『小品般若波羅蜜經』卷第七(読誦用テキスト)



小しょう品ほん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ經きょう卷けん第だい七しち
後ご秦しん龜き茲じ國こく三さん藏ぞう鳩く摩ま羅ら什じゅう譯やく

深じん功く徳どく品ほん第だい十じゅう七しち

爾に時じ須しゅ菩ぼ提だい白びゃく佛ぶつ言ごん。
「希け有う世せ尊そん。
是ぜ阿あ毘び跋ばっ致ち菩ぼ薩さつ。
成じょう就じゅ大だい功く徳どく。
世せ尊そん。
能のう説せつ阿あ毘び跋ばっ致ち菩ぼ薩さつ恒ごう河が沙しゃ等とう相そう貌みょう。
説せつ是ぜ相そう貌みょう。
則そく是ぜ説せつ深じん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ相そう。」

佛ぶつ言ごん。
「善ぜん哉ざい善ぜん哉ざい。
須しゅ菩ぼ提だい。
汝にょ能のう示じ諸しょ菩ぼ薩さつ甚じん深じん之し相そう。
須しゅ菩ぼ提だい。
甚じん深じん相そう者しゃ即そく是ぜ空くう義ぎ。
即そく是ぜ無む相そう無む作むさ無む起き。
無む生しょう無む滅めつ無む所しょ有う。
無む染ぜん寂じゃく滅めつ遠おん離り涅ね槃はん義ぎ。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「世せ尊そん。
但たん是ぜ空くう義ぎ。
乃ない至し涅ね槃はん義ぎ。
非ひ一いっ切さい法ほう義ぎ耶や。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
一いっ切さい法ほう亦やく是ぜ甚じん深じん義ぎ。
何が以い故こ。
須しゅ菩ぼ提だい。
色しき甚じん深じん。
受じゅ想そう行ぎょう識しき甚じん深じん。
云うん何が色しき甚じん深じん。
如にょ如にょ甚じん深じん。
云うん何が受じゅ想そう行ぎょう識しき甚じん深じん。
如にょ如にょ甚じん深じん。
須しゅ菩ぼ提だい。
無む色しき是ぜ色しき甚じん深じん。
無む受じゅ想そう行ぎょう識しき是ぜ識しき甚じん深じん。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「希け有う世せ尊そん。
以い微み妙みょう方ほう便べん。
離り色しき示じ涅ね槃はん。
離り受じゅ想そう行ぎょう識しき示じ涅ね槃はん。」

佛ぶつ告ごう須しゅ菩ぼ提だい。
「菩ぼ薩さつ若にゃく能のう於お是ぜ深じん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
思し惟ゆい觀かん察さつ。
如にょ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ教きょう我が應おう如にょ是ぜ學がく。
如にょ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ説せつ我が應おう如にょ是ぜ行ぎょう。
是ぜ菩ぼ薩さつ如にょ是ぜ思し惟ゆい修しゅ習じゅう。
乃ない至し一いち日にち所しょ作さ功く徳どく無む有う限げん量りょう。

須しゅ菩ぼ提だい。
譬ひ如にょ多た欲よく之し人にん欲よく覺かく亦やく多た。
與よ他た端たん正しょう女にょ人にん共ぐ期ご。
此し女にょ留る礙げ失しつ期ご不ふ至し。
須しゅ菩ぼ提だい。
於お意い云うん何が。
是ぜ多た欲よく人にん欲よく覺かく。
爲い與よ何が法ほう相そう應おう。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「世せ尊そん。
是ぜ多た欲よく人にん。
但たん起き欲よく覺かく相そう應おう念ねん憶おく想そう此し女にょ。
當とう至し不ふ久く。
我が當とう與よ之し坐ざ臥が戲け笑しょう。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
於お意い云うん何が。
是ぜ人にん一いち日にち一いち夜や起き幾き欲よく念ねん。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「世せ尊そん。
是ぜ人にん一いち日にち一いち夜や起き念ねん甚じん多た。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
若にゃく菩ぼ薩さつ如にょ深じん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ教きょう。
思し惟ゆい學がく習じゅう則そく離り退たい轉てん過か惡あく。
捨しゃ若にゃっ干かん劫ごう數しゅ生しょう死し之し難なん。
是ぜ菩ぼ薩さつ一いち日にち之し中ちゅう。
應おう深じん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ所しょ作さ功く徳どく。
勝しょう於お菩ぼ薩さつ遠おん離り深じん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ於お恒ごう河が沙しゃ劫ごう布ふ施せ功く徳どく。

復ぶ次じ須しゅ菩ぼ提だい。
若にゃく菩ぼ薩さつ離り般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
於お恒ごう河が沙しゃ劫ごう供く養よう須しゅ陀だ洹おん斯し陀だ含ごん阿あ那な含ごん阿あ羅ら漢かん辟びゃく支し佛ぶつ諸しょ佛ぶつ。
於お意い云うん何が。
其ご福ふく多た不ふ。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「甚じん多た世せ尊そん。
無む量りょう無む邊へん不ふ可か稱しょう數しゅ。」

佛ぶつ言ごん。
「不ふ如にょ菩ぼ薩さつ於お深じん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ如にょ説せつ修しゅ行ぎょう。
乃ない至し一いち日にち其ご福ふく甚じん多た。
何が以い故こ。
菩ぼ薩さつ行ぎょう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
能のう過か聲しょう聞もん辟びゃく支し佛ぶつ地じ入にゅう菩ぼ薩さつ位い。
得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。

復ぶ次じ須しゅ菩ぼ提だい。
若にゃく菩ぼ薩さつ於お恒ごう河が沙しゃ劫ごう。
離り般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
布ふ施せ持じ戒かい忍にん辱にく精しょう進じん禪ぜん定じょう智ち慧え。
於お意い云うん何が。
其ご福ふく多た不ふ。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「甚じん多た世せ尊そん。」

佛ぶつ言ごん。
「不ふ如にょ菩ぼ薩さつ於お深じん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ如にょ説せつ修しゅ行ぎょう。
乃ない至し一いち日にち布ふ施せ持じ戒かい忍にん辱にく精しょう進じん禪ぜん定じょう智ち慧え其ご福ふく甚じん多た。

復ぶ次じ須しゅ菩ぼ提だい。
若にゃく菩ぼ薩さつ於お恒ごう河が沙しゃ劫ごう。
離り般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ法ほう施せ衆しゅ生じょう。
於お意い云うん何が。
其ご福ふく多た不ふ。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「甚じん多た世せ尊そん。」

佛ぶつ言ごん。
「不ふ如にょ菩ぼ薩さつ於お深じん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ如にょ説せつ修しゅ行ぎょう。
乃ない至し一いち日にち法ほう施せ衆しゅ生じょう其ご福ふく甚じん多た。
何が以い故こ。
若にゃく菩ぼ薩さつ不ふ離り般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
即そく是ぜ不ふ離り薩さっ婆ば若にゃ。

復ぶ次じ須しゅ菩ぼ提だい。
若にゃく菩ぼ薩さつ於お恒ごう河が沙しゃ劫ごう離り般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
修しゅ行ぎょう三さん十じゅう七しち品ほん。
於お意い云うん何が。
其ご福ふく多た不ふ。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「甚じん多た世せ尊そん。」

佛ぶつ言ごん。
「不ふ如にょ菩ぼ薩さつ如にょ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ教きょう住じゅう。
乃ない至し一いち日にち修しゅ行ぎょう三さん十じゅう七しち品ほん其ご福ふく甚じん多た。
何が以い故こ。
若にゃく菩ぼ薩さつ不ふ離り般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ退たい失しつ薩さっ婆ば若にゃ。
無む有う是ぜ處しょ。

復ぶ次じ須しゅ菩ぼ提だい。
若にゃく菩ぼ薩さつ於お恒ごう河が沙しゃ劫ごう。
離り般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
以い是ぜ財ざい施せ法ほう施せ禪ぜん定じょう功く徳どく。
迴え向こう阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
於お意い云うん何が。
其ご福ふく多た不ふ。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「甚じん多た世せ尊そん。」

佛ぶつ言ごん。
「不ふ如にょ菩ぼ薩さつ於お深じん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ如にょ説せつ修しゅ行ぎょう。
乃ない至し一いち日にち財ざい施せ法ほう施せ禪ぜん定じょう功く徳どく。
迴え向こう阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい其ご福ふく甚じん多た。
何が以い故こ。
是ぜ第だい一いち迴え向こう。
所しょ謂い不ふ離り深じん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。」

須しゅ菩ぼ白びゃく佛ぶつ言ごん。
「世せ尊そん。
如にょ佛ぶつ所しょ説せつ。
一いっ切さい作さ起き法ほう皆かい是ぜ憶おく想そう分ふん別べつ。
云うん何が説せつ菩ぼ薩さつ得とく福ふく甚じん多た。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
菩ぼ薩さつ行ぎょう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ時じ。
亦やく能のう觀かん察さつ是ぜ作さ起き功く徳どく空くう無む所しょ有う。
虚こ誑おう不ふ實じつ無む堅けん牢ろう相そう。
若にゃく菩ぼ薩さつ隨ずい所しょ能のう觀かん。
則そく不ふ離り深じん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
隨ずい不ふ離り深じん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
即そく得とく無む量りょう阿あ僧そう祇ぎ福ふく徳どく。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「世せ尊そん。
無む量りょう阿あ僧そう祇ぎ有う何が差しゃ別べつ。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
阿あ僧そう祇ぎ者しゃ。
不ふ可か數しゅ盡じん。
無む量りょう者しゃ過か諸しょ量りょう數しゅ。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「世せ尊そん。
頗は有う因いん縁えん色しき亦やく無む量りょう受じゅ想そう行ぎょう識しき亦やく無む量りょう。」

佛ぶつ言ごん。
「有う須しゅ菩ぼ提だい。
色しき亦やく無む量りょう。
受じゅ想そう行ぎょう識しき亦やく無む量りょう。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「世せ尊そん。
無む量りょう者しゃ是ぜ何が義ぎ。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
無む量りょう者しゃ即そく是ぜ空くう義ぎ。
即そく是ぜ無む相そう無む作むさ義ぎ。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「世せ尊そん。
無む量りょう但たん是ぜ空くう義ぎ。
非ひ餘よ義ぎ耶や。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
於お意い云うん何が。
我が不ふ説せつ一いっ切さい法ほう空くう耶や。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「世せ尊そん説せつ耳に。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
若にゃく空くう即そく是ぜ無む盡じん。
若にゃく空くう即そく是ぜ無む量りょう。
是ぜ故こ此し法ほう義ぎ中ちゅう無む有う差しゃ別べつ。
須しゅ菩ぼ提だい。
如にょ來らい所しょ説せつ無む盡じん無む量りょう。
空くう無む相そう無む作むさ無む起き。
無む生しょう無む滅めつ。
無む所しょ有う無む染ぜん涅ね槃はん。
但たん以い名みょう字じ方ほう便べん故こ説せつ。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「希け有う世せ尊そん。
諸しょ法ほう實じっ相そう不ふ可か得とく説せつ。
而に今こん説せつ之し。
世せ尊そん。
如にょ我が解げ佛ぶつ所しょ説せつ義ぎ。
一いっ切さい法ほう皆かい不ふ可か得とく説せつ。」

佛ぶつ言ごん。
「如にょ是ぜ如にょ是ぜ。
須しゅ菩ぼ提だい。
一いっ切さい法ほう皆かい不ふ可か説せつ。
須しゅ菩ぼ提だい。
一いっ切さい法ほう空くう相そう不ふ可か得とく説せつ。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「世せ尊そん。
是ぜ不ふ可か説せつ義ぎ無む増ぞう無む減げん。
若にゃく爾に者しゃ檀だん波は羅ら蜜みつ亦やく應おう無む増ぞう無む減げん。
尸し羅ら波は羅ら蜜みつ羼せん提だい波は羅ら蜜みつ毘び梨り耶や波は羅ら蜜みつ禪ぜん波は羅ら蜜みつ亦やく應おう無む増ぞう無む減げん。
若にゃく是ぜ諸しょ波は羅ら蜜みつ無む増ぞう無む減げん。
菩ぼ薩さつ云うん何が以い是ぜ無む増ぞう無む減げん波は羅ら蜜みつ。
得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
近ごん阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
世せ尊そん。
若にゃく菩ぼ薩さつ増ぞう減げん諸しょ波は羅ら蜜みつ。
則そく不ふ能のう近ごん阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。」

佛ぶつ言ごん。
「如にょ是ぜ如にょ是ぜ。
須しゅ菩ぼ提だい。
不ふ可か説せつ義ぎ無む増ぞう無む減げん。
善ぜん知ち方ほう便べん菩ぼ薩さつ行ぎょう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ修しゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ時じ。
不ふ作さ是ぜ念ねん。
檀だん波は羅ら蜜みつ若にゃく増ぞう若にゃく減げん。
作さ是ぜ念ねん。
是ぜ檀だん波は羅ら蜜みつ但たん有う名みょう字じ。
是ぜ菩ぼ薩さつ布ふ施せ時じ是ぜ念ねん是ぜ心しん及ぎゅう諸しょ善ぜん根ごん。
皆かい如にょ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい相そう迴え向こう。

須しゅ菩ぼ提だい。
善ぜん知ち方ほう便べん菩ぼ薩さつ行ぎょう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ修しゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ時じ。
不ふ作さ是ぜ念ねん。
尸し羅ら波は羅ら蜜みつ若にゃく増ぞう若にゃく減げん。
羼せん提だい波は羅ら蜜みつ毘び梨り耶や波は羅ら蜜みつ禪ぜん波は羅ら蜜みつ若にゃく増ぞう若にゃく減げん。

須しゅ菩ぼ提だい。
善ぜん知ち方ほう便べん菩ぼ薩さつ行ぎょう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ修しゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ時じ。
不ふ作さ是ぜ念ねん。
般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ若にゃく増ぞう若にゃく減げん。
作さ是ぜ念ねん。
般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ但たん有う名みょう字じ。
修しゅ智ち慧え時じ是ぜ念ねん是ぜ心しん是ぜ善ぜん根ごん。
如にょ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい相そう迴え向こう。」

須しゅ菩ぼ提だい白びゃく佛ぶつ言ごん。
「世せ尊そん。
何が等とう是ぜ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい者しゃ。
即そく是ぜ如にょ如にょ無む増ぞう減げん。
若にゃく菩ぼ薩さつ常じょう行ぎょう應おう如にょ是ぜ念ねん。
即そく近ごん阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
如にょ是ぜ須しゅ菩ぼ提だい。
不ふ可か説せつ義ぎ雖すい無む増ぞう減げん。
而に不ふ退たい諸しょ念ねん不ふ退たい諸しょ波は羅ら蜜みつ。
菩ぼ薩さつ以い是ぜ行ぎょう則そく近ごん阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
而に亦やく不ふ退たい菩ぼ薩さつ之し行ぎょう。
作さ是ぜ念ねん者しゃ。
得とく近ごん阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「世せ尊そん。
菩ぼ薩さつ前ぜん心しん近ごん阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
後ご心しん近ごん阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
世せ尊そん。
前ぜん心しん後ご心しん各かく各かく不ふ倶く。
後ご心しん前ぜん心しん亦やく各かく不ふ倶く。
世せ尊そん。
若にゃく前ぜん心しん後ご心しん不ふ倶く者しゃ。
菩ぼ薩さつ諸しょ善ぜん根ごん云うん何が得とく増ぞう長じょう。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
於お意い云うん何が。
如にょ然ねん燈とう時じ。
爲い初しょ焔えん燒しょう炷しゅ爲い後ご焔えん燒しょう。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「世せ尊そん。
非ひ初しょ焔えん燒しょう亦やく不ふ離り初しょ焔えん。
非ひ後ご焔えん燒しょう亦やく不ふ離り後ご焔えん。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
於お意い云うん何が。
是ぜ炷しゅ燃ねん不ふ。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「世せ尊そん。
是ぜ炷しゅ實じつ燃ねん。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
菩ぼ薩さつ亦やく如にょ是ぜ。
非ひ初しょ心しん得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい亦やく不ふ離り初しょ心しん。
非ひ後ご心しん得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい亦やく不ふ離り後ご心しん得とく。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「世せ尊そん。
是ぜ因いん縁えん法ほう甚じん深じん。
菩ぼ薩さつ非ひ初しょ心しん得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
亦やく不ふ離り初しょ心しん得とく。
非ひ後ご心しん得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
亦やく不ふ離り後ご心しん而に得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
於お意い云うん何が。
若にゃく心しん已い滅めつ是ぜ心しん更きょう生しょう不ふ。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「不ふ也や世せ尊そん。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
於お意い云うん何が。
若にゃく心しん生しょう是ぜ滅めつ相そう不ふ。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「世せ尊そん。
是ぜ滅めつ相そう。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
於お意い云うん何が。
是ぜ滅めつ相そう法ほう當とう滅めつ不ふ。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「不ふ也や世せ尊そん。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
於お意い云うん何が。
亦やく如にょ是ぜ住じゅう如にょ如にょ住じゅう不ふ。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「世せ尊そん。
亦やく如にょ是ぜ住じゅう如にょ如にょ住じゅう。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
若にゃく如にょ是ぜ住じゅう如にょ如にょ住じゅう者しゃ。
即そく是ぜ常じょう耶や。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「不ふ也や世せ尊そん。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
於お意い云うん何が。
是ぜ如にょ甚じん深じん不ふ。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「世せ尊そん。
是ぜ如にょ甚じん深じん。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
於お意い云うん何が。
是ぜ如にょ即そく是ぜ心しん不ふ。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「不ふ也や世せ尊そん。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
離り如にょ是ぜ心しん不ふ。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「不ふ也や世せ尊そん。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
汝にょ見けん如にょ不ふ。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「不ふ也や世せ尊そん。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
於お意い云うん何が。
若にゃく人にん如にょ是ぜ行ぎょう者しゃ是ぜ甚じん深じん行ぎょう不ふ。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「世せ尊そん。
若にゃく人にん如にょ是ぜ行ぎょう者しゃ。
是ぜ爲い無む處しょ所しょ行ぎょう。
何が以い故こ。
是ぜ人にん不ふ行ぎょう一いっ切さい諸しょ行ぎょう。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
若にゃく菩ぼ薩さつ行ぎょう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
於お何が處しょ行ぎょう。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「世せ尊そん。
於お第だい一いち義ぎ中ちゅう行ぎょう。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
於お意い云うん何が。
若にゃく菩ぼ薩さつ於お第だい一いち義ぎ中ちゅう行ぎょう是ぜ人にん相そう行ぎょう不ふ。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「不ふ也や世せ尊そん。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
於お意い云うん何が。
是ぜ菩ぼ薩さつ壞え諸しょ相そう不ふ。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「不ふ也や世せ尊そん。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
於お意い云うん何が。
菩ぼ薩さつ云うん何が爲い壞え諸しょ相そう。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「世せ尊そん。
是ぜ菩ぼ薩さつ不ふ如にょ是ぜ學がく。
我が行ぎょう菩ぼ薩さつ道どう於お是ぜ身しん斷だん諸しょ相そう。
若にゃく斷だん是ぜ諸しょ相そう未み具ぐ足そく佛ぶつ道どう。
當とう作さ聲しょう聞もん。
世せ尊そん。
是ぜ菩ぼ薩さつ大だい方ほう便べん力りき。
知ち是ぜ諸しょ相そう過か而に不ふ取しゅ無む相そう。」

爾に時じ舍しゃ利り弗ほつ語ご須しゅ菩ぼ提だい。
「若にゃく菩ぼ薩さつ夢む中ちゅう修しゅ三さん解げ脱だつ門もん空くう無む相そう無む作むさ。
増ぞう益やく般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ不ふ。
若にゃく晝ちゅう日にち増ぞう益やく夢む中ちゅう亦やく應おう増ぞう益やく。
何が以い故こ。
佛ぶつ説せつ晝ちゅう夜や夢む中ちゅう等とう無む異い故こ。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「舍しゃ利り弗ほつ。
若にゃく菩ぼ薩さつ修しゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
即そく有う般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
是ぜ故こ夢む中ちゅう亦やく應おう増ぞう益やく般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
舍しゃ利り弗ほつ。
若にゃく人にん夢む中ちゅう起き業ごう。
是ぜ業ごう有う果か報ほう不ふ。
佛ぶつ説せつ一いっ切さい法ほう如にょ夢む。
不ふ應おう有う果か報ほう。
若にゃく覺かく分ふん別べつ應おう有う果か報ほう。
舍しゃ利り弗ほつ。
若にゃく人にん夢む中ちゅう殺せっ生しょう覺かく已い分ふん別べつ。
我が殺せっ是ぜ快け。
是ぜ業ごう云うん何が。
無む縁えん則そく無む業ごう。
無む縁えん思し不ふ生しょう。
如にょ是ぜ舍しゃ利り弗ほつ。
無む縁えん則そく無む業ごう。
無む縁えん思し不ふ生しょう。
有う縁えん則そく有う業ごう。
有う縁えん則そく思し生しょう。
若にゃく心しん行ぎょう於お見けん聞もん覺かく知ち法ほう中ちゅう。
有う心しん受じゅ垢く有う心しん受じゅ淨じょう。
是ぜ故こ舍しゃ利り弗ほつ。
有う因いん縁えん起き業ごう非ひ無む因いん縁えん。
有う因いん縁えん思し生しょう非ひ無む因いん縁えん。」

舍しゃ利り弗ほつ問もん須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「若にゃく菩ぼ薩さつ夢む中ちゅう布ふ施せ。
迴え向こう阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
是ぜ布ふ施せ名みょう爲い迴え向こう不ふ。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「舍しゃ利り弗ほつ。
彌み勒ろく菩ぼ薩さつ今こん現げん在ざい座ざ。
佛ぶつ授じゅ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい記き。
可か以い問もん之し。
彌み勒ろく當とう答とう。」

舍しゃ利り弗ほつ即そく問もん彌み勒ろく菩ぼ薩さつ。
須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「是ぜ事じ彌み勒ろく當とう答とう。」

彌み勒ろく菩ぼ薩さつ語ご舍しゃ利り弗ほつ。
「所しょ言ごん彌み勒ろく當とう答とう者しゃ。
舍しゃ利り弗ほつ。
今こん以い彌み勒ろく名みょう字じ答とう。
若にゃく以い色しき答とう耶や。
受じゅ想そう行ぎょう識しき答とう耶や。
若にゃく以い色しき空くう答とう耶や。
受じゅ想そう行ぎょう識しき空くう答とう耶や。
是ぜ色しき空くう不ふ能のう答とう。
受じゅ想そう行ぎょう識しき空くう不ふ能のう答とう。
舍しゃ利り弗ほつ。
我が都つ不ふ見けん是ぜ法ほう能のう有う所しょ答とう。
亦やく不ふ見けん答とう者しゃ及ぎゅう所しょ答とう人にん所しょ用よう答とう法ほう所しょ可か答とう法ほう。
我が亦やく不ふ見けん是ぜ法ほう得とく受じゅ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい記き。」

舍しゃ利り弗ほつ語ご彌み勒ろく菩ぼ薩さつ。
「如にょ所しょ説せつ法ほう證しょう此し法ほう不ふ。」

彌み勒ろく言ごん。
「我が不ふ隨ずい所しょ説せつ法ほう證しょう得とく。」

舍しゃ利り弗ほつ作さ是ぜ念ねん。
彌み勒ろく菩ぼ薩さつ智ち惠え甚じん深じん。
長じょう夜や行ぎょう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ故こ。

爾に時じ佛ぶつ知ち舍しゃ利り弗ほつ心しん所しょ念ねん。
語ご舍しゃ利り弗ほつ言ごん。
「於お意い云うん何が。
汝にょ見けん是ぜ法ほう。
以い是ぜ法ほう得とく阿あ羅ら漢かん不ふ。」

舍しゃ利り弗ほつ言ごん。
「不ふ也や世せ尊そん。」

  

佛ぶつ言ごん。
「舍しゃ利り弗ほつ。
菩ぼ薩さつ亦やく如にょ是ぜ。
行ぎょう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
有う方ほう便べん故こ不ふ作さ是ぜ念ねん。
是ぜ法ほう受じゅ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい記き。
已い受じゅ記き今こん受じゅ記き當とう受じゅ記き。
若にゃく菩ぼ薩さつ如にょ是ぜ行ぎょう。
即そく是ぜ行ぎょう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
不ふ畏い不ふ得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
我が勤ごん行ぎょう精しょう進じん。
必ひつ當とう得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。

舍しゃ利り弗ほつ。
菩ぼ薩さつ應おう常じょう不ふ驚きょう不ふ怖ふ。
若にゃく在ざい惡あく獸じゅう之し中ちゅう不ふ應おう驚きょう怖ふ。
何が以い故こ。
菩ぼ薩さつ應おう作さ是ぜ念ねん。
我が今こん若にゃく爲い惡あく獸じゅう所しょ噉たん我が當とう施せ與よ。
願がん以い具ぐ足そく檀だん波は羅ら蜜みつ。
當とう近ごん阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
我が當とう如にょ是ぜ勤ごん行ぎょう精しょう進じん得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ。
世せ界かい之し中ちゅう無む一いっ切さい畜ちく生しょう道どう。

若にゃく菩ぼ薩さつ在ざい怨おん賊ぞく中ちゅう不ふ應おう驚きょう怖ふ。
何が以い故こ。
菩ぼ薩さつ法ほう不ふ應おう惜しゃく身しん命みょう。
作さ是ぜ念ねん。
若にゃく有う奪だつ我が命みょう者しゃ。
是ぜ中ちゅう不ふ應おう生しょう瞋しん恚に。
願がん以い具ぐ足そく羼せん提だい波は羅ら蜜みつ。
當とう近ごん阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
我が應おう如にょ是ぜ勤ごん行ぎょう精しょう進じん得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ。
世せ界かい之し中ちゅう無む有う怨おん賊ぞく及ぎゅう諸しょ寇く惡あく。

若にゃく菩ぼ薩さつ在ざい無む水すい處しょ不ふ應おう驚きょう怖ふ。
作さ是ぜ念ねん。
我が應おう爲い一いっ切さい衆しゅ生じょう説せつ法ほう除じょ渇かつ。
若にゃく我が渇かつ乏ぼう命みょう終じゅう。
應おう作さ是ぜ念ねん。
是ぜ衆しゅ生じょう無む福ふく徳どく故こ。
在ざい此し無む水すい之し處しょ。
我が應おう如にょ是ぜ勤ごん行ぎょう精しょう進じん得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ。
世せ界かい之し中ちゅう無む水すい之し處しょ。
亦やく令りょう衆しゅ生じょう勤ごん行ぎょう精しょう進じん修しゅ諸しょ福ふく徳どく。
世せ界かい之し中ちゅう自じ然ねん而に有う八はち功く徳どく水すい。

復ぶ次じ舍しゃ利り弗ほつ。
若にゃく菩ぼ薩さつ在ざい飢き饉きん之し中ちゅう不ふ應おう驚きょう怖ふ。
作さ是ぜ念ねん。
我が應おう如にょ是ぜ勤ごん行ぎょう精しょう進じん得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ。
世せ界かい之し中ちゅう無む有う如にょ是ぜ飢き饉きん之し患げん。
具ぐ足そく快け樂らく隨ずい意い所しょ須しゅ應おう念ねん即そく至し。
如にょ忉とう利り天てん上じょう所しょ念ねん皆かい得とく。
若にゃく菩ぼ薩さつ如にょ是ぜ不ふ驚きょう不ふ怖ふ。
當とう知ち是ぜ菩ぼ薩さつ能のう得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。

復ぶ次じ舍しゃ利り弗ほつ。
若にゃく菩ぼ薩さつ在ざい疾しつ疫やく處しょ不ふ應おう驚きょう怖ふ。
何が以い故こ。
是ぜ中ちゅう無む法ほう可か病びょう故こ。
我が應おう如にょ是ぜ勤ごん行ぎょう精しょう進じん得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ。
世せ界かい之し中ちゅう一いっ切さい衆しゅ生じょう無む有う三さん病びょう。
我が當とう勤ごん行ぎょう精しょう進じん。
隨ずい諸しょ佛ぶつ所しょ行ぎょう。

復ぶ次じ舍しゃ利り弗ほつ。
菩ぼ薩さつ若にゃく念ねん阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい久く乃ない可か得とく。
不ふ應おう驚きょう怖ふ。
何が以い故こ。
世せ界かい前ぜん際さい已い來らい如にょ一いち念ねん頃きょう。
不ふ應おう生しょう久く遠おん想そう。
不ふ應おう念ねん前ぜん際さい是ぜ久く遠おん。
前ぜん際さい雖すい爲い久く遠おん。
而に與よ一いち念ねん相そう應おう。
如にょ是ぜ舍しゃ利り弗ほつ。
若にゃく菩ぼ薩さつ久く乃ない得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
不ふ應おう驚きょう怖ふ退たい沒もつ。」

摩ま訶か般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ
恒ごう伽が提だい婆ば品ほん第だい十じゅう八はち

爾に時じ會え中ちゅう有う一いち女にょ人にん字じ恒ごう伽が提だい婆ば。
從じゅう座ざ而に起き偏へん袒だん右う肩けん。
右う膝しつ著じゃく地じ合がっ掌しょう向こう佛ぶつ。
白びゃく佛ぶつ言ごん。
「世せ尊そん。
我が於お是ぜ事じ不ふ驚きょう不ふ怖ふ。
我が於お來らい世せ亦やく爲い衆しゅ生じょう演えん説せつ斯し要よう。」
即そく持じ金こん華け散さん佛ぶつ。
當とう佛ぶつ頂ちょう上じょう虚こ空くう中ちゅう住じゅう。
時じ佛ぶつ微み笑しょう。

阿あ難なん從じゅう座ざ起き偏へん袒だん右う肩けん。
右う膝しつ著じゃく地じ合がっ掌しょう向こう佛ぶつ。
白びゃく佛ぶつ言ごん。
「世せ尊そん。
何が因いん何が縁えん而に發ほつ微み笑しょう。
諸しょ佛ぶつ常じょう法ほう不ふ以い無む因いん縁えん而に笑しょう。」

佛ぶつ告ごう阿あ難なん。
「是ぜ恒ごう伽が提だい婆ば女にょ人にん。
當とう於お來らい世せ星しょう宿しゅく劫ごう中ちゅう而に得とく成じょう佛ぶつ。
號ごう曰わつ金こん花け。
今こん轉てん女にょ身しん得とく爲い男なん子し生しょう阿あ閦しゅく佛ぶつ土ど。
於お彼ひ佛ぶつ所しょ常じょう修しゅ梵ぼん行ぎょう。
命みょう終じゅう之し後ご從じゅう一いち佛ぶつ土ど至し一いち佛ぶつ土ど。
常じょう修しゅ梵ぼん行ぎょう乃ない至し得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい不ふ離り諸しょ佛ぶつ。
譬ひ如にょ轉てん輪りん聖しょう王おう從じゅう一いち觀かん至し一いち觀かん從じゅう生しょう至し終じゅう足そく不ふ蹈とう地じ。
阿あ難なん。
此し女にょ亦やく如にょ是ぜ。
從じゅう一いち佛ぶつ土ど至し一いち佛ぶつ土ど。
常じょう修しゅ梵ぼん行ぎょう乃ない至し得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい常じょう不ふ離り佛ぶつ。」

阿あ難なん作さ是ぜ念ねん。
(爾に時じ菩ぼ薩さつ衆しゅ會え如にょ諸しょ佛ぶつ會え。)

佛ぶつ即そく知ち阿あ難なん心しん所しょ念ねん。
告ごう阿あ難なん言ごん。
「如にょ是ぜ如にょ是ぜ。
當とう知ち爾に時じ菩ぼ薩さつ衆しゅ會え如にょ諸しょ佛ぶつ會え。
阿あ難なん。
是ぜ金こん花け佛ぶつ聲しょう聞もん入にゅう涅ね槃はん者しゃ無む量りょう無む邊へん不ふ可か計けい數しゅ。
其ご世せ界かい中ちゅう無む諸しょ惡あく獸じゅう怨おん賊ぞく之し難なん。
亦やく無む飢き饉きん疾しつ病びょう之し患げん。
阿あ難なん。
是ぜ金こん花け佛ぶつ得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ。
無む如にょ是ぜ等とう怖ふ畏い之し難なん。」

阿あ難なん白びゃく佛ぶつ言ごん。
「世せ尊そん。
是ぜ女にょ人にん於お何が處しょ初しょ種しゅ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい善ぜん根ごん。」

佛ぶつ言ごん。
「阿あ難なん。
是ぜ女にょ人にん於お燃ねん燈とう佛ぶつ所しょ初しょ種しゅ善ぜん根ごん。
以い是ぜ善ぜん根ごん迴え向こう阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
亦やく持じ金こん華け散さん燃ねん燈とう佛ぶつ。
求ぐ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。

阿あ難なん。
爾に時じ我が以い五ご莖きょう華け散さん燃ねん燈とう佛ぶつ。
求ぐ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
燃ねん燈とう佛ぶつ知ち我が善ぜん根ごん淳じゅん淑しゅく。
即そく授じゅ我が阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい記き。
時じ此し女にょ人にん聞もん我が受じゅ記き。
即そく發ほつ願がん言ごん。
我が亦やく如にょ是ぜ。
於お未み來らい世せ當とう得とく受じゅ記き。
如にょ今こん是ぜ人にん得とく受じゅ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい記き。
阿あ難なん。
是ぜ人にん於お燃ねん燈とう佛ぶつ所しょ初しょ種しゅ善ぜん根ごん。
發ほつ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい心しん。」

阿あ難なん白びゃく佛ぶつ言ごん。
「世せ尊そん。
是ぜ人にん則そく爲い久く習じゅう阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい行ぎょう。」

佛ぶつ言ごん。
「如にょ是ぜ阿あ難なん。
是ぜ人にん久く習じゅう阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい行ぎょう。」

爾に時じ須しゅ菩ぼ提だい白びゃく佛ぶつ言ごん。
「世せ尊そん。
若にゃく菩ぼ薩さつ欲よく行ぎょう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
云うん何が應おう習じゅう空くう。
云うん何が應おう入にゅう空くう三さん昧まい。」

佛ぶつ告ごう須しゅ菩ぼ提だい。
「菩ぼ薩さつ行ぎょう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
應おう觀かん色しき空くう。
應おう觀かん受じゅ想そう行ぎょう識しき空くう。
應おう以い不ふ散さん心しん觀かん。
法ほう無む所しょ見けん亦やく無む所しょ證しょう。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「世せ尊そん。
如にょ佛ぶつ所しょ説せつ菩ぼ薩さつ不ふ應おう證しょう空くう。
云うん何が菩ぼ薩さつ入にゅう空くう三さん昧まい而に不ふ證しょう空くう。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
若にゃく菩ぼ薩さつ具ぐ足そく觀かん空くう本ほん已い生しょう心しん。
但たん觀かん空くう而に不ふ證しょう空くう。
我が當とう學がく空くう今こん是ぜ學がく時じ非ひ是ぜ證しょう時じ。
不ふ深じん攝しょう心しん繋け於お縁えん中ちゅう。
爾に時じ菩ぼ薩さつ。
不ふ退たい助じょ道どう法ほう亦やく不ふ盡じん漏ろ。
何が以い故こ。
是ぜ菩ぼ薩さつ有う大だい智ち慧え深じん善ぜん根ごん故こ。
能のう作さ是ぜ念ねん。
今こん是ぜ學がく時じ非ひ是ぜ證しょう時じ。
我が爲い得とく般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ故こ。

須しゅ菩ぼ提だい。
譬ひ如にょ人にん勇ゆう健ごん多た力りき難なん可か傾きょう動どう。
容よう儀ぎ端たん正しょう人にん所しょ愛あい敬きょう。
善ぜん解げ兵ひょう法ほう器き仗じょう精しょう鋭えい。
六ろく十じゅう四し能のう皆かい悉しつ具ぐ足そく。
於お餘よ伎ぎ術じゅつ無む不ふ錬れん解げ。
爲い人にん愛あい念ねん。
凡ぼん有う所しょ作さ皆かい得とく成じょう辦べん。
以い是ぜ利り故こ多た所しょ饒にょう益やく。
衆しゅ咸げん宗しゅう敬きょう倍ばい復ぶ歡かん喜ぎ。

是ぜ人にん有う小しょう因いん縁えん。
扶ぶ侍じ父ぶ母も携け將しょう妻さい子し。
經きょう過か險けん道どう艱かん難なん之し處しょ。
安あん隱おん勸かん喩ゆ父ぶ母も妻さい子し令りょう無む恐く怖ふ。
作さ是ぜ言ごん。
此し路ろ雖すい險けん多た有う怨おん賊ぞく。
必ひつ得とく安あん隱おん無む他た躓ち頓とん。
其ご人にん智ち力りき。
成じょう就じゅ前ぜん無む敵ちゃく故こ。
能のう令りょう父ぶ母も妻さい子し免めん此し衆しゅ難なん。
得とく到とう城じょう邑おう聚じゅ落らく村そん舍しゃ。
無む所しょ傷しょう失しつ心しん大だい歡かん喜ぎ。
於お諸しょ怨おん賊ぞく不ふ生しょう惡あく心しん。
何が以い故こ。
是ぜ人にん一いっ切さい伎ぎ術じゅつ無む不ふ錬れん解げ。
於お險けん道どう中ちゅう。
化け作さ人にん衆しゅ多た於お怨おん賊ぞく。
又う所しょ執しゅう持じ器き仗じょう精しょう鋭えい。
彼ひ諸しょ怨おん賊ぞく皆かい自じ退たい散さん。
是ぜ故こ此し人にん敢かん能のう自じ必ひつ安あん隱おん無む患げん。

如にょ是ぜ如にょ是ぜ須しゅ菩ぼ提だい。
菩ぼ薩さつ縁えん一いっ切さい衆しゅ生じょう。
繋け心しん慈じ三さん昧まい。
過か諸しょ結けつ使し及ぎゅう助じょ結けつ使し法ほう。
過か諸しょ魔ま及ぎゅう助じょ魔ま者しゃ。
過か聲しょう聞もん辟びゃく支し佛ぶつ地じ。
住じゅう空くう三さん昧まい而に不ふ盡じん漏ろ。

須しゅ菩ぼ提だい。
爾に時じ菩ぼ薩さつ行ぎょう空くう解げ脱だつ門もん而に不ふ證しょう無む相そう。
亦やく不ふ墮だ有う相そう。
譬ひ如にょ鳥ちょう飛ひ虚こ空くう而に不ふ墮だ落らく行ぎょう於お虚こ空くう而に不ふ住じゅう空くう。
須しゅ菩ぼ提だい。
菩ぼ薩さつ亦やく如にょ是ぜ。
若にゃく行ぎょう空くう學がく空くう。
行ぎょう無む相そう學がく無む相そう。
行ぎょう無む作むさ學がく無む作むさ。
未み具ぐ足そく諸しょ佛ぶつ法ほう。
而に不ふ墮だ空くう無む相そう無む作むさ。
譬ひ如にょ工く射しゃ之し人にん善ぜん於お射しゃ法ほう仰ごう射しゃ虚こ空くう箭せん箭せん相そう拄ちゅう。
隨ずい意い久く近ごん能のう令りょう不ふ墮だ。
如にょ是ぜ須しゅ菩ぼ提だい。
菩ぼ薩さつ行ぎょう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
方ほう便べん所しょ護ご故こ。
不ふ證しょう第だい一いち實じつ際さい。
爲い欲よく成じょう就じゅ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい善ぜん根ごん故こ。
成じょう就じゅ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ。
乃ない證しょう第だい一いち實じつ際さい。
是ぜ故こ須しゅ菩ぼ提だい。
菩ぼ薩さつ行ぎょう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
應おう如にょ是ぜ思し惟ゆい諸しょ法ほう實じっ相そう而に不ふ取しゅ證しょう。」

須しゅ菩ぼ提だい白びゃく佛ぶつ言ごん。
「世せ尊そん。
菩ぼ薩さつ所しょ爲い甚じん難なん。
最さい爲い希け有う。
能のう如にょ是ぜ學がく亦やく不ふ取しゅ證しょう。」

佛ぶつ告ごう須しゅ菩ぼ提だい。
「是ぜ菩ぼ薩さつ不ふ捨しゃ一いっ切さい衆しゅ生じょう故こ。
發ほつ如にょ是ぜ大だい願がん。
須しゅ菩ぼ提だい。
若にゃく菩ぼ薩さつ生しょう如にょ是ぜ心しん。
我が不ふ應おう捨しゃ一いっ切さい衆しゅ生じょう。
應おう當とう度ど之し即そく入にゅう空くう三さん昧まい解げ脱だつ門もん無む相そう無む作むさ三さん昧まい解げ脱だつ門もん。
是ぜ時じ菩ぼ薩さつ不ふ中ちゅう道どう證しょう實じつ際さい。
何が以い故こ。
是ぜ菩ぼ薩さつ爲い方ほう便べん所しょ護ご故こ。

復ぶ次じ須しゅ菩ぼ提だい。
菩ぼ薩さつ若にゃく欲よく入にゅう如にょ是ぜ深じん定じょう。
所しょ謂い空くう三さん昧まい解げ脱だつ門もん。
無む相そう無む作むさ三さん昧まい解げ脱だつ門もん。
是ぜ菩ぼ薩さつ先せん應おう作さ是ぜ念ねん。
衆しゅ生じょう長じょう夜や著じゃく衆しゅ生じょう相そう。
著じゃく有う所しょ得とく。
我が得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
當とう斷だん是ぜ諸しょ見けん而に爲い説せつ法ほう。
即そく入にゅう空くう三さん昧まい解げ脱だつ門もん。
是ぜ菩ぼ薩さつ以い是ぜ心しん及ぎゅう先せん方ほう便べん力りき故こ。
不ふ中ちゅう道どう證しょう實じつ際さい。
亦やく不ふ失しつ慈じ悲ひ喜き捨しゃ三さん昧まい。
何が以い故こ。
是ぜ菩ぼ薩さつ成じょう就じゅ方ほう便べん力りき故こ。
倍ばい復ぶ増ぞう長じょう善ぜん法ほう諸しょ根ごん通つう利り。
亦やく得とく増ぞう益やく菩ぼ薩さつ諸しょ力りき諸しょ覺かく。

復ぶ次じ須しゅ菩ぼ提だい。
菩ぼ薩さつ作さ是ぜ念ねん。
衆しゅ生じょう長じょう夜や行ぎょう於お我が相そう。
我が得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
當とう斷だん是ぜ相そう而に爲い説せつ法ほう。
即そく入にゅう無む相そう三さん昧まい解げ脱だつ門もん。
是ぜ菩ぼ薩さつ以い是ぜ心しん及ぎゅう先せん方ほう便べん力りき故こ。
不ふ中ちゅう道どう證しょう實じつ際さい。
亦やく不ふ失しつ慈じ悲ひ喜き捨しゃ三さん昧まい。
何が以い故こ。
是ぜ菩ぼ薩さつ成じょう就じゅ方ほう便べん力りき故こ。
倍ばい復ぶ増ぞう長じょう諸しょ善ぜん法ほう善ぜん根ごん通つう利り。
亦やく得とく増ぞう益やく菩ぼ薩さつ諸しょ力りき諸しょ覺かく。

復ぶ次じ須しゅ菩ぼ提だい。
菩ぼ薩さつ作さ是ぜ念ねん。
衆しゅ生じょう長じょう夜や行ぎょう常じょう想そう樂らく想そう淨じょう想そう我が想そう。
以い是ぜ想そう有う所しょ作さ。
我が得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
斷だん是ぜ常じょう想そう樂らく想そう淨じょう想そう我が想そう。
而に爲い説せつ法ほう。
是ぜ法ほう無む常じょう非ひ是ぜ常じょう。
是ぜ苦く非ひ樂らく。
不ふ淨じょう非ひ淨じょう。
無む我が非ひ我が。
以い是ぜ心しん及ぎゅう先せん方ほう便べん力りき。
雖すい未み得とく佛ぶつ三さん昧まい未み具ぐ足そく佛ぶつ法ほう未み證しょう阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
而に能のう入にゅう無む作むさ三さん昧まい解げ脱だつ門もん。
不ふ中ちゅう道どう證しょう實じつ際さい。

復ぶ次じ須しゅ菩ぼ提だい。
菩ぼ薩さつ作さ如にょ是ぜ念ねん。
衆しゅ生じょう長じょう夜や行ぎょう有う所しょ得とく。
今こん亦やく行ぎょう有う所しょ得とく。
先せん行ぎょう有う相そう今こん亦やく行ぎょう有う相そう。
先せん行ぎょう顛てん倒どう今こん亦やく行ぎょう顛てん倒どう。
先せん行ぎょう和わ合ごう相そう今こん亦やく行ぎょう和わ合ごう相そう。
先せん行ぎょう虚こ妄もう相そう今こん亦やく行ぎょう虚こ妄もう相そう。
先せん行ぎょう邪じゃ見けん今こん亦やく行ぎょう邪じゃ見けん。
我が當とう勤ごん行ぎょう精しょう進じん得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
爲い斷だん衆しゅ生じょう如にょ是ぜ諸しょ相そう。
而に爲い説せつ法ほう除じょ此し諸しょ過か。

須しゅ菩ぼ提だい。
菩ぼ薩さつ如にょ是ぜ念ねん一いっ切さい衆しゅ生じょう。
是ぜ以い心しん及ぎゅう先せん方ほう便べん力りき故こ觀かん深じん法ほう相そう。
若にゃく空くう若にゃく無む相そう無む作むさ無む起き。
無む生しょう無む所しょ有う。
須しゅ菩ぼ提だい。
菩ぼ薩さつ成じょう就じゅ如にょ是ぜ智ち慧え。
若にゃく住じゅう三さん界がい若にゃく墮だ作さ起き法ほう者しゃ。
無む有う是ぜ處しょ。

復ぶ次じ須しゅ菩ぼ提だい。
菩ぼ薩さつ欲よく得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
應おう問もん餘よ菩ぼ薩さつ。
於お是ぜ諸しょ法ほう應おう云うん何が學がく。
云うん何が生しょう心しん。
入にゅう空くう不ふ證しょう空くう。
入にゅう無む相そう無む作むさ無む起き無む生しょう無む所しょ有う。
不ふ證しょう無む所しょ有う而に能のう修しゅ習じゅう般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
菩ぼ薩さつ若にゃく如にょ是ぜ答とう。
但たん應おう念ねん空くう念ねん無む相そう無む作むさ無む起き無む生しょう無む所しょ有う。
不ふ教きょう先せん心しん不ふ説せつ先せん心しん。
當とう知ち是ぜ菩ぼ薩さつ於お過か去こ佛ぶつ。
未み得とく受じゅ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい記き。
未み住じゅう阿あ毘び跋ばっ致ち地じ。
何が以い故こ。
是ぜ菩ぼ薩さつ不ふ能のう説せつ阿あ毘び跋ばっ致ち菩ぼ薩さつ不ふ共ぐ相そう。
不ふ能のう正しょう示じ正しょう答とう。
當とう知ち是ぜ菩ぼ薩さつ未み到とう阿あ毘び跋ばっ致ち地じ。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「世せ尊そん云うん何が知ち是ぜ阿あ毘び跋ばっ致ち。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
若にゃく菩ぼ薩さつ若にゃく聞もん若にゃく不ふ聞もん。
能のう如にょ是ぜ正しょう答とう。
當とう知ち是ぜ爲い阿あ毘び跋ばっ致ち。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「世せ尊そん。
以い是ぜ因いん縁えん故こ。
衆しゅ生じょう多た行ぎょう菩ぼ提だい。
少しょう能のう如にょ是ぜ正しょう答とう者しゃ。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
少しょう有う菩ぼ薩さつ能のう得とく阿あ毘び跋ばっ致ち記き者しゃ。
若にゃく得とく受じゅ記き則そく能のう如にょ是ぜ正しょう答とう。
當とう知ち是ぜ菩ぼ薩さつ善ぜん根ごん明みょう淨じょう。
當とう知ち是ぜ菩ぼ薩さつ一いっ切さい世せ間けん天てん人にん阿あ修しゅ羅ら所しょ不ふ能のう及ぎゅう。」

摩ま訶か般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ
阿あ毘び跋ばっ致ち覺かく魔ま品ほん第だい十じゅう九く

佛ぶつ告ごう須しゅ菩ぼ提だい。
「若にゃく菩ぼ薩さつ摩ま訶か薩さつ乃ない至し夢む中ちゅう。
不ふ貪とん著じゃく三さん界がい及ぎゅう聲しょう聞もん辟びゃく支し佛ぶつ地じ。
觀かん一いっ切さい法ほう如にょ夢む而に不ふ取しゅ證しょう。
須しゅ菩ぼ提だい當とう知ち。
是ぜ阿あ毘び跋ばっ致ち菩ぼ薩さつ相そう。

復ぶ次じ須しゅ菩ぼ提だい。
若にゃく菩ぼ薩さつ夢む中ちゅう見けん佛ぶつ處しょ在ざい大だい衆しゅ高こう座ざ上じょう坐ざ。
無む數しゅ百ひゃく千せん萬まん比び丘く及ぎゅう無む數しゅ百ひゃく千せん萬まん億おく大だい衆しゅ。
恭く敬きょう圍い遶にょう而に爲い説せつ法ほう。
須しゅ菩ぼ提だい當とう知ち。
是ぜ阿あ毘び跋ばっ致ち菩ぼ薩さつ相そう。

復ぶ次じ須しゅ菩ぼ提だい。
菩ぼ薩さつ夢む中ちゅう。
自じ見けん其ご身しん在ざい於お虚こ空くう爲い大だい衆しゅ説せつ法ほう。
見けん身しん大だい光こう。
覺かく已い作さ是ぜ念ねん。
我が知ち三さん界がい如にょ夢む。
必ひつ當とう應おう得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
而に爲い衆しゅ生じょう説せつ如にょ是ぜ法ほう。
須しゅ菩ぼ提だい當とう知ち。
是ぜ阿あ毘び跋ばっ致ち菩ぼ薩さつ相そう。

復ぶ次じ須しゅ菩ぼ提だい。
云うん何が當とう知ち。
菩ぼ薩さつ得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ。
其ご世せ界かい中ちゅう一いっ切さい皆かい無む三さん惡あく道どう名みょう。
須しゅ菩ぼ提だい。
若にゃく菩ぼ薩さつ夢む中ちゅう見けん畜ちく生しょう作さ是ぜ願がん。
我が當とう勤ごん行ぎょう精しょう進じん得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ。
其ご世せ界かい中ちゅう一いっ切さい皆かい無む三さん惡あく道どう名みょう。
須しゅ菩ぼ提だい。
當とう知ち是ぜ阿あ毘び跋ばっ致ち菩ぼ薩さつ相そう。

復ぶ次じ須しゅ菩ぼ提だい。
菩ぼ薩さつ若にゃく見けん城じょう郭かく火か起き。
即そく作さ是ぜ念ねん。
如にょ我が夢む中ちゅう所しょ見けん相そう貌みょう。
菩ぼ薩さつ成じょう就じゅ如にょ是ぜ相そう貌みょう。
當とう知ち是ぜ阿あ毘び跋ばっ致ち菩ぼ薩さつ。
若にゃく我が有う是ぜ相そう貌みょう作さ阿あ毘び跋ばっ致ち者しゃ
以い此し實じつ語ご力りき故こ。
此し城じょう郭かく火か今こん當とう滅めつ盡じん。
若にゃく火か滅めつ盡じん。
當とう知ち是ぜ菩ぼ薩さつ已い於お先せん佛ぶつ。
得とく受じゅ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい記き。
若にゃく火か不ふ滅めつ。
當とう知ち是ぜ菩ぼ薩さつ未み得とく受じゅ記き。
若にゃく是ぜ火か燒しょう一いち家け置ち一いち家け燒しょう。
一いち里り置ち一いち里り。
須しゅ菩ぼ提だい當とう知ち。
是ぜ衆しゅ生じょう有う破は法ほう重じゅう罪ざい。
是ぜ破は法ほう餘よ殃おう今こん世せ現げん受じゅ。
須しゅ菩ぼ提だい。
以い是ぜ因いん縁えん。
當とう知ち是ぜ阿あ毘び跋ばっ致ち菩ぼ薩さつ相そう。

復ぶ次じ須しゅ菩ぼ提だい。
今こん當とう更きょう説せつ阿あ毘び跋ばっ致ち菩ぼ薩さつ相そう貌みょう。
須しゅ菩ぼ提だい。
若にゃく男なん若にゃく女にょ爲い鬼き所しょ著じゃく。
菩ぼ薩さつ於お此し應おう作さ是ぜ念ねん。
若にゃく我が已い於お先せん佛ぶつ。
得とく受じゅ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい記き。
深じん心しん欲よく得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
若にゃく我が所しょ行ぎょう清しょう淨じょう離り聲しょう聞もん辟びゃく支し佛ぶつ心しん。
必ひつ當とう應おう得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
非ひ不ふ應おう得とく。
於お今こん現げん在ざい十じゅう方ほう無む量りょう阿あ僧そう祇ぎ佛ぶつ。
是ぜ諸しょ佛ぶつ無む所しょ不ふ知ち無む所しょ不ふ見けん。
無む所しょ不ふ得とく無む所しょ不ふ證しょう。
若にゃく諸しょ佛ぶつ知ち我が深じん心しん者しゃ。
必ひつ當とう得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
以い此し實じつ語ご力りき故こ。
今こん是ぜ男なん女にょ爲い非ひ人にん所しょ持じ者しゃ。
非ひ人にん當とう疾しつ去こ。

若にゃく是ぜ菩ぼ薩さつ説せつ是ぜ語ご時じ。
非ひ人にん不ふ去こ者しゃ。
當とう知ち是ぜ菩ぼ薩さつ先せん佛ぶつ未み與よ授じゅ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい記き。
須しゅ菩ぼ提だい。
若にゃく菩ぼ薩さつ説せつ是ぜ語ご時じ。
非ひ人にん去こ者しゃ。
當とう知ち是ぜ菩ぼ薩さつ已い於お先せん佛ぶつ。
得とく受じゅ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい記き。

復ぶ次じ須しゅ菩ぼ提だい。
有う菩ぼ薩さつ未み得とく受じゅ記き。
而に作さ誓ぜい願がん。
若にゃく我が已い於お先せん佛ぶつ得とく受じゅ記き者しゃ。
非ひ人にん今こん當とう捨しゃ是ぜ人にん去こ。
惡あく魔ま即そく便べん來らい至し其ご所しょ。
令りょう非ひ人にん去こ。
何が以い故こ。
惡あく魔ま威い力りき勝しょう非ひ人にん故こ。
非ひ人にん即そく去こ。
菩ぼ薩さつ於お此し便べん自じ念ねん言ごん。
是ぜ我が力りき故こ非ひ人にん遠おん去こ。
而に不ふ能のう知ち惡あく魔ま之し力りき。
以い是ぜ事じ故こ。
輕きょう蔑べつ惡あく賤せん諸しょ餘よ菩ぼ薩さつ。
我が於お先せん佛ぶつ已い得とく受じゅ記き。
是ぜ諸しょ人にん等とう於お先せん佛ぶつ所しょ。
未み受じゅ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい記き。
以い是ぜ因いん縁えん増ぞう長じょう憍きょう慢まん以い憍きょう慢まん因いん縁えん故こ。
遠おん離り薩さっ婆ば若にゃ佛ぶつ無む上じょう智ち慧え。
是ぜ菩ぼ薩さつ以い少しょう因いん縁えん生しょう於お憍きょう慢まん。
當とう知ち是ぜ爲い無む有う方ほう便べん。
必ひつ墮だ二に地じ。
若にゃく聲しょう聞もん地じ若にゃく辟びゃく支し佛ぶつ地じ。
如にょ是ぜ須しゅ菩ぼ提だい。
以い是ぜ誓ぜい願がん因いん縁えん起き於お魔ま事じ。
菩ぼ薩さつ於お此し。
若にゃく不ふ親しん近ごん善ぜん知ち識しき者しゃ。
爲い魔ま所しょ縛ばく轉てん更きょう牢ろう固ご。
須しゅ菩ぼ提だい。
當とう知ち是ぜ爲い菩ぼ薩さつ魔ま事じ。

復ぶ次じ須しゅ菩ぼ提だい。
惡あく魔ま欲よく以い名みょう字じ因いん縁えん壞え亂らん菩ぼ薩さつ。
作さ種しゅ種じゅ形ぎょう至し菩ぼ薩さつ所しょ而に作さ是ぜ言ごん。
汝にょ善ぜん男なん子し。
諸しょ佛ぶつ已い與よ汝にょ受じゅ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい記き。
汝にょ今こん字じ是ぜ父ぶ母も字じ。
是ぜ兄きょう弟だい姉し妹まい知ち識しき字じ。
是ぜ乃ない至し七しち世せ父ぶ母も皆かい説せつ其ご名みょう字じ。
汝にょ生しょう某む國こく某む城じょう某む聚じゅ落らく某む家け。
若にゃく是ぜ人にん性しょう行ぎょう柔にゅう和わ。
便べん説せつ其ご先せん世せ性しょう行ぎょう柔にゅう和わ。
若にゃく其ご性しょう急きゅう。
亦やく復ぶ説せつ其ご先せん世せ性しょう急きゅう。
若にゃく是ぜ人にん受じゅ阿あ練れん若にゃ法ほう。
若にゃく乞こつ食じき。
若にゃく著じゃく納のう衣え。
若にゃく食じき後ご不ふ飮おん漿しょう。
若にゃく一いち坐ざ食じき。
若にゃく節せつ量りょう食じき。
若にゃく住じゅう死し屍し間かん。
若にゃく坐ざ空くう地じ。
若にゃく坐ざ樹じゅ下げ。
若にゃく常じょう坐ざ不ふ臥が。
若にゃく隨ずい敷ふ坐ざ。
若にゃく少しょう欲よく知ち足そく遠おん離り。
若にゃく不ふ受じゅ塗ず脚きゃく油ゆ。
若にゃく樂ぎょう少しょう語ご少しょう論ろん。
惡あく魔ま亦やく説せつ。
其ご先せん世せ受じゅ阿あ練れん若にゃ法ほう。
乃ない至し樂ぎょう少しょう語ご少しょう論ろん。
汝にょ今こん世せ有う頭ず陀だ功く徳どく。
先せん世せ亦やく有う頭ず陀だ功く徳どく。

是ぜ菩ぼ薩さつ聞もん説せつ如にょ上じょう名みょう字じ及ぎゅう説せつ頭ず陀だ功く徳どく。
以い是ぜ因いん縁えん故こ憍きょう慢まん心しん生しょう。
即そく時じ惡あく魔ま復ぶ作さ是ぜ言ごん。
汝にょ於お過か去こ已い受じゅ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい記き。
何が以い故こ。
阿あ毘び跋ばっ致ち功く徳どく相そう貌みょう汝にょ今こん有う之し。
須しゅ菩ぼ提だい。
我が所しょ説せつ阿あ毘び跋ばっ致ち眞しん實じつ相そう貌みょう。
是ぜ人にん無む有う。
須しゅ菩ぼ提だい當とう知ち是ぜ菩ぼ薩さつ爲い魔ま所しょ著じゃく。
何が以い故こ。
阿あ毘び跋ばっ致ち菩ぼ薩さつ相そう貌みょう。
是ぜ人にん無む有う。
但たん聞もん惡あく魔ま所しょ説せつ名みょう字じ。
則そく便べん輕きょう賤せん諸しょ餘よ菩ぼ薩さつ。
須しゅ菩ぼ提だい。
當とう知ち是ぜ菩ぼ薩さつ因いん名みょう字じ故こ起き於お魔ま事じ。

復ぶ次じ須しゅ菩ぼ提だい。
復ぶ有う菩ぼ薩さつ因いん名みょう字じ故こ起き於お魔ま事じ。
所しょ謂い魔ま至し其ご所しょ作さ是ぜ言ごん。
汝にょ於お先せん佛ぶつ。
得とく受じゅ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい記き。
汝にょ作さ佛ぶつ時じ。
名みょう號ごう如にょ是ぜ。
是ぜ菩ぼ薩さつ本ほん所しょ願がん名みょう號ごう同どう魔ま所しょ説せつ。
無む智ち無む方ほう便べん故こ。
便べん作さ是ぜ念ねん。
我が得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ。
所しょ願がん名みょう號ごう。
是ぜ比び丘く所しょ説せつ同どう我が本ほん願がん。
便べん隨ずい惡あく魔ま所しょ著じゃく。
比び丘く信しん受じゅ其ご語ご。
但たん以い名みょう字じ因いん縁えん故こ。
則そく便べん輕きょう賤せん諸しょ餘よ菩ぼ薩さつ。
須しゅ菩ぼ提だい。
我が所しょ説せつ眞しん實じつ阿あ毘び跋ばっ致ち菩ぼ薩さつ相そう貌みょう。
是ぜ人にん無む有う。
以い輕きょう慢まん因いん縁えん故こ。
遠おん離り薩さっ婆ば若にゃ佛ぶつ無む上じょう智ち慧え。
是ぜ菩ぼ薩さつ若にゃく離り方ほう便べん及ぎゅう善ぜん知ち識しき。
遇ぐ惡あく知ち識しき當とう墮だ二に地じ。
若にゃく聲しょう聞もん地じ若にゃく辟びゃく支し佛ぶつ地じ。

須しゅ菩ぼ提だい。
若にゃく是ぜ菩ぼ薩さつ即そく於お此し身しん。
悔け先せん諸しょ心しん遠おん離り聲しょう聞もん辟びゃく支し佛ぶつ地じ。
當とう久く在ざい生しょう死じ乃ない復ぶ還げん因いん般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
何が以い故こ。
是ぜ諸しょ心しん罪ざい重じゅう故こ。
譬ひ如にょ比び丘く犯はん四し重じゅう禁きん若にゃく一いち若にゃく二に。
則そく非ひ沙しゃ門もん非ひ釋しゃく種しゅ子し。
是ぜ菩ぼ薩さつ以い名みょう字じ。
輕きょう餘よ菩ぼ薩さつ故こ。
其ご所しょ獲ぎゃく罪ざい重じゅう於お四し禁きん。
須しゅ菩ぼ提だい。
置ち是ぜ四し禁きん。
如にょ是ぜ之し罪ざい重じゅう於お五ご逆ぎゃく。
所しょ謂い以い名みょう字じ故こ。
生しょう憍きょう慢まん心しん。
須しゅ菩ぼ提だい。
以い是ぜ名みょう字じ因いん縁えん。
起き此し微み細さい魔ま事じ菩ぼ薩さつ應おう當とう覺かく之し覺かく已い遠おん離り。

復ぶ次じ須しゅ菩ぼ提だい。
惡あく魔ま見けん菩ぼ薩さつ有う遠おん離り行ぎょう。
便べん至し其ご所しょ。
作さ是ぜ言ごん。
善ぜん男なん子し遠おん離り行ぎょう者しゃ。
如にょ來らい常じょう所しょ稱しょう讃さん。」

須しゅ菩ぼ提だい言ごん。
「我が不ふ説せつ菩ぼ薩さつ遠おん離り在ざい於お阿あ練れん若にゃ處しょ空くう閑げん處しょ山せん間けん樹じゅ下げ曠こう絶ぜつ之し處しょ。
世せ尊そん。
若にゃく阿あ練れん若にゃ處しょ空くう閑げん處しょ山せん間けん樹じゅ下げ曠こう絶ぜつ之し處しょ。
不ふ名みょう遠おん離り者しゃ。
更きょう有う何が等とう遠おん離り。」

佛ぶつ言ごん。
「須しゅ菩ぼ提だい。
若にゃく菩ぼ薩さつ遠おん離り聲しょう聞もん辟びゃく支し佛ぶつ心しん。
如にょ是ぜ遠おん離り。
若にゃく近ごん聚じゅ落らく亦やく名みょう遠おん離り。
若にゃく在ざい阿あ練れん若にゃ處しょ空くう閑げん處しょ山せん間けん樹じゅ下げ曠こう絶ぜつ之し處しょ。
亦やく名みょう遠おん離り。
須しゅ菩ぼ提だい。
如にょ是ぜ遠おん離り我が所しょ聽ちょう許こ。
若にゃく菩ぼ薩さつ晝ちゅう夜や修しゅ行ぎょう如にょ是ぜ遠おん離り。
若にゃく近ごん聚じゅ落らく亦やく名みょう遠おん離り。
若にゃく在ざい阿あ練れん若にゃ處しょ空くう閑げん處しょ山せん間けん樹じゅ下げ曠こう絶ぜつ之し處しょ。
亦やく名みょう遠おん離り。

須しゅ菩ぼ提だい。
若にゃく惡あく魔ま所しょ稱しょう讃さん遠おん離り。
阿あ練れん若にゃ處しょ空くう閑げん處しょ山せん間けん樹じゅ下げ曠こう絶ぜつ之し處しょ。
是ぜ菩ぼ薩さつ雖すい有う如にょ是ぜ遠おん離り。
而に不ふ遠おん離り聲しょう聞もん辟びゃく支し佛ぶつ心しん。
不ふ修しゅ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ。
不ふ爲い具ぐ足そく一いっ切さい智ち慧え。
是ぜ則そく名みょう爲い雜ぞう糅じゅう行ぎょう者しゃ。
是ぜ菩ぼ薩さつ行ぎょう是ぜ遠おん離り則そく不ふ清しょう淨じょう。
輕きょう餘よ菩ぼ薩さつ近ごん聚じゅ落らく住じゅう心しん清しょう淨じょう者しゃ。
遠おん離り聲しょう聞もん辟びゃく支し佛ぶつ心しん者しゃ。
不ふ雜ぞう惡あく不ふ善ぜん法ほう。
得とく諸しょ禪ぜん定じょう背はい捨しゃ三さん昧まい諸しょ神じん通づう力りき。
通つう達だつ般はん若にゃ波は羅ら蜜みつ者しゃ。
是ぜ無む方ほう便べん菩ぼ薩さつ雖すい在ざい百ひゃく由ゆ旬じゅん空くう曠こう之し處しょ。
但たん有う鳥ちょう獸じゅう寇く賊ぞく惡あく鬼き所しょ行ぎょう處しょ住じゅう。
若にゃく百ひゃく千せん萬まん億おく歳さい若にゃく過か是ぜ數しゅ。
而に不ふ能のう知ち眞しん遠おん離り相そう。
遠おん於お眞しん遠おん離り。
不ふ知ち深じん心しん發ほつ阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい心しん。
如にょ是ぜ菩ぼ薩さつ。
亦やく名みょう憒け閙にょう行ぎょう者しゃ。
若にゃく貪とん著じゃく依え止し如にょ是ぜ遠おん離り。
是ぜ則そく不ふ能のう令りょう我が心しん喜き。
何が以い故こ。
我が所しょ聽ちょう許こ遠おん離り行ぎょう中ちゅう。
不ふ見けん是ぜ人にん。
是ぜ人にん無む有う如にょ是ぜ遠おん離り。

須しゅ菩ぼ提だい。
復ぶ有う惡あく魔ま到とう菩ぼ薩さつ所しょ住じゅう虚こ空くう中ちゅう作さ是ぜ言ごん。
善ぜん哉ざい善ぜん哉ざい。
汝にょ所しょ行ぎょう者しゃ是ぜ眞しん遠おん離り佛ぶつ所しょ稱しょう讃さん。
以い是ぜ遠おん離り。
汝にょ當とう疾しつ得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
是ぜ菩ぼ薩さつ從じゅう遠おん離り所しょ來らい至し聚じゅ落らく。
見けん餘よ比び丘く求ぐ佛ぶつ道どう者しゃ心しん性しょう和わ柔にゅう。
便べん生しょう輕きょう慢まん。
汝にょ是ぜ憒け閙にょう行ぎょう者しゃ。

須しゅ菩ぼ提だい。
是ぜ菩ぼ薩さつ以い憒け閙にょう爲い眞しん遠おん離り。
以い眞しん遠おん離り爲い憒け閙にょう。
如にょ是ぜ説せつ其ご過か惡あく。
不ふ生しょう恭く敬きょう心しん。
應おう恭く敬きょう而に反ほん輕きょう慢まん。
應おう輕きょう慢まん而に反ほん恭く敬きょう。
作さ是ぜ念ねん。
我が見けん非ひ人にん念ねん我が而に來らい助じょ我が而に來らい。
佛ぶつ所しょ聽ちょう許こ眞しん遠おん離り行ぎょう。
我が則そく行ぎょう之し。
汝にょ近ごん聚じゅ落らく。
誰すい當とう念ねん汝にょ誰すい當とう助じょ汝にょ。
作さ是ぜ念ねん已い。
輕きょう餘よ菩ぼ薩さつ清しょう淨じょう行ぎょう者しゃ。

須しゅ菩ぼ提だい當とう知ち。
是ぜ人にん是ぜ菩ぼ薩さつ旃せん陀だ羅ら(せんだら)。
當とう知ち是ぜ人にん汚う餘よ菩ぼ薩さつ臭しゅう穢え不ふ淨じょう。
當とう知ち是ぜ人にん是ぜ似じ像ぞう菩ぼ薩さつ。
當とう知ち是ぜ人にん一いっ切さい世せ間けん天てん人にん之し大だい賊ぞく沙しゃ門もん形ぎょう賊ぞく。
須しゅ菩ぼ提だい。
求ぐ佛ぶつ道どう者しゃ不ふ應おう親しん近ごん如にょ是ぜ之し人にん。
何が以い故こ。
如にょ是ぜ人にん等とう名みょう爲い増ぞう上じょう慢まん者しゃ。

須しゅ菩ぼ提だい。
若にゃく菩ぼ薩さつ愛あい惜しゃく薩さっ婆ば若にゃ。
愛あい惜しゃく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
深じん心しん欲よく得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい。
欲よく得とく利り益やく一いっ切さい衆しゅ生じょう。
不ふ應おう親しん近ごん如にょ是ぜ等とう人にん。
求ぐ佛ぶつ道どう者しゃ常じょう求ぐ己こ利り。
常じょう應おう厭えん離り怖ふ畏い三さん界がい。
於お此し人にん中ちゅう。
當とう生しょう慈じ悲ひ喜き捨しゃ之し心しん。
我が當とう如にょ是ぜ懃ごん行ぎょう精しょう進じん。
得とく阿あ耨のく多た羅ら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい時じ無む如にょ是ぜ惡あく。
若にゃく其ご起き者しゃ當とう疾しつ除じょ滅めつ。
須しゅ菩ぼ提だい。
如にょ是ぜ行ぎょう者しゃ是ぜ爲い菩ぼ薩さつ智ち慧え之し力りき。」

小しょう品ほん般はん若にゃ經きょう卷けん第だい七しち

『小品般若波羅蜜經』卷第一(読誦用テキスト)
『小品般若波羅蜜經』卷第二(読誦用テキスト)
小品般若波羅蜜經: 卷第三(読誦用テキスト)
『小品般若波羅蜜經』卷第四(読誦用テキスト)
『小品般若波羅蜜經』卷第五(読誦用テキスト)

『小品般若波羅蜜經』卷第六(読誦用テキスト)
『小品般若波羅蜜經』卷第七(読誦用テキスト)
『小品般若波羅蜜經』卷第八(読誦用テキスト)
『小品般若波羅蜜經』卷第九(読誦用テキスト)
『小品般若波羅蜜經』卷第十(読誦用テキスト)

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