仏教哲学– tag –
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03. Debug Logs
「相」の一字が担う二つの語 —— ニミッタとラクシャナ、そして字相・字義
1. 前置き —— 漢訳では区別が消える 羅什訳の経論を読んでいると、「相」の字が至るところに出てくる。取相、無相、実相、何相何性何体何実。だが、この一字の背後には少なくとも二つの別語がある。 nimitta(ニミッタ) lakṣaṇa(ラクシャナ) 羅什はどち... -
03. Debug Logs
龍樹の般若解釈
龍樹の般若解釈は、小品が問答で外していることを、論として締め直したものです。空を増やすことではなく、法実有を立てられなくすることが中心です。 何を相手にしているのか? 龍樹の主たる相手も、経と同じく法の自性有です。法は因縁の上に仮に見える... -
02. Kernel Source
【1】小品摩訶般若波羅蜜經
小品経序 釈僧叡 般若波羅蜜經者。窮理盡性之格言。菩薩成佛之弘軌也。軌不弘則不足以寮群異指其歸。性不盡則物何以登道場成正覺。正覺之所以成。群異之所以一。何莫由斯道也。是以異教慇懃。三撫以之頻發。功徳疊校。九増以之屡至。如問相摽玄而玄其玄。... -
03. Debug Logs
「好き嫌いが激しい」は性格じゃない|判断を曇らせるフィルターとして見直す
「好き嫌いが激しい」と言われる。人や物事を、一瞬で「好き/無理」と判断してしまう。後から「決めつけだったかも」と思うこともある。――これを**自分の性格**だと思っていませんか。 結論から言います。好き嫌いが激しいのは、**性格というより、判断に... -
03. Debug Logs
ウペッカー(捨)とは何か|「無関心」でも「我慢」でもない、判断のための心の働き
**ウペッカー(upekkhā/漢訳では「捨(しゃ)」)**。仏教の瞑想や心の話でよく出てくる言葉ですが、たいてい「平常心」「平静」「無関心」あたりに訳され、そこで誤解されます。 結論から言うと、ウペッカーは **「何も感じない無関心」でも「ぐっとこら... -
04. System Logs
【6】言えなかったから、形にした── 密教が比喩で覆ってきたのは、存在論的無我ではなく、認識論的非我である
はじめに 密教は、仏教の中で最も「実体くさい」領域だ。大日如来という宇宙仏、阿字本不生、即身成仏、仏性、本覚。どれも、奥に何か大きな根源が据わっているように響く。だからこそ、仏教の内側から最も鋭い批判が向けられてきた。 批判仏教(袴谷憲昭... -
04. System Logs
大乗非仏説とは何だったのか ──「本当の仏教」と正統性をめぐる歴史の再検証
はじめに:「本当の仏教」はどこにあるのか 「般若心経」や「法華経」など、私たちがよく知るお経の数々が、実は歴史上の釈尊(お釈迦様)の直接の言葉ではないとしたら——。 仏教の歴史や思想に少しでも踏み込んだことのある人なら、一度は「大乗非仏説(... -
02. Kernel Source
Batch-V9-08:慧の分類体系──二種・三種・四種・四諦智への収束
いくつの慧があるか 「幾種の慧とは。答う、二種・三種・四種なり。」 慧はいくつあるか。二種・三種・四種で答えられる。しかも各分類の中には、複数のセットが置かれる。慧は単一の分類で扱えない。 業処カタログは三十八で「已りぬ」と数えられた。慧は... -
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Batch-V9-07:慧とは何か──分別慧品の開口・「能く除く」
神通道の後 「解脱道、神通道を説くこと已に竟る。」 五通品が閉じた。神通の本体は智であった。「彼は天眼に非ず。智を以て内の光明の色を見る。此れを天眼と謂う」──天眼通の修法でそれが明示された。 そして章が変わる。 「解脱道論 分別慧品第十」。 ... -
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Batch-V9-06:智を以て光明の色を見る──天眼通と五通品の閉じ
二種の天眼 天眼に二種ある。 「業果報所成、修行所成なり。」 業の果報として生まれつき備わる天眼と、修行によって得る天眼。生まれつきの天眼には、宝蔵を見る「典蔵の天眼」も含まれる。 修行所成は「四如意足を修行するなり」。坐禅人にとっての天眼...