒どく不ふ入にゅう。
若にゃく男なん若にゃく女にょ若にゃく大だい若にゃく小しょう、爲い毒どく虫ちゅう所しょ螫しゃく、以い珠しゅ示じ之し毒どく即そく除じょ滅めつ。
若にゃく諸しょ目もく患げん以い珠しゅ著じゃく目もく上じょう目もく患げん即そく除じょ。
世せ尊そん、又う是ぜ寶ほう珠しゅ若にゃく著じゃく水すい中ちゅう與よ水すい同どう色しき。
若にゃく以い白びゃく繒そう裹か著じゃく水すい中ちゅう水すい色しき即そく白びゃく。
若にゃく以い青しょう黄おう紫し赤しゃく種しゅ種しゅ色しき繒そう、裹か著じゃく水すい中ちゅう、水すい即そく各かく隨ずい其ご色しき。
水すい濁だく即そく爲い清しょう。
是ぜ珠しゅ成じょう就じゅ如にょ是ぜ功く徳どく。

爾に時じ阿あ難なん問もん釋しゃく提だい桓がん因いん、此し是ぜ閻えん浮ぶ提だい寶ほう爲い是ぜ天てん上じょう寶ほう。
釋しゃく提だい桓がん因いん言ごん、此し是ぜ天てん上じょう寶ほう。
閻えん浮ぶ提だい人にん亦やく有う是ぜ寶ほう。
但たん功く徳どく少しょう而に重じゅう。
天てん上じょう寶ほう珠しゅ功く徳どく多た而に輕きょう。
人にん寶ほう比ひ天てん寶ほう、算さん數しゅ譬ひ喩ゆ所しょ不ふ能のう及ぎゅう。

世せ尊そん、若にゃく是ぜ珠しゅ在ざい篋きょう中ちゅう雖すい擧こ珠しゅ去こ、以い珠しゅ功く徳どく故こ其ご篋きょう則そく貴き。
世せ尊そん以い般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ薩さつ婆ば若にゃ智ち功く徳どく故こ、如にょ來らい滅めつ後ご舍しゃ利り得とく供く養よう。
以い如にょ來らい舍しゃ利り、是ぜ薩さつ婆ば若にゃ智ち所しょ住じゅう處しょ故こ。
我が於お二に分ぶん之し中ちゅう取しゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
世せ尊そん、置ち是ぜ滿まん三さん千ぜん大だい千せん世せ界かい舍しゃ利り。
若にゃく滿まん如にょ恒ごう河が沙しゃ等とう世せ界かい中ちゅう舍しゃ利り以い爲い一いち分ぶん。
般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ經きょう卷けん以い爲い一いち分ぶん。
二に分ぶん之し中ちゅう我が取しゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
何が以い故こ。
諸しょ佛ぶつ如にょ來らい薩さつ婆ば若にゃ智ち、皆かい從じゅう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ生しょう。
薩さつ婆ば若にゃ所しょ熏くん故こ舍しゃ利り得とく供く養よう。

復ぶ次じ世せ尊そん、若にゃく善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん欲よく如にょ實じつ見けん十じゅう方ほう無む量りょう阿あ僧そう祇ぎ諸しょ佛ぶつ者しゃ。
當とう行ぎょう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
當とう修しゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。

佛ぶつ言ごん、如にょ是ぜ如にょ是ぜ。
憍きょう尸し迦か、過か去こ諸しょ佛ぶつ皆かい因いん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
未み來らい諸しょ佛ぶつ亦やく因いん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
現げん在ざい十じゅう方ほう無む量りょう阿あ僧そう祇ぎ世せ界かい諸しょ佛ぶつ亦やく因いん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。

釋しゃく提だい桓がん因いん白びゃく佛ぶつ言ごん、世せ尊そん、摩ま訶か波は羅ら蜜みつ是ぜ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
佛ぶつ因いん是ぜ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、皆かい知ち一いっ切さい衆しゅ生じょう心しん心しん所じょ行ぎょう。
佛ぶつ言ごん、憍きょう尸し迦か、菩ぼ薩さつ摩ま訶か薩さつ長じょう夜や行ぎょう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ故こ。

釋しゃく提だい桓がん因いん白びゃく佛ぶつ言ごん、世せ尊そん菩ぼ薩さつ但たん行ぎょう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ、不ふ行ぎょう餘よ波は羅ら蜜みつ耶や。

佛ぶつ言ごん、憍きょう尸し迦か、菩ぼ薩さつ皆かい行ぎょう六ろく波は羅ら蜜みつ。
若にゃく布ふ施せ時じ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ爲い上じょう首しゅ。
若にゃく持じ戒かい若にゃく忍にん辱にく若にゃく精しょう進じん若にゃく禪ぜん定じょう若にゃく觀かん諸しょ法ほう時じ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ爲い上じょう首しゅ。
譬ひ如にょ閻えん浮ぶ提だい種しゅ種しゅ樹じゅ種しゅ種しゅ形ぎょう種しゅ種しゅ色しき種しゅ種しゅ葉よう種しゅ種しゅ華け種しゅ種しゅ果か其ご陰おん皆かい一いち無む有う差しゃ別べつ。
五ご波は羅ら蜜みつ亦やく如にょ是ぜ。
入にゅう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ中ちゅう無む有う差しゃ別べつ。

世せ尊そん、是ぜ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ有う大だい功く徳どく。
有う無む量りょう無む邊へん功く徳どく。
有う無む等とう等とう功く徳どく。
世せ尊そん、若にゃく有う人にん寫しゃ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ經きょう卷けん、供く養よう恭く敬ぎょう尊そん重じゅう讃さん歎だん、以い好こう華け香こう乃ない至し幢どう幡ばん。
若にゃく復ぶ有う人にん寫しゃ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ經きょう卷けん與よ他た人にん。
是ぜ二に功く徳どく何が所しょ爲い多た。

佛ぶつ言ごん、憍きょう尸し迦か、我が還げん問もん汝にょ。隨ずい意い答とう我が。
於お意い云うん何が。
若にゃく有う人にん得とく佛ぶつ舍しゃ利り但たん自じ供く養よう。
若にゃく復ぶ有う人にん得とく佛ぶつ舍しゃ利り、自じ供く養よう亦やく與よ他た人にん令りょう供く養よう。
是ぜ二に功く徳どく何が所しょ爲い多た。
釋しゃく提だい桓がん因いん言ごん、世せ尊そん、
若にゃく人にん得とく佛ぶつ舍しゃ利り自じ供く養よう、亦やく與よ他た人にん令りょう供く養よう。
其ご福ふく甚じん多た。

佛ぶつ言ごん、如にょ是ぜ如にょ是ぜ。
憍きょう尸し迦か、若にゃく善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん、寫しゃ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ經きょう卷けん、供く養よう恭く敬ぎょう尊そん重じゅう讃さん歎だん、以い好こう花け香こう乃ない至し幢どう幡ばん。
不ふ如にょ善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん寫しゃ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ經きょう卷けん、自じ供く養よう亦やく與よ他た人にん令りょう供く養よう其ご福ふく甚じん多た。
佛ぶつ言ごん、憍きょう尸し迦か、若にゃく善ぜん男なん子し善ぜん女にょ人にん在ざい在ざい處しょ處しょ、爲い人にん解げ説せつ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
其ご福ふく甚じん多た。

小しょう品ほん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ經きょう卷けん第だい二に

『小品般若波羅蜜經』卷第一(読誦用テキスト)
『小品般若波羅蜜經』卷第二(読誦用テキスト)
小品般若波羅蜜經: 卷第三(読誦用テキスト)
『小品般若波羅蜜經』卷第四(読誦用テキスト)
『小品般若波羅蜜經』卷第五(読誦用テキスト)

『小品般若波羅蜜經』卷第六(読誦用テキスト)
『小品般若波羅蜜經』卷第七(読誦用テキスト)
『小品般若波羅蜜經』卷第八(読誦用テキスト)
『小品般若波羅蜜經』卷第九(読誦用テキスト)
『小品般若波羅蜜經』卷第十(読誦用テキスト)

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